みつけた!ぴったりのマッサージ


 今日で10月も終わり。早いものですね。日が落ちるのもぐっと早くなって、街行く人も厚着の装い。だんだん私の苦手な冬にむかうのかと思うと寂しいです。はああ・・。北国での真冬生まれのくせに、いつになっても冬は好きになれません。寒いと、着膨れするし、厚着のせいもあってか、動くのがおっくうになるし。そのくせ、寒いから栄養つけなきゃ、と理屈をつけて、いっぱい食べたくなるし。暖房でノドも肌も乾燥するし、あんまりいいことはない気がします。ときどき降る雪はロマンチックかもしれないけれど、それくらいでしょうか。あ、あと冬は夜空の星がきれいですね。それと、ステージでは、夏場はあっさりしているほうが涼しげでよいのに対して、作りこんだ感じのドレスやメークが似合うので、その準備は楽しいですね。しかし、ともかく秋から今年のクライマックスのクリスマスにむかって、最後のひとがんばりのシーズンであることは間違いないでしょう。

 その最後のひとがんばりにむけて、先日は久々にマッサージに行ってきました。ライブが3夜続いて、かなり疲れていたからです。マッサージといっても、正式なお店に名前は「○○カイロ」(○○は地名です)。その日はお休みで、お昼近くまで眠ったにも関わらず、頭も肩も背中もとにかく全身が重苦しく、固い。これはもうダメだ、自分ひとりでは治せない!と午後から、どこかでマッサージをしてもらおうと街に出ました。時々行くのは、いつも歌いにいっているお店の近所のタイ式マッサージ。ここは1時間4000円とリーズナブルで、まあまあ上手だし、タイ式マッサージのほかに足裏マッサージとの組み合わせコースを作ることもできていいけれど、休日に1時間近くかけてでかけるのは面倒。わが町内にも、いくつか看板をみかけることだし、今日は新規開拓でちょっと覗いてみよう、というわけです。

 まず最初に行ったのは、駅から2分のところにある整体院。「TVでもおなじみ!世田谷のボキボキ先生」というのぼりが出ている。ボキボキ先生って・・・。ちょっと怖かったけれど、効きそうな気がしていざ店内へ。すると受付には女姓が2人いて、奥のいくつかあるベッドは全部埋まっている様子。1時間半くらい待たなければいけない、とのこと。それもちょっと面倒になり、パンフレットをもらって出てくる。でたところでパンフを見ると、ボコボキの院長を指名すると施術料にプラス1000円だとか。なるほど、それでさっきはボキボキの音が聞こえてこなかったのか?それと「治療には通院がのぞましい」とあり、断念。確かに、肩こりにしろ腰痛にしろ徹底的に治すには通院したほうがよいのだろうけれど、こちらは現在ちょっと疲れているだけで、今日ラクになれればそれでいいのです。

 結局、うちのほうに引き返したところにあるビル4Fの○○カイロへ。駅までの通勤路でいつもみかけるところだ。ビルの前に看板が出ていたので、電話してみると「いま空いてます。上がってきてください」とおじさんの声。さっきのボキボキ先生の店の賑やかさに比べると、大分地味だし、考えてみると雑居ビルの一室だし、怖いような気もするのだけれど、ええい、とにもかくにもこのだるさには絶えられない!と4Fへ。でも、そこは小さいながらも、日当たりもよく清潔なお店でした。外に大きく看板を出し始めたのが最近なので、私は気づかなかったのですが、このビルができて以来20年も、そこで営業しているのだとか。そして、サービスカード作成のために名前はきかれたものの、年齢や住所、電話番号、職業など、余計なことは一切聞かれず、ゆったりと施術を受けることができ、とってもよかったのでした。なかにはおしゃべりなマッサージ師さんがいて、職業など書いたときには「え〜っ、どこで歌ってるんですかぁ。すごいですね〜」などとおしゃべりが始まり、こちらも無視してはいけないと思うので(基本的に私は外にいるとサービス業体質。家のなかではまったく違うけれど)話をあわせたりして、かえって疲れてしまうのです。1時間、しっかりもみほぐしてもらい、左右の脚の長さもちょっと違うとのことで、整体的に治してもらい大満足。驚くことに一瞬で治りました。終わったあとは背中がラクで、もうすぐにも眠ってしまいたいくらいの心地よさ。もむ力がかなり強かったので、翌朝もみ返しの痛みも心配でしたが、それもなく、まさにプロの技でした。しいていえば、からだがほぐれたせいか、翌日でも眠くてたまらず、午後3時間も昼寝をしてしまったのがモンダイなくらいで。サービスカードもいただいたことだし、近いし、これからはあそこへ行こうっと。

 ところで、こんなことを書くと「おおこしさんって体カタいんだ」と思われそうですが、いえいえ、私はどこのマッサージ、治療院にいっても「わあカラダ、やわらかいですね〜」と褒められ(?)ます。多分、毎日の柔軟体操の効果だと思うのですが・・・。運動神経がゼロの分、これくらい褒められたっていいですよね?(しかし、昔「運動神経をよくする本」というのを読んだら、基本はカラダをやわらかくすること、ってあったなあ。してみると基本はできているのだから、あとは応用か?)でもその褒められている柔らかさと、肩や背中のカタい凝りとは別ものなのですよね。ほんとにからだって不思議です。
ともあれ、だんだん寒くなりますし、風邪には気をつけて、元気でいきましょう。


大越 康子