剛の者レポート:平成13年8月14日(火)「久住高原にてキャンプ(前編)」
投稿者「割れたメガネ」
●九州久住高原
私、割れたメガネは、今年もまた8月14日〜17日の4日間、毎年恒例の九州キャンプに行くこととなった。
早いもので、九州ツーリングも回を重ねて、今回で6回目となる。
しかし、今回は残念な事に、第一回九州ツーリングの時からの相棒である野市のK氏が、仕事の関係で出走できないのである。
今回の面子はK氏を除く、私、妻、娘、今治のN氏の4名での出走となった。例年のように14日に八幡浜フェリーで出発、17日には帰ってくる予定だ。
●13日
明日の出発に備え、夜の9時には床に着く。深夜午前2時30分には出発だ。
私達は荷物を車に積み込み数時間後の出発に備える。
毎年のことではあるが、朝のフェリーに間に合わせるために、深夜に高知を出発するところは、我々剛の者でしか成し得ない技であろう。
しかし、我々を上回る剛の者が存在していた。それは、不良公務員のI氏である。
彼は去年に引き続き、八幡浜まで一緒に走って見送りに来てくれるというのだ!
しかも、また去年同様フェリーの割引券もプレゼントしてくれたのである。なんとも、善人の塊のような剛の者である。
しかし、本当のところは九州に行きたかったに違いない・・・。
そう、本当は彼は九州に行けるはずだったのだ。
が、しかし、しかしである。今年の1月に長女が誕生したI氏は、やむなく九州出走を自らの意思で取りやめたのだ!
自分が留守にすると、子供の世話で妻に負担がかかる・・・。
それを考慮してのことなのだ。なんとも、なんとも涙ぐましい剛の者ではないだろうか!?
妻が怖い・・・。うん、それもあるかもしれないが、とにかくI氏が剛の者であることには変わりはないのである。
●14日
深夜2時30分、私はオートバイ、妻と娘は軽四で出発した我々は、30分後に不良公務員I氏との約束の場所に集合した。
今年もまた、I氏はオートバイをトランポに載せての力走。
I氏のトランポを先頭に、私のオートバイ、妻の軽四といういかにも剛の者らしい一行は、一路、八幡浜に向かった。
しかし、今年は去年と大きく事情が違った。なんと、深夜の四国の山越えで雨が降ってきたのである。
夜の雨は寒い。車と違いオートバイライダーに雨は大敵だ。深夜の不充分な睡眠状態での走行に加え、降りしきる冷たい雨が私の体力を大きく奪っていくのである。
「うおおおお!!! おうううう!!」
意味不明の叫び声をあげ、私は疲労&睡魔と戦いながら八幡浜のフェリー乗り場に向かった。
とにかくフェリーに乗ってしまえば暫しの休息がある。その希望だけが私を突き動かしているのだった。
予定より少し遅れ、朝の8時に八幡浜フェリー乗り場に到着した。我々より先に今治のN氏は到着していた。
我々が乗船手続きをしていると、オートバイの乗船が開始された。我々は急いで乗船手続きを済ませてフェリーに乗り込んだ。
「ええなあ・・・。ええなあ・・・。俺も九州いきたいよぉ・・・」
九州に行くことをあきらめたI氏の悲痛なつぶやきが、我々の後ろ髪をひく。流石の剛の者のI氏も相当悲しそうである。
我々はそんなI氏に心の中で「君の分まで九州の旅を満喫してくるぜ!」と、誓いながら四国を後にしたのだった。
約2時間30分後、九州に到着。午後の1時過ぎには目的の久住高原に到着した。
久住高原に到着した我々は、早速毎年なじみの「鶏屋」に向かう。この鶏屋なくしては、どうも九州キャンプが始まった気がしない。
まさしく、鶏屋は我々の中で九州ツーリングの顔的剛の者になったのかも知れない。
今年も鶏屋で腹いっぱいシャモ肉を平らげた我々は、その日は、疲れもあってか早々に床につくことにした。
●15日
久住の清々しい朝がやってきた。大自然で迎える朝は格別である。
さて、本日の予定は去年同様、食い巡りの予定だ。まさに、大食い的剛の者の我々に相応しい予定だ。
まず、先陣をきって朝、去年同様ガンジーファームでアイスクリーム、パンなどを食いまくる。すでに、これだけで並の者ならお腹を壊す事だろう・・・。
しかし、我々剛の者にとって、まさに朝飯前に等しい。
バクバクと食欲のなすがままにガンジーファームで食べまくり、気がつくと時間は午前11時。我々は昼までの暫しの休息の為、車で10分程のフラワーズバレーに寄る事にした。
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●フラワーズバレーは、主にベゴニアをハウス栽培している観光農園である。 我々が寄ってみると大変綺麗なベゴニアの鉢が所狭しと並んでいた。 しかし、花より団子という我々の腹の虫が騒ぎ始めたようだ。 我々は、いてもたってもいられなくなってきた。流石は剛の者である。我々はフラワーズバレーを去り、次の目的地に向かうことにした。 |
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| ベゴニアが綺麗なフラワーズバレー |
●次に向かったのは本日のメインである「パルクラブ」だ。
昨年同様、ここではなんと贅沢にも大分の豊後牛を1980円で食べ放題という、まさに我々剛の者の為にあるような場所である。
昨年同様、肉や野菜を貪り食う4人。が、しかし、ここで私に異変が起こる・・・。
(に、肉が肉が食べられない・・・)
