「寅さん」に励まされて

 まだ5月というのに、入梅です。今年はさわやかな五月晴れという日が少なかった気がします。震災以降何かと大変なのだから、せめてお天気くらいは晴れてくれてもいいんじゃないかと思うのですが、震災同様、自然は私たちの思いどおりには動かせませんね。今日も日曜日というのに、一日中、ざあざあ降り。こういう日にライブじゃなくてよかった〜といつも思ってしまうのですが、中には、今日ライブをしている人だっているのだから、そんな風に思っちゃいけないですね。どんなに雨が降っても、槍が降っても(←この言い方、古語ですかね?)ライブに来てもらえるくらい、魅力的になりたいな。

 天才や天性の美女をのぞいて、魅力的になるには日々の努力あるのみ、などと思いつつ、天候不順で心にも疲れがでたのか、お休みだったのに、今日は何もできずにぼおぅっとしています。練習や譜面書きや、ライブの宣伝etc.やりたいことはたくさんあるのに、からだも気持ちも全然ついていきません。調子がいいときは週間スケジュールよろしく、○曜日の午前中はこれとこれをして、○曜日の午後は△へ行って、、などと予定をたてるのに、なかなか思いどおりにはいかないものです。お店もめったに休んだりしないのですが、先週は遂にダウンで急に休んでしまい、たまたまその日に来てくださったお客様にはお会いできず、申し訳ありませんでした。やっぱり天候不順はからだにもこたえるのかな。しばらく雨の季節が続くのだから気をつけなくては。皆、暑い夏は嫌、と言っていますが、私はもう思いきり暑いほうが、まだいいなあ。毎年、ほとんど冷房を使わないので、節電もまったく苦になりません。やっと時代が私に追いつきましたね!!みんなで一斉に冷房を消せば、ほんとうに少しは涼しくなりますって。(←と科学的根拠はないけれど本気でそう思うのです。だって室外機が熱の素なんだから)とにかく得意の夏まであと少しなので、頑張らなくては。

 そんなわけで昨日からDVDで「魔女の宅急便」「男はつらいよ」シリーズの4話と5話を観ました。「魔女の宅急便」は映画館にも観にいったはずなのに、ストーリーをほとんど忘れちゃってました(汗)作品の中で画家の女性が「絵が好きで画家になりたい、と思い、ずっと描いていた。でも突然描けなくなった。そういうときは描かないでちがうことをする。眠る。そうするうちにまたきっと描きたくなる」と言ったのが印象的でした。寅さんのほうは2作続けて観ると、さすがにせつないですね。初期の作品なのでヒロインは栗原小巻さんと長山愛子さんでした。ところで、フィギュアスケートの鈴木明子選手って、長山愛子さんの若い頃に似てませんか?目がとっても大きくて。ずっと誰かに似てる・・と思っていたのですが、やっとわかりました。寅さんだって頑張ってるんだ、私も頑張ろうっと。寅さん映画がお盆とお正月に公開されていたのは、こういう風に疲れた人たちを励まそう、という意図もあったのかもしれません。

 最後に宣伝です。つれづれを読んでくださっている方はすでにご覧いただいていると思うのですが、YouTubeに初のライブ動画をupしました。 Star Dust / 大越康子 Jazz Live これまでのPV風動画と違い、アリエスでのライブをそのまま撮影しています。まだの方、ぜひご覧くださいませ。ライブ動画の話は以前からあったものの、なかなか撮影も難しく半年かかってやっと実現しました。撮影してくださった方、当日会場にいらして拍手などご協力いただいた方々、ほんとうにありがとうございました。アリエスではこのようなしっとり系スタンダードジャズからノリノリのサンバ、スキャット入りのテイク・ファイブなどなど、いろいろなジャンルを歌っているので、この1曲だけではとても全容をご紹介できませんが、それでもステージとお店の感じはお伝えできていると思います。これを観て、ご興味をもたれた方はどうぞお気軽に遊びにいらしてくださいませ。

 次回のアリエスライブは6月10日(金)時の記念日です。
梅雨時の憂さを吹き飛ばすさわやかな時間をご一緒しましょう。
お会いできることを楽しみにしています♪

大越 康子