おいしい水(?)



  冬晴れの日は、青空も星空もきれいでうれしいけれど、乾燥しますよね。喉も肌も髪もカサカサ・・・。肌と髪には化粧品があるけれど、喉には化粧品はない・・・。そこで、化粧品がわりではないけれど、私はなるべく水分を多くとるようにしています。前に喉のお医者様から「歌う日には、本番前から、なるべくたくさん水分をとったほうがいい」と教えていただいたので、以来、喉が乾くことがないよう、いつどこでも、こまめに、少しづつ何か飲んでいます。液体が喉を通るときの、すうっとした感覚の心地よさと言ったら!ということで、今回は「おいしい水」ならぬ「(私にとって)おいしい飲み物」のおはなし。

  ふだん、いちばんよく飲むのは、コーヒーかなあ。
  モカをペーパーフィルターのドリップ式で入れていますが、ほんとは豆の味の違いはよくわからなくて、いれるときの香りを楽しんでいるだけ。いつもはごく薄いものをブラックで。朝いちばんには、たっぷりの牛乳と砂糖も入れて。クリーム色のシンプルなカフェオレカップか、音符模様のついた大きなマグカップのどちらかでごくごくと。これで目が覚めて、元気になります。コーヒーを飲みたくない日は体調がよくないとき。風邪のときも飲みたくないし、随分前に貧血だったときも、やっぱり全然飲めませんでした。夜に飲むと眠れなくなる、なんていう人もいますが、私は全く関係なし。もっともあまり夜には飲まないですね、そういえば。

  コーヒー以外のうちにある飲み物を挙げてみると、

 ・ 牛乳・・・単品では飲まない。コーヒーに入れるか、たまに料理に使うくらい

 ・ 紅茶・・・インスタントティーバックしか持っていないし、あまり飲まない。あ、でもこの間お友達からいただいたインド式ミルクティーの《チャイ》はとても美味しい。ちゃんとお鍋で牛乳も入れて作ります。たまにこうして、きちんとお鍋でお茶をつくるのも、ぜいたくな時間の使い方という気がしていいものですねー。インド料理屋さんで飲むのと同じ濃厚な味。シナモンスティックで香りをプラスするのもお洒落

 ・ そば茶・・・まろやかな味がお気に入り。すうっ飲めるということは体によさそう

 ・ リンゴ酢・・・ハチミツ入り(とはいってもやはり酸っぱいけど)のものを水で薄めて。これも体にききそう。1日コップ1杯は飲んでいる。これも飲むのは昼間が多い。

 ・ ハーブティー各種・・・ティーバックのものがいろいろ。ビタミンCたっぷりのハイビスカスティー(これは色も赤くてきれい)。リラックス効果のカモミールティー。気分すっきりのミントティー、etc.。その他、喉のための《Throat Coat》というハーブティーがあります。いろいろなハーブを原材料とした喉のケアのためのお茶。これこそ、喉の基礎化粧品(?)。砂糖を入れなくても自然に甘くて、すうっと体に入っていきます。てきめんに効く!というのではないけれど、飲み続けているとじんわり効きそうな気が。飲んだあと、喉の奥にちゃんと潤い感が残るのです。

  というところでしょうか。そういえば、緑茶はうちにはないです。ときどき、どこかでいただくと新鮮に感じます。
  外にでかけるときは、市販されている水かお茶のペットボトルを持っていきます。時間がないときはお店で買いますが、節約も兼ねて、さっきのハーブティーをつくってペットボトルや水筒に移し替えたりして持って行くことも。ライブのステージ中に飲んでいるのは、この持参ドリンクであることが多いです。
  あと、冷たいものは苦手。喉にもよくないし、体も冷やすから。夏でも冷たいものはめったに飲まないです。お店でソフトドリンクをいただくときも、氷は入れません。ソフトドリンクといえば、ジュース類はときどき野菜ジュースを飲むくらい。あとはプルーン入りのドリンクヨーグルトとか。やっぱり冷たいものは無意識に避けているようです。

  ところで、ジャズといえはお酒。
  秋田出身というと、「じゃあお酒強いでしょ」と言われますが、これまた苦手でほとんど飲めません。どのくらい下戸かというと、一番小さいサイズの缶ビールがありますよね。自動販売機でも売っていない、オモチャみたいな。あれ1缶で真っ赤なゆでダコ。ほんのり赤い、じゃなくて顔から腕までまっかっか!ドキドキしてきて、すぐに眠くなる・・・。「ちょっと飲んだほうがいい歌、歌えるよ」なんて言ってくれる方もいますが、私はあんな酔っ払い顔で歌うのは嫌だなー。顔に出ない人は羨ましい。体質だから仕方ないですね。それと、アルコールはあとから喉が乾く!せっかく喉の保護のために水分とっているのに、これじゃ逆効果・・・。
  お酒のある場所の雰囲気や、お酒関係の小道具、きれいなグラスやボトルをながめるのも、水割りを作る氷の音も好きなんだけどな。まあ、飲んでいなくても、その場のムードに酔っているようなものなので、勧められても勘弁してもらっています。 純粋にお酒の味っておいしいと感じなくて、カルピスのほうが100倍おいしい、と思うくらい味覚が(精神が?))子供・・。それと、ずうずうしいのでお酒飲まないと、言いたいこと言えない、なんてことも全然ない。逆に大事なことほど、酔わない状態ではっきり言いたいな。なんて、あんまりかわいくないかなあ。赤くなる以外、別に変わりません。
  怒るでも、泣くでも、笑うでも、色っぽくなるでもありません。ただ、眠くなるだけ。
これも単純すぎて、つまんないかも。

  そういうことで現在は全然飲まないんですが、以前、喉を悪くする前は、ライブの打ち上げに行くこともありました。一度、珍しく日本酒に挑戦したことがあったなあ。といってもおちょこで1、2杯。早朝に帰宅し、いったん眠って、夕方さあ仕事に行こうとしたら!なんとまだフラフラする。どうも地に足がついている感じがしなくて、頭もぼーっと・・。びっくりでした。

  結局、私はすんなり飲めるものが好きなんですね。やさしい飲み物というか。今日は例のThroat Coatを飲みながら書きました。朝焼けがきれいでしたが、もう青空が広がっています。いい気持ち。今夜のライブにも持参しようっと。

  こうしてたくさんのお水を飲んでいるのですが、実は、流行の「足裏樹液シート」もお気に入り。寝る前に足裏に貼ると、朝起きたときにはドロドロになっていて、体内の余分な水分を抜いているんだとか。確かにちょっと、すっきりするような。どうも矛盾してる気もしないではないんだけど・・。このシートも気持ちいいですよ。でもあのドロドロの正体は何?おわかりの方、教えてください。


大越 康子