私は失敗を犯してしまっていたのである。食い放題の最初の大皿1皿目で、調子に乗って既にご飯を3杯も平らげてしまっていたのである。
| ●く、苦しい・・・。 苦しいが豊後牛の食い放題などは年に1度のチャンスだ。私は頑張った、頑張ったがやはり難しかった・・・。 「どうしたの? もう、終わりじゃあないよね?」 にこやかな笑顔で、私に話し掛けながら肉を食べまくるN氏。 「いや〜、これからだよ・・・。ははは・・・」 乾いた笑いでそう答えるのがやっとの私。やはり、あまり肉を食べる事ができなかった。 |
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| 肉の山を囲む剛の者達 |
●1年に1度の食い放題に失敗した私。
・・・無念だ、まさに戦に負けて腹を切る侍のような心境だ。いや、それは少々大げさか。
だがそれでも、女性を含めた4人で大皿4皿を平らげるあたりは、流石は剛の者だと言わざるを得ないだろう。
そして、後で知った事だがその時、私の娘は体調が悪くあまり食べられなかったそうだ。その様子を微塵にも感じられないほどの食べっぷりは、親から子へ、まさに剛の者の血を確実に受け継いでいると、そう感じたのである。
将来が非常に楽しみだ。
昼食も終え、我々はしばしのくつろぎの為に次なる目的地、長湯温泉に向かうことにする。
ちなみに長湯温泉は日本一の炭酸泉だそうだ。
我々の脳裏には去年の、あの鍾乳洞のような温泉の情景が浮かぶ。我々はあの懐かしの温泉に入りたく足早に長湯温泉に向かった。
しかし、しかしである・・・。他に人がいっぱいで、のんびりと温泉を堪能する事ができそうになかった。
我々以外にもあの温泉の良さが分かる剛の者がいたのか。あの、おばあちゃんに会うことをやむなく断念した。
「残念だったね・・・。あの温泉・・・」
「うん、仕方ないよね〜」
我々は、やむなく他の温泉に向かう。
「ねえ、こうなったら、いっそのことハシゴでもする?」
私が冗談交じりに言った。
「おお〜! いいねえ〜!」
N氏のまさかの返答!
妻や娘もまんざらでもないようだ。私は驚いた。彼らの心にはふつふつと温泉にかける血潮が流れているのだ!
温泉魂ここにありといわんばかりのまさに、まさに剛の者達である。まさか温泉をハシゴするはめになろうとは・・・。
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●「おお? これは??」 1分ほど走ったところでN氏が声をあげる。見ると、長屋風の小さな商店街の一角になぜか温泉があるのだ。四国に在住している我々には普通の長屋に温泉がある事自体が不思議に思えるのだ。 長屋に温泉・・・。この不可思議な情景が、我々を誘う。 我々は早速、この温泉に入ることにした。 中に入ると、我々のような剛の者に相応しい温泉だった。 |
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| 温泉につかる剛の者 |
●去年と同じように温泉の成分が床や天井に付着して、まさに鍾乳洞。
我々は昨年の温泉に勝るとも劣らないこの温泉に至極満足であった。
「なかなかいいねえ〜この温泉」
N氏が満足そうに湯船につかりながら話す。
「いいねえ〜我々の待ち望んでいた温泉だね」
我々は暫し、くつろぎの時間を過ごす。
ハシゴをするなら、我々剛の者とて長湯は危険だ。名残惜しかったが、足早に温泉を出ることにした。
湯上りの休憩の時間も惜しむかのように、我々は早速次なる目的地、七里田温泉に向かった。
七里田温泉には、先ほどの長湯温泉から車で20分程の山中にあった。
我々は、まだ全く乾いていない体で温泉に向かう。
七里田温泉は、割と広い温泉で外には露天風呂がある。夜、この露天風呂で久住の星空を眺めながらの温泉は格別であろう・・・。
今度来る時は是非、夜にこの温泉に来てみたいものだ。七里田温泉を出るころには時間は午後5時を回っていた。
我々は七里田温泉に別れを告げ、夕食の調達に向かった。
| ●我々は夕食をいつもの店で調達し、ビールを買いに行った時、N氏が驚きの声をあげる。 「ん? なんだこりゃあ〜!?」 N氏が斜め上を指す。N氏の指差した先を見ると、街の案内板であったがそこに何やら不思議な場所があった。 「久住さやか!! さやか〜! おおお〜〜〜!!」 N氏が驚き混じりに興奮していた。なんと、1年間我々が久住に来ていない間に、私がPSOで使っているキャラクターと同じ名前の美術館が出来ていたのだ。 それとも「さやか」と言う名前に特別な思いがあるのか? |
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| N氏の目を引く案内板 |
●彼も密かに、PSOの「さやか」にハマっている1人かも知れない。
ネカマと分かっていて、それでもハマる・・・。
私のネットワークのペテン師的ネカマテクニックも剛の者に相応しいと思われるが、ネカマと分かっていて、それにハマっていくN氏も相当の剛の者である。
「ここで、この写真をとって・・・ぶつぶつ・・・」
N氏が何やら妄想にふけっているようだった。彼には何か大いなる野望があるようだ・・・。流石は剛の者である。
その野望が何かは分からないが、とにかく明日、急遽「さやか」に寄ることにして、我々はこの日の旅を終えることとなる。
●このレポートは、平成13年8月14日(火)「久住高原にてキャンプ(後編)」に続く。