祝・2020年東京オリンピック開催

 月に一度書こうとしていたのに、今年のつれづれは「季刊」になってしまっていますが、お元気でいらっしゃいますか?長かった夏もようやく秋に移り変わり、日が暮れるのも早くなりました。夕方(おおむね6時半頃)仕事にむかうときもまだ暑くて明るかったのが、いまではすっかり暗くなり、上着なしでは肌寒いほど。何も考えられないくらい暑いのが大好きな私としては寂しいですが、去年までの「わーん、夏が終わっちゃう、寂しくって嫌だよう〜」という悪あがきする気持ちは消えて、自然のことだから仕方ないなあ、と思うようになってきました。明るい夏が過ぎて、残り少ない人生の時間をあなたと過ごしたい、というSeptember Songの歌詞に感じ入ってしまうきょうこの頃。でも実際には感傷的になっている場合ではなくて、今年もあと3ヶ月。お正月に「今年は〇〇さんのライブ(舞台etc.)行きますね」と挨拶したものの、まだ実現できていない人が3人。義理で調子よく挨拶したわけではなく、ほんとうに行きたい催しばかりなので、年末までに時間を作って行かなくては!

 ところで、今日は2020年のオリンピック・パラリンピックの東京開催が決まり、朝からお祝いムード一色。昨夜はバンドの人に「明日は早起きして、5時からテレビを見ようかな?」などと話していたのに、実際には5時過ぎは夢の中でした。昨夜1時半ころから寝る前のストレッチをはじめて、そのまま畳の上で眠っちゃったのです(泣)。目が覚めたのが4時。そのまま起きていればよかったのですが、ストレッチの続きをしてハーブティーを飲んで、眠ってしまいました。だから布団を敷いてから体操したほうがいいかも、、、といつも思うのですが、フワフワした布団の上では体操しにくいなあ(残念ながら部屋のスペースが広くないので)と畳で体操→そのまま寝入る、のパターンを何度繰り返していることか。これからの季節は風邪もひきそうだし、気をつけなくっちゃ。それはさておき、オリンピック開催で景気がよくなり(→私のお仕事も増えて!)皆が元気になれるといいですね。

 7年前のことを思うと、今と同じお店で歌わせていただいていて、ほぼ変わらない生活を送っているのですが、今から7年後というのは随分と遠い先に思えます。私自身に特別な健康不安はないのですが、果たして元気でいられるのか。東京に住んでいるのか。歌っているのか。皆目見当がつきません。元気で今と同じ生活を続けて、オリンピックで熱く湧き上がる都内の空気を味わいたいけれど、果たしてどうなることやら。私にできるのは、健康に気をつけて、またお声をかけていただけるようにひとつひとつのお仕事に丁寧に取り組むことだけです。そして、もしあらがえない状況によって歌えなくなっても、そのときはまた別に楽しみを見つけて暮らしていけたらなあ、とも思っています。一生懸命な一日一日が続いて、2020年のオリンピックの日がきたよ、というのが理想ですね。その日がきたら、きっと私は、開催決定の今日、こうしてつれづれを書いたことを思い出すでしょう。

 お祝いの日なのに、なんだかしみじみムードの文章になりました。雨のせいかもしれません。久しぶりのつれづれなので、書きたいことはいっぱいあったのですが、ひとつだけフィギュアスケートのこと。東京五輪の前に、ソチ冬季五輪のフィギュアスケート。今季で引退表明した浅田真央選手の演技も楽しみですが、この春から出産で話題になった安藤美姫選手が果たして日本代表まで復活できるのか、に興味深々。いかに天才であっても、ずっとトレーニングしていなくて、そんな短期間で以前と同様の演技ができるものなのかどうか。選手の恋愛やプライベートは自由だとは思いますが、私としては、やはりここは恋愛は封印して(?)、練習一筋でがんばった選手をオリンピックに行かせてあげたいです。でも本当は、試合で結果を出せる選手が選ばれるべきで、練習一筋だったかどうかなどのプライベートは一切関係ないのでしょうね。とにかく、どの選手にも悔いのない演技をしてほしいです。それから、心に留まった安藤選手の言葉がひとつ。それは「簡単に3回転などのジャンプを跳んでいたけれど、それはすごいことだったんだ、と休んではじめてわかった」というもの。子供のときから大勢の観客の前で、ジャンプなどの高難度の演技ができていたので、休んでみてはじめて「あれはすごいことをしていたんだ」と気づいたというのです。私は天才でもなく、逆にノロマな亀タイプで、高難度で歌えるわけでもないので、フィギュア世界女王の安藤選手と比べるのはおこがましいのですが、ちょっと自分のことも思いました。20年以上ずっと長いお休みをとることなく歌い続けているので、仮に休みの期間ができて、自分が今出演しているお店を、お客さんとして訪れたら、やはり「こんなにたくさんの人達の前で、ミュージシャンと一緒に演奏できるなんて、すごいことをしてるんだなあ」と思うでしょう。実際に歌っている現在は、そういうふうに意識しないけれど、こんなすごいことをお仕事としてさせてもらえているんだなあ、と改めて認識して、感謝する気持ちになったのでした。

 外はまだ強い雨。でも明日は今月19日(木)の新宿JJのリハーサル(作戦会議?)に行ってきます。JJでは懐かしい70年代の日本語ポップスも歌っているので楽しみ。ジャズとはまた違う面白さを感じます。歌詞が日本語だからか、より舞台の台詞に近い感じというか。とてもお洒落なラウンジなので、よかったらぜひ遊びにいらしてください。大人のムードに浸れることうけあいです。つつがない毎日を続けて、7年後の晴れのオリンピックの日を迎えられるよう私もがんばろう、と目標を新たにした、今日2013年9月8日でした。

大越 康子