三月の水


 更新しないこと山の如し。ってこれは故ナンシー関さんのホームページの真似っこなんですが、どう書いてもうまくいかず、ぼやぼやしていたら3月末になってしまいました。更新が遅れたので、優しいお客様からは「おからだでも悪いのでは?」などとご心配いただき、申し訳ありません。おかげさまでマイペースでやっています。ケチってインフルエンザ予防注射をしなかったわりには、ダウンせずに冬も越せて上出来、上出来?

 さてさて、私の2ndCDは「Agua De Beber(おいしい水)」ですが、私ってなぜだか水が好きみたいで、ただいまアントニオ・カルロス・ジョビンの「Waters Of March(三月の水)」を練習中。はじめてこの曲をきいたとき、「なんて気持ちが透き通っていくような歌だろう!」と感動しました。歌詞も、子供が自然のなかの石や小枝、風、鳥などなどを眺めて、人生に思いをはせる、みたいなかわいらしいもの。単純な性格ゆえ、お友達から「チャイルド康子」と呼ばれている私にはピッタリではありませんか!実際には南半球の三月は秋なので、秋の静かな風景を歌ったものらしいのですが、私は雪解けの三月をイメージして歌ってます。ジャズの曲って恋愛の歌が多くて、それも確かに素敵だけれど、血中恋愛度数の低い私はそればっかりだとキツイのです。で、ついにこの三月に合わせて練習しはじめたのですが、聞くと歌うとでは大違い。歌詞も長いし、メロディーも同じようなのを繰り返すしで、覚えるまでで一苦労。こんなに長い曲を覚えたのは始めてかも。1日でも歌わないと忘れてしまいそうなので、練習開始以来、毎日最低一度は歌っていますが、いざ本番のステージでバッチリできるかどうかは、まだ不安が残る・・・。でもこんなに童心に帰れる歌はなかなかないので、ぜひ皆さんに楽しんでいただけるよう頑張って練習します。ただこの歌って、伴奏がないと、同じ音の繰り返しで、念仏のように聞こえるのです。不気味。そのうえ私は、電車の中でも思わず歌詞を口ずさんでしまうのです。しかも冬以来、喉の保護のためにかかさずマスクしてるし。なんて怪しい!テロ警戒で厳重警備している駅で呼び止められないよう注意しなくちゃ。

 それにしても、水はいいですね。のんびりマイペースでやっている私にも、日々いろんなことが起こって、そのたびにイライラしてしまう。おとなしくしてりゃあつけあがりやがって!ふざけんな!言葉遣い悪くてスミマセン。トップページの写真を見て、ここを読んでくださった方がいたらさぞかし驚かれたことでしょう。があんまり愚痴ばっかり書くのも嫌なので今日は書かないけど、まあイロイロと失礼な人って多いんですよ〜。でも、先日ある人が「川はいつか海に流れ着く。気持ちがはっきりしていれば、何が起こっても最後は必ず海にたどりつけるから大丈夫」と教えてくださった。ほんと!いろんなことがあっても、それらを飲みこんで、流れていけたら。私はなんでも白黒はっきりつけるのが好きだけど、多少濁っても気にせずに流れていきたいなあ。なんてことを思うこの頃なのでした。ほんとうに自分が強かったら、邪悪な余計な物事は自分のパワーで消せるはず。なんてちょっと精神論かもしれないけれど。そういえばその昔「ダイヤモンドは傷つかない」というタイトルの小説があったなあ。内容は知らないのだけれど、このタイトルがとても好き。

 あと前に「お見合い放浪記」を見て好きになった女優の水野真紀ちゃんがあげていた好きな言葉「艱難汝を玉にす」。何かあるたびに、まずこう考えるようにはしてるんだけど、相手のワガママがエスカレートしてくるとさっきの「ふざけんな」になってしまうの。そうそう水野真紀ちゃん、ご結婚おめでとうございます!お幸せに。よかった、春らしいおめでたい話題で終われて(?)。

 最後にもうひとつお知らせ。現在4月8日9日と続くライブのことで精一杯なので、4月半ば以降の出演スケジュールの更新は4月10日頃になりそうです。こちらも普段より作業が遅れてますが、どうぞご心配なく。


大越 康子