幸せのケサラン・パサラン

 寒中お見舞い申しあげます。
 東京でも雪が積もるほどの寒い毎日ですが、お元気でしょうか?温暖化とはどこの国のこと?お正月に帰省した秋田も数年ぶりの大雪で、雪かきをしないと車も出せません。なのにすでに秋田市の今年度分の除雪予算を使い果たしてしまったのだとか。暖かな部屋の中から雪景色を眺めるのは風情があっていいですが、雪国で暮らすとなるとほんとうに大変。春が待ち遠しいですね。ところで雪のように白くて、フワフワと空中に漂って、幸せを運んできてくれるものをご存知でしょうか?そう、あの伝説のケサランパサランを。

 ケサランパサランという化粧品のブランドもありますが、それとは違って、耳掻きの綿毛のようなフワフワっとした白いものです。植物の種とか、肉食動物が鳥などを食べ、未消化の毛が丸くなって出てきたものだとか、いろいろな説があります。そしてこれを他人に見せずに持っていると、願いが叶うのだとか。80年代、口裂け女(なんて懐かしい!)と同じ時期にテレビで紹介されて話題になったようです。
私がいつ、どこでその存在を知ったかは自分でも忘れてしまったのですが、数年前に伯父が「ついにつかまえたんだよ」といって、ビンに入った2匹(?数え方がわからりませんが)のケサランパサランをみせてくれたのです。

 3センチくらいの、タンポポの綿毛のような、白い球状のもの。透明のガラス瓶の中で浮いているようにも見えます。ここでつれづれでは初の写真紹介をしようかと思いましたが、ひとにみせると効果が薄れ(?)幸運はこない、という説もあるので、やめておきます(ケチ)。けれどひとに話しただけでも、効果が薄れるんじゃ、、という懸念も。だって茶柱がたったときもひとに言わずに、そのお茶を飲んだほうがいいんでしょう?ハッピーな気分は皆でわかちあったほうがいいようにも思うけれど、なぜなんでしょうね?

 ともあれ、それが本格的なケサランパサランとの出会い。時折そのビン入り2匹の写真を取り出して眺めてみるものの、すっかり存在を忘れていた去年の秋に、見たのです。街中を漂う白いフワフワを。「あっ、ケサランパサランだ〜」目撃しただけでよいことが起こる気がして、つかまえようともしませんでしたが、なぜだかとっても嬉しくなりました。その後、嬉しいことも悲しいこともいろいろあるのですが、よいことがあったときはケサランパサランのことを思い出します。今頃はどこを漂っているのかな。いまもどこかで誰かに幸せを運んでくれていたらいいな。そして最近、私、小さいケサランパサランをよく見かけるのです。街の中だったり、電車の中だったり。でもそんなに頻繁にいるはずはないので、あれは単なるホコリかも・・・。けれどいいのです。アバタもエクボ?とはちょっと違うけれど、あっいいことが起こるかも?と一瞬思えるだけでも。実際には、幸せも不幸せも万人に同じように与えられると思うから。

 1月もなんやかやと忙しくしていたら、すでに月末。2月10日にせまったバースデー&バレンタインライブの準備と宣伝に追われています。クリスマスの札幌もお正月の秋田も大雪でしたが10日は晴れますように!今年もバレンタインチョコレートをご用意して、お気に入りのドレスでお待ちしています。懐かしいスタンダードから「ノルウェイの森」(ビートルズ)、「ドッグ・オブ・ザ・ベイ」、「青い影」、「ヒー・ワズ・ビューティフル」(映画ディア・ハンターのテーマ)などのポップスもちょっぴりジャズ風に歌います。寒い季節ですが、よかったらぜひいらしてくださいね。お待ちしています☆

 では、少し早いですが、どうぞ素敵なバレンタインシーズンをお迎えください。

大越 康子