このごろ気になること


 ゴールデンウィークも終わり、そろそろ通常の生活ペースに戻れましたでしょうか?
私は4月29日から5月4日まで、故郷・秋田に帰省しました。今年は寒いせいか、ちょうど桜が見ごろ。東京・千鳥が淵でのお花見に続き、2度も桜を見られて、得したような気持ちです。

 前回書いた、能代市にもお墓参りに行ってきました。能代の桜は、派手ではないけれど、静かに凛とした雰囲気をたたえていて最高に美しかった!母校・能代北高校(女子高です!)の正門前にも行きましたよ。当時とまるで変わっておらずほっとしたものの、能代に住む伯父の話では、近い将来、能代商業高校と合併するのだとか。あと、正門前でみかけた能代北高生の制服も、ネクタイがリボンに替わっていました。あのネクタイがよかったんだけどなあ。って、とうの昔の卒業生が言ってもしかたないですね。高校はさておき、能代の駅前は、日曜だったせいもあるけれど、人通りもほとんどなく、寂しいほど静か。地方都市はどこもああいうものかなあ。小さい頃は、能代というのは大都会だ!と思っていたので、シャッターをおろしたお店が立ち並ぶ商店街にはショックをうけました。
と書きつつも、だからといって、日本全国の各市町村、全部が全部平均して繁栄している、なんてことは絶対にあり得ないはず。人間にだってお金持ちもいれば、ビンボー人もいる。ひとりの人の生活のなかでも、いいときもあれば、悪いときもある。あ、だからいろんな地区が順番に栄えていけば、いいのかな?でもそれは不可能よね?あれ?よくわからなくなってきました。これは、もしかしてマジメに考えると経済学的モンダイなの?それとも政治的?むずかしそうなので、もうやめにします。

 それと、最近気になることは「・・・と思います」という話し方。インタビューでも、たいていの人が「・・・します」「・・・したいです」とは言わずに、「・・・したいと思います」と締めくくる。これは婉曲的表現なのかもしれないけれど、例えばスポーツ選手が競技に臨む前に抱負をきかれて、「ベストを尽くそうと思います」「がんばろうと思います」なんて答えているのを聞くと、望むような結果が出なかったときに「ベストを尽くそうと思ったけれど、できなかった」「がんばろうと思ったけれど、集中できなかった」と言い訳したいための表現なのかな、なんて意地悪なことを考えてしまう。すっきり「ベストを尽くします」「がんばります」でいいじゃない?
外国人の日本語学習向けのテキストなどにも、そのうちに「・・・です」「・・・ます」ではなくて、「・・・と思います」という例文が最初に載るようになるかも。これって、まさに「I think・・・」の訳なのかな。小学校から英語教育をするような時代ということと関係あるのかないのか、これまた私にはわかりません。

 気になることといえばもうひとつ、前にも似たようなことを書いたけれど、マスコミの魔女狩り的態度がいやだなあ。JR西日本の事故での記者会見の品のないこと(これには方々から非難がでたけれど)。確かに事故を起こしたほうが悪いし、被害にあわれた方はほんとうにお気の毒だけれど、あんなによってたかって苛めたって、どうにもならないのに。誰かが悪い(不祥事を起こした会社だったり、スキャンダルを起こした政治家やタレントだったりイロイロですが)となると、これまで見過ごしてきた部分も掘り起こして、ひたすら苛め抜くやり方が大嫌い。逆に好調なときはマスコミは、よいしょしまくるんだろうなあ。
ナンシー関さんがその昔「世の中はどんどん下世話になってきている」と書いていたが、まったくそのとおり。ナンシーさんが生きていたら、今の世の中をどう書いてくれるだろうか。あまりの下品さに、テレビ評の世界からは引退してしまったかもしれない。

 さてさて、外も晴れてきたし愚痴ってないで、、お散歩にでもいこうかな。
今週は歌う仕事が4回、新しい企画の打ち合わせが1本、お友達のコンサ−トとお芝居が1つづつ、で幸せで充実した一週間です。そうそう前に書いた、奥田英朗さんの爆笑小説「イン・ザ・プール」が松尾スズキさん主演で映画化され、公開間近。気になっていた露出狂の看護婦役は市川美日子さんらしい。これも観にいかねば!6月のはじめには、半年ぶりにまた苫小牧に行きますので、北海道の皆様、またどうぞよろしくお願いします♪
では、またステージでお目に(お耳に?))かかれる日まで、私も頑張ります!


大越 康子