最終日は,EIKIの実家にホームステイしているオーストラリア人のアダムのご両親と落ち合い,オーストラリアを案内してもらうことになっていました。日本にいるアダムから連絡してもらってはいましたが,前日,シドニーに着いたときに水族館から電話をかけて,明日何時にどこで待ち合わせしましょうという話をしました。
 そして当日。彼らは私達の宿泊先のANAホテルまで迎えに来てくれました。どこに行きたいか決めておいてね,と言われていたのですが,シドニー市内は水族館やオペラハウス,ハーバーブリッジなど有名所を見てしまったので,彼らの住んでいるワインの生産地ハンターバレーか,ブルーマウンテンのどちらかに行きたいと伝えました。多分彼らが予想していたより遠出だったのでしょう。ちょっと遠いよ,と言いつつもじゃあ,どちらにしようかとこころよく引き受けてくれました。そして迷った結果ブルーマウンテン行きが決定しました。
 ハーバーブリッジを渡りしばらく走ると,もうシドニーの喧騒はなくなり,だだっ広い平野に変わっていきました。確かにブルーマウンテンは遠かった。車で二時間半はかかったでしょうか。まず,広大な景色が見えるレストランで昼食をとった後,いくつかのビューポイントへ連れて行ってもらいました。深い緑の大地が広がる台状の大地で,むき出した山肌にはくっきりと地層が見て取れます。アメリカのグランドキャニオンから見れば比べ物にならない(?)そうですが,やはり日本では見られないような大規模な景色でした。ブルーマウンテンというとコーヒーが思い浮かびますが,それはジャマイカのコーヒー生産地帯の山脈で何の関係もなく,名前の由来はがユーカリの木が発する油の蒸気で空気が青く見えるからだそうです。確かに遠くの山が青く霞んで見えていました。
 有名なスリーシスターズがある場所には,観光バスがとまり,多くの観光客がいました。鳥たちが美しい声で鳴いていたのが印象に残っています。ここにはスカイウェイというゴンドラと,シーニックレイルウェイというトロッコ列車があります。私達はトロッコ列車を選びました。このトロッコ列車はもともと,渓谷の下で採れた石炭を運び上げるために造られたものだそうです。傾斜がすごく,止まっている列車に乗り込んで席に座るだけで下に落ちそうな感じがします。また,シートがつるつる滑るんです。ちなみに世界一急なトロッコ列車としてギネスブックに載っているそうです。ちょっとしたジェットコースターのようですが,のっている時間は一瞬です。違う場所から見た時に,ちょうどこの列車のレールが,滑り台のように渓谷に突き出しているのが見えました。スリーシスターズをよく見ると,一番左側の岩には小さな橋がかかっていて渡れるようになっていて,何人かの人がいるのが見えました。ちょっと行ってみたい気がしたんだけど,ここはあんまりわがままを言わずに我慢でした。

 帰り道,オリンピックを半年後に控えたシドニーオリンピックの会場に連れて行ってもらいましたが,ぐるっとまわって素通り。ちょっと中とか入ってみたかったんだけど。
 そして,一度ホテルに帰って着替えてから,オージービーフで有名なお店へディナーに出かけました。とっても大きなお肉でシェアしないととても食べきれない。アダムママはとても健康に気を使っていて,完全なベジタリアンじゃないけどお肉は食べないそうで,お魚のメニューにしていました。そして,一日案内してもらったのに,おみやげにシープスキンのマットまでいただいてしまいました。

  
  アダム in 京都


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