めざせ、チャイルド!


 梅雨のなか休みで、今日は真夏日。ほんとに暑くなりました。昨年同様、朝起きると、頭に大量の汗をかいている私。やっぱり知恵熱かなあ、脳細胞が子供だもんなあ。そう、ステージでは、大人の女風に装っている私ですが、とても単純で直情的な性格ゆえ、友人からは「チャイルドやすこ」と呼ばれています。自分でも、大人よりも子供の気持ちのほうがよくわかるような気がしていたのですが、このあいだ4歳の女の子と遊ぶ機会があり、ほんものの子供パワーをみせつけられました。いやあ、参った参った。オバサンが「チャイルド」なんて名乗ってはいけないことがよ〜くわかりました。とにかくあの元気。

 はじめのうちこそ、初対面の私に恥ずかしがっていたものの、お土産の折り紙を渡したあたりから、パワー炸裂。折り紙、トランプ(トランプなんて何十年ぶりだったので、ばばぬきのルールを忘れていて、4歳児に教えてもらった!)、しりとり、おはじき、ブロック、お絵かき、くまのプーさんのビデオをみる、うたをうたう(もちろんジャズじゃなくて童謡。しばし“うたのおねえさん”に変身する私)自分も小さい頃に歌った「あめふりくまのこ」「おばけなんてないさ」など。なつかしかった〜〜!)。好きな食べ物の趣味がパーフェクトに一致して嬉しかったなあ。たまご、きゅうり、梅干、海苔巻き。今度一緒にごはん食べようね!そして、なんといっても笑ったのは「どうして?」攻撃。

 彼女は夜8時には寝ていて、それ以降の時間に起きていると、"こわーいオオカミ"が来ると、信じているのです。彼女にとってオオカミとオバケは、この世の中の「二大こわいもの」らしい。それで、私が「夜10時すぎてもお歌うたってるんだよ」というと、つぶらな瞳を真ん丸くして、「よるの10じ?どうして、夜お歌うたってるの?」と真剣にきかれてしまいました。

 「う〜ん。どうしてだろうねえ?オオカミさんもいっぱいいるけど、オバサンは強いからちっとも怖くないんだよ〜」と答えて、尊敬の眼でみつめられる私。(オオカミさんが怖くないのは、強いからじゃなくて、私がオバサンになったからなんだけどね)まあ、そのうちお昼寝タイムがあるはず、と期待するも、毎晩8時から朝6時半まで熟睡するかわりに、昼寝はないのだそうで、休憩もなし。ほんとに子供って、かたときも休まないんですね。ちょっとお茶でも飲んでひといきいれるか、というのがなし。どうしてあんなに、次から次へと遊び続けられるのか。まさに好奇心と行動力の塊。翌朝ぐったりだったオバサンは、あの元気を見習わなくてはいけない、と痛感した次第でした。

 ほんものの子供に負けないように、初心(?童心?)にかえってがんばるぞ〜!4歳児は肌も、髪もとってもきれいだったしなあ。よし、まずは仕事のない日は8時に寝て・・・と、すぐに本気で、子供と張りあおうとするあたりが、「チャイルドやすこ」たるゆえんかもしれません。


大越 康子