◇◆◇ 2002.2.16  ◇◆◇

◇◆◇ いきなり波瀾!? ◇◆◇
 6時30分起床。最寄のJR駅までタクシーで行き,京都駅7時16分のはるかで関西空港へ向かう。荷物はスーツケース一つに貴重品を入れたポシェットとガイドブックなどが入ったリュック一つ。隙が甘いEIKIは貴重品の入ってないリュックの持ち番。
 今回航空券はネットでとって,受取りは当日空港でということだったので,航空券が手元になく不安に思いながらカウンターに向かう。チケットは無事入手でき,チェックインできた。2月中旬の土日,なぜか空港は混んでいて,手荷物検査に長蛇の列が出来ている。テロの影響だろうか。EIKIは携帯とパームで引っかかったが,無事通りぬけ,次は出国手続き。出国カードの記入が必要なくなったのでずいぶん楽になったと思う。
 搭乗開始になり,KLMの飛行機に乗り込むがずいぶん狭苦しい。これに12時間も乗るのかあ。早速睡眠体制に入っていたが,なかなか動き出さないのでおかしいなあと思っていたら,左ウィングの故障で部品を交換するので出発が遅れると放送が入った。私の席は左ウィングの付け根の辺り。作業しているのが見える。大丈夫かなあ。というか,故障は事前に点検してなかったの!?
 なかなかうまく動かないらしく時間がかかり,高度が上がってないのに温度調節されてなかった飛行機の内温は著しく上がり,まるで蒸し風呂のよう。そんなに時間がかかるなら一度飛行機から降ろしてくれればいいのにー。
 結局2時間遅れの出発となった。アムステルダムでの乗り継ぎの時間は1時間ちょっと。ちゃんと乗り継げるのか不安で聞いてみたが,現地にいるスタッフに確認してくれというばかり。とりあえず,この飛行機ではうとうとしながら時間を過ごし,アムステルダム入りすることになった。
 到着した時には,次の便が出発する時間を10分オーバーしていた。飛行機を降りると日本人スタッフが立っていたので乗り継ぎ便について聞いてみると,「その飛行機は先ほど出ました。」といともあっさりと言う。えーっ!! 関空で乗り継ぎ便のチェックインを済ましている私達をおいて出発したと言うの!? とりあえず手続きのため教えられたカウンターに行く。
 乗り継げなかった人達が手続きのため並んでいた。私達が並んだ列ではインド人らしき人の手続きが手間取っていて,結局私達は手続きをする人の中では最後の方になってしまった。マドリッド行きの次の便は19:25だと言う。その時間本当ならマドリッドについている予定だったのに。

アムステルダム空港にて


 暇なので空港内をうろうろする。ユーロ圏内なので,両替をすませておこう。3万円両替。100円=85.462ユーロ,手数料7.05ユーロで(高くない?)249.34ユーロ受け取った。さっそく手に入れたユーロでジュースを飲もうとするがアムステルダムの物価はやたら高い。一杯のリンゴジュースが2.7ユーロもした。
 マドリッドまでの飛行機は関空からのものより一回り小さかった。前の席との間にカーテンがあるので何かと思えば,ビジネスクラスとの境だった。座席の大きさ変わらないし。そういえば,飛行機は小型だが,座席はさっきより広い気がする。Cクラスか何かだったのだろうか。
 一列前のビジネスクラスではちゃんとした食事が出ているようだが,私達はサンドイッチとジュースのみ。日本時間では夜中の4時頃なので,おなかが空いているはずもなく,リュックサックに忍ばせる。
 とにかく眠かった。しかし,後ろに座っているスペイン人達が大きな声で話し,子供がシートをどんどんと足で蹴ってくる。結局マドリッドに着くまで一睡も出来ず,眠くて頭がくらくらしていた。

