ドキュメント・医療告発??


  さわやかな秋晴れが続くきょうこの頃。
  皆さん、お元気ですか?
  かくいう私はまぎれもなく風邪っぴきです。えーん。
  が、今回は風邪と診断されるまでに、ちょっと事件(?)があったので、その話を・・。

  しばらく前から、大好きなはずのコーヒーを飲みたくない日が続いていて。これは前にも書いたことがあるけれど、コーヒーを飲みたくないときは体調があんまりよくないときが多い。喉にもイガイガ感があって、近所のいつも行く耳鼻咽喉科にも行ってみた。
  「風邪でしょう。いつもの薬を出しますから」
  うちから歩いて3分。もう5年くらい通っているので、先生も慣れたもの。
  このときは、もらった薬でよくなって、問題はなかった。
  ところが、先週の木曜日、ノドがむずがゆくて、からだもだるくて、起き上がれない。運悪く、近所の病院は木曜が休診。もらった薬を飲んで、うちでゆっくり眠っていたものの治らず。翌日はついに仕事を休んでしまった!これは私には、ほんとに珍しいこと。出演スケジュールはこのホームページにのせているし、お客様にお送りしてもいるので、絶対に休みたくないのだけれど、あまりの喉の痛みに観念。いつも来てくれるお客様に「きょうは休みます」メール&電話をした後、ちょっと遠方の専門病院に行った。

  ここは、うちからは1時間以上かかるのだけれど、「声と言葉のクリニック」ということで、声を使う人たちのあいだでは有名な病院。院長先生はおじいちゃんで、プロではないけれど、自分もバリトンで歌う人。マスコミにもときどき登場するので、もしかしたらご存じの方もいるかもしれませんね。私も某ボーカリストからの紹介で3年くらい前から、こじらせたときには行っている。
芸能人もたくさん来るみたいで、先生と並んでいる写真や「〇〇先生へ」というサインもびっしり飾られている。一番有名なのは安室奈美恵ちゃんかな?
  ところが、ここはいつもとっても混んでいる。家から行くだけで1時間以上、待ち時間が1時間半、診療は吸入、注射も含めてまあ2、30分、薬が出るまでにまた30分、とほんとに半日は軽くつぶれる。でもまあ、声帯の写真撮影もするし、専門の病院でみてもらえれば安心、という気持ちから今回も行ってみた。すると、「これは風邪じゃなくて、声帯炎に咽頭気管炎でかなり悪い」とのこと。吸入に注射3本、薬も山のようにもらって帰ってきた。ところが、この薬を飲んでも、喉の奥の痛くて熱い感覚が消えない。抗生物質ももらってきたのに、なぜ?今週は大事なライブが2つもあるのに。不安になり、友達(やっぱりボーカリスト)から別の専門病院を紹介してもらった。

  こちらは都心にあるので、うちからも4、50分で行ける。オフィスビルの中なので、そのあたりに勤めている患者さんが多く、だからそれほど待たされたりしない。先生は若くて、とても親切。どれくらい親切かというと、あるボーカリストがコンサート前に喉をこわしてしまった。コンサートは日曜で、病院は本来は休診日。すると先生は「でも、もしどうしても当日調子が悪かったら、僕の携帯電話に連絡してくれれば病院あけて、注射しましょう」とまで言ってくれたとか!これは心強い。連休明けの火曜日早速予約してから出掛けた。(そうそう、さっきの混み混みの病院は予約のシステムもないんです)予約がとれたせいもあり、10分と待たずに呼ばれ「先週某病院でこれこれこういう薬をもらったが治らず、いまも喉が痛い」と説明。そして、診断の結果は驚いたことに「これは単なる風邪ですよ。風邪で喉の奥が腫れているだけで、声帯には問題ありません」ですって!びっくり!
  吸入をして、風邪薬、痛み止め、抗生物質、うがい薬をもらってきました。そしてその薬を飲んでいたら、ほんとに喉の腫れはひいてきて、痛みもうすれていった。ふうう。こういうことってあるんですね。今回はまあ喉だから(って私には大問題ですが)いいようなものの、もっと内科の病気だったりしたら、ほんとうに怖いです。
  という話を今日一緒だったピアニストにしたら、「自分の知り合いの歌手は喉の専門病院に行ったら、どんどん強い抗生物質を出され、胃を悪くしてしまい、1年くらい仕事ができなくなった」ですって!
  うーん。薬も怖いですよね。いつも本屋さんで《医者からもらった薬がわかる本》というのを買おうかな、と思いつつながめるだけなんだけど、今度こそ買ってみようかな。

  結局、今回の私のは風邪だったようで、木・金のステージ前には正しい診断をくだしてくれた病院で注射をしてもらってからステージでした。特に《この秋イチオシライブ・御徒町アリエス》のほうには、たくさんのお客様が来て下さったのに、風邪声でほんとうに申し訳ありませんでした!自分でも悔しいです。敗者復活戦(??)次回アリエスは12/12(木)クリスマススペシャルなので、こりずにまたよろしくお願いいたします!

  それにしても、今年の風邪は長引きますね。それとも私がトシなのかな・・?
  皆さんもくれぐれも、おからだに気をつけて。

  そうそう、その随分待たされる方の病院ですが、休診日の告知の横にその日に行われるバリトンおじいちゃん先生のリサイタルのポスターがでかでかと張ってありました。
 


大越 康子