「感動をありがとう」の日々

 蒸し暑い日が続いていますがが、皆様お元気でしょうか?
すっかりご無沙汰で失礼しました。今年はつれづれをひと月に一度、しっかり更新できていたのに、残念ながら先週パソコンのハードディスクが壊れて書けなくなってしまいました。だからもっと早く書いておけばよかったのに。まあしかたないか、6月は何かと忙しかったのです。

 まず6月11日の座長公演(?)アリエス。おかげさまで大盛況のうちに終わりました。ご来場いただいた皆様、来られなかったけれど応援メッセージをくださった方々、ありがとうございました。前回4月は記録的寒い日でお客様も少なく寂しかったのですが、今回ははじめて来てくださった方も多く、また嬉しいことに最終ステージまでお客様が多く、にぎやかでした。うまくいった曲もあれば、そうでないものもあり、いつもどおり自分としては悲喜こもごものライブでしたが、まずは無事に終わってよかった〜。とまだ感情が昂ぶっているときに見たのが、はやぶさ君帰還のニュース。これまではやぶさ君という存在を、全く知りませんでしたが、なんてドラマティックな探査機の一生でしょう。ボロボロになっても任務を遂行する姿にも感動しましたが、私がいちばん泣けたのは、最後に地球の写真を撮っていたこと。最期に生まれ故郷の地球の姿を目に焼きつけておきたかったのかなあ、と思うと涙が止まりませんでした。私が死ぬ前に思い出すのは誰のこと?何処のことかしら?などとも考えて、ジャズのスタンダードI Remember Youの歌詞を思い出しました。「人生の終わりに天使が思い出を尋ねてきたら、あなたとのことを答えるわ」という歌詞(大体の意訳。こんな感じだったと思うんですが違っていたらごめんなさい)まだレパートリーにないけれど、練習しようっと。

 はやぶさ君の感動も醒めやらぬうちにはじまったのが、サッカーW杯。私はサッカーのルールもろくに知らないのに、今回は日本の全試合を観ました。ようやく選手全員の顔と名前が一致するようになったところで惜しくも敗れてしまい、ほんとうに残念。最期のパラグアイ戦のPKはハラハラドキドキ。胸が熱くなりました。あの強気な本田選手がPKの前に、両手を組んでお祈りしている姿は、まるで小さな子供のように見えて、「大丈夫よ!おねえさん(おばちゃん?)がなんとかしてあげるから!」と理由も脈絡もなく、励ましてあげたくなったし、PKに失敗した駒野選手を、落ち込ませないように列の中に迎え入れる選手達の様子に「なんていい仲間なんだ!!」と泣けてきました。帰国後の監督、選手全員の記者会見でも、岡田監督が試合で出番のなかった選手に振って、見せ場を作ってあげていて、笑える会見なのに、やっぱり涙が止まらなかった。そしてほぼ全員が「もっとこのチームで試合したかった」と言うのにも納得。欲張りだけど、私もあとひと試合だけでもこのメンバーで戦うのを観たかったし、応援したかったなあ。とにかくありふれた言葉ですが、「感動をありがとう」なはやぶさ君とサッカー日本代表でした。そして、私が改めて思ったのが、ぼろぼろになってもできる限り歌い続け、そしてミュージシャンやお客様に「もっとオオコシさんと演奏したい」「オオコシさんの歌を聴きたい」と言っていただけるようになりたいなあ、ということ。精進あるのみ、ですね。

 ところで、サッカーを観ていて気づいたことがひとつ。
 サッカー選手って、結婚して子供もいる人が多いようですが、奥様方ってマスコミに出てきませんね。その代わり親や親戚は出てくるみたいだけれど、これは何か理由があるのかしら?プロ野球だったら、よく選手の奥様がテレビや雑誌に出てますよね。サッカーは若いイメージが大切だから、なのかな?
それからとってもくだらない疑問。本田選手のあの金髪は美容院で染めているんでしょうか?なんだかいつもとってもきれいに染まっているんですが、自分でするの?まさかね?でもじゃあ、頻繁に美容院に行くの?激しく謎です。(その後、本田選手も既婚であることがわかったので、奥様に染めてもらっている可能性も出てきました)

 とかなんとか感動したり、どうでもいいような(私はとっても真実を知りたいのだけれど)疑問をもったりしているうちに今年も半分が過ぎて、6月末日には、根津神社に「茅の輪くぐり」に行ってきました。夏越の祓の儀式で、茅で出来た大きな輪を3度くぐって、夏を無事に越せるように祈るというもので、ここ数年毎年出かけています。根津神社へははじめて行きましたが、大きくてしんとしていて、落ち着けるところでした。どうぞこの夏も元気で過ごせますように。私だけでなくて、まわりの皆も、そしてパソコンにもトラブルが起きませんように・・・、と祈ってきたので、きっと大丈夫なはず。
 どうぞ皆様もお元気で、うっとうしい梅雨を乗りきってくださいね。今回は6月分なので、近いうちに7月分のつれづれを書きます。

大越 康子