◇◆◇ スペインのタクシー ◇◆◇
 マドリッド空港に到着。タクシー乗り場への出口に男の人が立っていて,「Taxi?」と声をかけてきた。外に並んでいる白タクシーの運転手と思ったので,宿泊先のAstrias Hotelの名前を告げると,なぜか違う方向に進んで行き,ついて来いと言う。これは怪しいぞ。ずんずん歩いていく怪しいおじさんは無視して,きちんと並んでいる白タクシーに乗ることにした。危ない危ない。いきなりぼったくりタクシーにつかまるところだった。
 正規のタクシーに乗り込み,ホテル名を告げる。分からなかった時にと思ってホテルのMAPを持って来たが,すぐにわかったようで問題なく発車する。スペインの車はむちゃくちゃとばすという事だったが,全然たいしたことはない。これならEIKIの運転のほうが危ないくらい。レンタカードライブも大丈夫そうだ。車は中心部に入り,シベレス広場やプラド美術館の横を通るのが分かった。そろそろだなあと思っていると,運転手さんが何やら言ってくる。どうやらホテルはすぐそこだが,一方通行なのでぐるっと回るようで路上駐車がひどい,細い裏道に入って行く。タクシーのメーターは初乗りが1.25ユーロ。時間と距離で2,3セントずつ上がっていく。小刻みに上がっていくため,その分メーターが上がる速度は速い。よくメーターをごまかす運転手がいると聞いたのでじっと見ていたが,この運転手は何もしなかった。(というか,結局スペインにいてメーターをごまかした運転手はいなかった。みんないい人。)ホテルに到着。メーターは15ユーロちょっとだったので16ユーロ渡そうとすると,何やら言ってくる。車の壁を指差しているので見てみると空港のマークに4ユーロと書いてある。そういえば,地球の歩き方に空港からの場合は別に数ユーロ取られると書いてあったっけ。20ユーロ渡す。こちらでは端数は切り上げて払うのが基本らしい。端数分はチップなのだ。

◇◆◇ 眠れぬ夜 ◇◆◇
 Astrias Hotelに入り,チェックインする。心配していた予約はちゃんと出来ていた。二つ星のホテルなのでそんなにきれいではないが,ベッドが二つに,トイレ,バスがあり,暖房もよく効いていた。
 飛行機が遅れたために,スペイン時間でもう11時である。すっかり疲れてしまったのでお風呂に入って寝ようと思い準備をしていると,電話がかかってきた。フロントからかと思って出ると,スペイン語かイタリア語かよくわからない言葉で何やら言っている。キャーキャー騒ぐ声がして,フロントからのものとは思えない。とりあえず切ると,しばらくしてまたかかってきた。どうやらこの階の廊下でたむろしていたイタリア人(?)の若者達らしい。3回目にかかってきた時は相手にしていたらきりがないので,電話線を抜いてやった。ようやくお風呂に入ってベッドに入ったのが12時。
 EIKIはお風呂にも入らずに寝てしまい,私がお風呂から上がったときには既に寝ていた。私もものすごく眠いので横になるが,窓の外の通りから聞こえる車の音やクラクション,人が騒ぐ声が気になる。何より例のイタリア人達が廊下で騒いでいてうるさく眠れない。日本ならばまず廊下に出て文句を言う所だが,ここでは言葉が通じるかわからない上に,下手すると余計エスカレートしかねない。悶々としながら時間だけが過ぎていった。そして2時頃,どこかの部屋の戸が開き,おばさんらしき声の主が騒ぎ続ける連中に文句を言っているのが聞こえた。一瞬ざわめきが大きくなったが,その後彼らが引き上げる音が聞こえた。さすがおばさんパワー。どこへ行ってもおばさんは強いのである。
 やっと静かになり,ようやく眠りについた。でも,今度は4時頃EIKIがごそごそしだして目が覚めてしまった。どうやら早く寝たので目が覚めてしまったらしい。こっちは寝てないのに!結局この日の睡眠は2時間弱。完全に時差ぼけにやられてしまった。


Astrias Hotelの部屋ホテルからの眺め


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