Taking A Chance Of Love


  3月というのに、雨降りが多いですね。
  ひと雨ごとに春が近づいてくるといいんですが。お元気ですか。
  2月13日のバースデーライブは、たくさんの方にご来場ご声援いただき、ほんとうにありがとうございました。感謝、感謝です!当日の写真を入手次第、What´s Newにup、当日の様子をご報告する予定ですが、なかなかゴージャスな髪形だったんですよ。どう見てもステージ用。だのに、送り迎えのマネージャーなどいない私は、ここ桜新町から上野広小路まで電車で行った! しかもちょうど夕方のラッシュで混みあう時間。下手に座って、隣の人の肩に挟まれ、せっかくのセットがつぶれてはいけない、とずっと立ったまま。その後のステージのために、体力は温存したいところだったけれど、仕方ない。 とまあ、始まる前からこんな調子でしたが、無事に終わってほっとしました。(バースデーライブの詳しいご報告は後日のWhat´s Newをお楽しみに)

  今年はなぜかバースデーライブの時期にいろいろなことが集中してしまい大忙し。
  前に書いた歯医者さんでの治療も、この頃が佳境(というのも変だが)。
1月に1本抜いて、その前後の歯を削り、ブリッジの仮歯を作って入れていた。その状態で1ケ月すごし(歯肉を安定させるため)、本物のブリッジに交換する。バースデーライブの翌々日は、その交換の日だったのです。
  しかし、お正月明けから治療をはじめて、なかなか大変でした。
  ほんの虫歯のつもり(もともと銀をかぶせてあった)が、まさかこんな大変な治療になるとは思ってもみなかった。特に抜歯。これまでも何度も抜歯したことはあり慣れているつもりだったが、今回のは痛かったー。麻酔が切れたあと、薬を飲んでも痛みは完全に消えず、この私が食欲さえなかった。といいつつ、何も食べずにはいられないので、しっかりカップ麺は食べていた!  (ご飯を作る気力もない。) 痛くて集中力を要することは何もできないので、ちょっと気晴らしに洋服の整理を始めたら、はまってしまい、きれいに片付いたのは、思わぬ収穫といえるかも。夜も痛くて、これまたこの私がよく眠れず。翌日消毒に行き、「じゃああとは1週間後に様子をみます」と言われたものの、まだ痛いし、腫れている。前に抜いたときは、こんなに腫れなかったし、ここまで痛くもなかったよなあー。薬も切れてしまうので、2日後、また病院へ。すると「抜いて1週間はいろいろあるものなんですよ」 「腫れも抜いた歯の根が深かったから、まあこんなものでしょう。薬ももう飲まなくていいです」と、先生のそっけないお答え。えー、まだ痛いのに、薬もなし??でも、喉の病院やら何やら私、薬飲み過ぎてるからなあ、これくらい我慢できるようにならなきゃいけないのかも・・・。と以後は気力で乗り切った。
  その後、仮歯を入れてもらったのだが、これが仮というだけあって、なんとも頼りないものだった。白くてきれいだけど、プラスチック製なので、先生いわく「割れたり、抜けたりするかもしれません」ひえー!バースデーライブで何が不安って、途中で仮歯が抜けることでした。仮歯はブリッジつまり歯3本分だから、抜けたら目立つ。ああ、怖い。結果、ライブに支障のある日は大丈夫でしたが、仕事のない日に一回取れてきてしまって、大急ぎでつけてもらいに行った。病院が休みの日じゃなくてよかった。

  そして、いよいよブリッジを入れる日。
  この日は午前中はガン検診の結果を別の病院に聞きに行き、なんともなくてほっとして、それから歯医者さんへ。でも、時間があまってしまったので、すぐ裏通りの喫茶店へちょっと寄り道。「平均律」というお店で、その昔、私の学生時代には原宿にあった。本格的でお洒落な喫茶店だったので、そうそうしょっちゅうは行けなかったけれど、サークル(演劇やってました)の先輩たちとおしゃべりしに行ったものです。なつかしい。その「平均律」を歯医者さんからすぐのところに発見。これは通院している間に一度行かなくては・・と思っていたので、ちょうどいい。
「あの原宿平均律が10年ぶりに原宿にオープンしました」という看板を眺めたあと、階段を上がって、店内へ。BGMはクラシックとばかり思っていたら、このときはジャズが流れていた。カウンターとテーブル席が少し。広くないけれど、すっきりしていて静かで落ち着く。カウンターのはじっこに座り、ウィンターブレンドをいただきつつ、しばし、ぼうーっ。「ここしばらくずっと忙しかったなあ・・この治療が終われば一息つくかなあ。今日は麻酔するって言ってたけど、また痛んだらいやだなあ。夜はお芝居観にいくのに・・・。」なんて、およそお洒落な空間に似つかわしくない現実的なことばかり思いながら。そして予約してあった、午後一番の診療時刻になったので、覚悟を決め(?)歯医者さんに行くと、すぐあとに先生がやってきた。(お昼休みは外に出掛けるらしい)すると開口一番、「平均律に行ったでしょ?」
「??そうですが、入るところとか見てましたか?」
「いや、僕も行ってたから。はじの席だったんだけど」
って!! びっくり!! 前回のつれづれを読んでくださった方はご存じでしょうが、以前も私は街でこの先生とすれ違い、 むこうからあいさつしてもらったのに先生と気づかず(マスクしてないと本人とわからないの・・)無視してしまったことがあるのです。なんと、またやってしまった。広いお店でもないのに・・・。確かに私が座ったのと逆の角のテーブルに男性が二人いたんだけど、そのうちの一人が先生だったんですね。うーん。またしても失礼してしまいました。ぜーんぜん気づかなかった。先生は私の好きなタイプの男性なんだけどなあ。ショック・・・。
  でも、この日は平均律の話をきっかけに、先生は治療しながら自分の好きな音楽の話をしてくれた。「ロックが好きで、ジャズはわからない」んだとか。またまた残念。そして、先生のお話にあいづちを打ちたくても、治療中で大きく口を開いたままで、それもかなわず。うえーん。しかし、おかげさまで無事にほんもののブリッジが入りました。今度はセラミックで頑丈。色も白くて、自分の歯にあっていて、大満足。ああ、よかったー。
  教わったていねいな歯磨きの仕方に精をだし、半年後の定期検診の前にはまた平均律に行こうかな。ちなみに、一度歯磨きしたあと、フロスと歯間ブラシで手入れをし、もう一度歯肉を中心に磨く(二度めのときは歯磨き粉はちょっとでいい)と効果が全然違うそうですよ。
  皆様、歯はお大事に。恋のチャンスもお見逃しなく。


大越 康子