フィギュアスケートあれこれ


 この冬はとっても寒いですが、お元気でしょうか?
 おかげさまで、私はまだ風邪もひかず、無事に今年のステージは終えることができました。これも毎日「酢タマゴ」を飲み「ゴマ油うがい」を続けた成果ではないか、と自負しております。ほんとうにそうかはわからないけれど。最近、新たに知ったのは「酢+塩うがい」。介護のお仕事をしている方から教わりました。やり方はカンタン。お水に酢と塩を小さじ一杯づつ入れて、うがいをするだけ。教えてくれたその人はこれと手洗いだけで、まったく風邪をひかないそうです。私はアレンジして、鼻もこの方法でうがいしています。かなり強烈にツンとしますが、すっきり鼻がとおります。ぜひお試しを!

 ところで外の寒さとは逆に、女子フィギュアスケートの試合は熱かったですね。昔からきれいな衣装でくるくる回るおねえさんが好きだったようで、子供のときはバレリーナをみて、ズボンの上からスカートをはき、畳の上でくるくる回っていたものでした。(ださっ)今回なんとはなしにみていて、中野友加里選手の大ファンになりました。彼女はこれまでは地味な存在で、スケートに行き詰まり一時はペアへの転向も考えたこともあるとか。が、基本練習からやり直した結果、この冬、代役で出場したNHK杯で見事優勝。その後もパーソナルベストを更新し続けているのです。いま、ノリにノッているということなのでしょうが、ほんとうにこの人の演技にはひきつけられます。技の難易度が低い、という意見もあるけれど、ずっと見ていたい、応援したい、という気持ちになれるのです。これまでスポーツ選手にこのほど惹きつけられたことはありません。

 トリノオリンピック代表選考直前の全日本でも、彼女の演技はとっても素敵でした。しかし残念ながら、代表はロッテチョコレートのコマーシャルにでている他の3人の選手に決まってしまい、ガッカリ。現在不振にあえいでいる人に何年も成功していない必殺技を期待するより、今のぼり調子の選手を選ぶのが普通じゃないかなあ・・?と考えている人は、やはり多いみたいで、某プロバイダが実施した「トリノオリンピック女子フィギュア代表選考に納得できるか」というアンケートでは、9割以上が「納得できない」でした。もちろん私も投票しましたよ。エキシビションの「アメイジンググレイス」の評判もよく、ネットをみていると中野選手のファンは増えつつあるようです。この頃は「氷上のシンデレラ」と呼ばれているのね。素敵!でもこうして持ち上げるだけ持ち上げておいて、調子が悪いと一気に叩きはじめるのが、マスコミというか最近の風潮なので、心で応援はしつつも、そっとして練習に専念させてあげたい、などと姉(母でもいいかな?)のような心境でいます。

 そうそうこの代表選考でもうひとつ。15歳の浅田真央選手をオリンピックに出せないか、という意見も多くあったとききます。が、私はそれはナンセンスだと思っています。確かに彼女の演技は素晴らしいし、もしかして今がいちばんいいときなのかもしれませんが、それにしても規則は規則。体が子供で軽いから、ラクラク跳べているということもあるだろうし、メダルがほしいから規則をまげろ、というのはアンフェアじゃないでしょうか。ほんとうに浅田選手に力があるのだったら、4年後でも問題ないわけだし。(なんたって若いのだから)そして思うのは、日本人は我慢ができなくなった、ということです。今ほしいものは、規則を破ってでも今ほしい。さっきの持ち上げるだけ持ち上げておいて、だめになったら手のひらを翻したように叩くと同じで、子供です。調子にのってもっと書くと、これは携帯電話の普及で、誰にでもいつでも連絡がつく、連絡がつかないなんてガマンできない、不在という概念がない、ということにもつながるんじゃないか、などとも思ったりしています。前に、作家の山田詠美さんが「携帯電話は持たない。いつでも連絡がつくなんてカッコよくない」と書いていました。そのとおり。お正月休みは、久々に詠美ワールドの作品に遊んでみましょうか。

 ともあれ、今年ももうすぐ終わり。12月はどのライブも盛況で、ほんとうに幸せな気持ちで今年を締めくくることができます。どうもありがとうございました。中野選手を見習い、来年も地道にやっていきます。では、皆さま、どうぞよいお年をお迎えくださいね。


大越 康子