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○月○日「春眠暁を覚えず」の季節到来。普段からたくさん眠るほうだが、この季節は特に眠たい。「年とったらそんなに続けて眠れなくなるよ」と言われたものだけれど。まだ若いということで、喜ぶべきなのか。
○月○日 ある仕事を引き受けてくれていたメンバーから、キャンセルの連絡がくる。もっといい条件（つまりお金）の仕事が入ったらしい。残念だが仕方ない。でも、私はあとからどんないい条件の話がこようが、いったん決めた仕事を断ったりしないけどなあ、と思ったりもする。世渡りが下手ということかもしれないが、長い目でみると信用は得られるので、損はしていないようにも思う。人それぞれ、です。
○月○日 前日のキャンセル問題がまだ尾を引いているのか、憂鬱。しかし「去るものは追わず」の気持ちを忘れずにいこう！と自分にハッパをかける。
○月○日 天王洲アイルへ友達のお芝居を観にいく。天王洲アイルに行くのははじめてで、迷子になりかける。女の子らしいお芝居で可愛かった。
○月○日 コンビニで春らしい色の口紅を買う。つけてみると、なかなかいいような。化粧品の値段は様々だ。高級なものを使ったことがないせいかもしれないが、安いものでも充分な気がする。
○月○日 といいつつ、昨日の口紅でお化粧心に火がついたのか、今日は薬屋でファンデーションを買う。事前にインターネットで情報を仕入れたが、あまりにも情報が多すぎて驚く。どのメーカーの何番の色がいいとか、あれは赤みが強すぎるとか、なんとか。読んでいるうちに、面倒くさくなり、「誰も他人の肌なんて、そんなに気にしちゃいないよ」と思ったりする。買ったファンデーションは使い心地よかったが、その前に使っていたものとそうも変わらないともいえる。
○月○日 去年から話があって、ずっと保留になっていたライブがようやく決まる。メンバーも無事決まりラッキー。問題は集客だ。（もちろん内容もだけれど）よくテレビで、「行列の店」の紹介などやっているのを見るたびに「これだけの人が私のライブ毎にいたらなあ」と思ってしまう。どのライブにも、目標人数を集客するのは至難の業だ。景気がよければ、お店自体のお客様がいるんだろうけど。バブル崩壊と同時に歌の仕事をはじめた私は、そういう美味しい思いをしたことがありません。でもだからこそ続けてこられたのかも。
○月○日 昨年から夢中になっているフィギュアスケートの世界ジュニア選手権。日本期待の選手はは２位。やっぱりジャンプって体重が軽いうちが有利なのかなあ。「４回転失敗」なんてよく言ってるけれど、一般人は地上でだって２回転もできない。（ですよね？それとも普通はできるの？運動神経が抜群に悪い私は１回転さえ満足にできない）スケート靴をはいて、氷の上であんなことができるなんて神業〜♪と思って眺めている。
○月○日 隣町の美容院に行く。もう７，８年お世話になっている担当の美容師さん（女性）は亀を飼っていて、ときどき美容室に連れて来ていたりする。「大地震がきても絶対に連れて逃げる」と言っている。切ってもらったあとに「ちょっと伸ばしてみようかと思うんですけど」と言って、嫌がられる。
○月○日 オリンピックのフィギュアスケート金メダルの荒川静香選手のお父さんは、秋田県出身。金メダルの栄誉を称え、荒川選手に「なまはげ」のお人形が贈られるのだとか。贈呈式には代わりにご両親が出席したらしい。イナバウアーの格好をしたなまはげだったら面白いのに。金メダルをとると、いろんなことがあるのですね。
○月○日 私が住んでいるあたりでは、夕方５時に「○○区役所からのお知らせです。最近、防災についてのお知らせです・・・」などという放送がきこえることがある。空の高いところから聞こえてくる気がするので、私はこれを「天の声」と呼んでいる。昔、星新一さんのショートショートに、そんなタイトルのがあったような。
○月○日 久しぶりにマッサージを受けにいく。気持ちよくて眠りそうになる。日記をみると昨年も同じ時期に行っていた。この時期は疲れがでるのかもしれない。マッサージ師さんというのは、自分は疲れないのだろうか。
○月○日 深夜のテレビで、「全日本綱引選手権決勝」というのをやっていて、面白くみる。綱引というものを、こんなにも真剣にスポーツとしてやっている人たちがいるとは知らなかった。監督もいるんですよ。一瞬、綱引きなら私にだってできるかも！と思ったが、よくみると筋力も要るし、運動神経が求められるテクニックもありそうだ。でも大の大人が真剣に綱を引いている様は、なんとなくほのぼのしている。フィギュアスケートに続いて綱引きファンになりました。例によって、脈絡はまったくない。
○月○日 もうすぐ３月も終わりだ。１月よりも、４月のほうが新しい季節のはじまり、という気がする。新しく何かを始める予定はないけれど、怠けず、力まず、いつも一定のペースでやっていきたいとあらためて思う。
○月○日 桜の満開宣言。今週末が見頃だろうけれど、あいにくお花見にでかける時間をつくれそうにない。来週までもってくれるかなあ。花の命は長くあってほしい。
 大越 康子
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