夏の夜の怖い(?)お話〜夏休みスペシャル・そのA〜


 熱帯夜が続いていますが、皆様、お元気でしょうか?今日は、額に冷えピタを貼った5歳くらいの女の子がお母さんに手をひかれているのを見ました。この暑いのに、夏風邪でしょうか?外は暑いのに、電車や建物の中はクーラーが効いて、体温調節も難しいです。どうぞおからだには気をつけて、元気で夏をお楽しみくださいませ。今日は少しでも涼しさをお届けできるよう、私が遭遇した恐怖体験を書きます。(というわりには怖くないかもしれませんけど・・・)

<その一>はじめてあった金縛り☆
数ヶ月前のことです。いつもどおり部屋の布団で眠っていたのですが、なんだか私の回りがバタバタドタドタしてうるさいのです。誰かが走っているような音にも聞こえます。目を覚まし、様子を伺いますが、もちろん誰もいません。第一、部屋に布団を敷くと、その回りには走れるようなスペースなどないのです。でも確かにドタバタ聞こえるし、なぜか布団から起き上がることができない!そのとき、思ったのは、「あっ、これはバスタオルのキティちゃんの仕業ではないかしら?」ということでした。私はかけ布団の顎や首に当たる部分に大きめのバスタオルをあてて寝るのですが、その夜のバスタオルはそれは大きなキティちゃんのイラスト入りだのったのです。母がどこからかいただいたものを、「お友達の子供の○○ちゃん(小学1年生)にあげたら?」と送ってくれたのですが、「い〜え、○○ちゃんはキティちゃんよりもシナモンちゃんのファンだし、可愛いからこれは私が使うわ!」とケチってあげなかったのです。なので、キティちゃんの祟りが起こった?と思ったのですが、バスタオルのキティちゃんは化け物になって私にのしかかるでもなく、かわいいイラストのまま・・・。音はうるさいし、でも起き上がれなくて苦しいし、なぜか汗がじわじわ出てくるし、どうしたらいいの〜ともがいているうちに、すうっと音が消えて、いつしかまた眠ってしまったようでした。しばらくして起きたときには何事もなく、キティちゃんもかわいらしくバスタオルの中にいます。念のため、故郷の母に電話してみましたが、何事も起こっていませんでした。よかった、よかった?

<その二>「手が出る」事件2つ☆
こっちはホントに怖かったです。ひとつは学生時代、帰省するのに、夜行列車を使っていた頃のお話。寝台車の上段にいたら、下から誰かの手が入ってきました。起きていたからよかったものの、寝ていたら危なかったかなあ。以降、寝台車には乗れなくなってしまいました。もうひとつは、ずっと前にも書いたのですが、高円寺のアパートで暮らしていた頃のこと。このアパートの裏はお墓でした。私の部屋は1階でしたが、窓を開けるとすぐお墓との境界の塀で、卒塔婆の頭が見えるという涼しげなロケーション。でも、出てきたのは幽霊ではなくて、人間の手でした。ある夜、少しだけ空いた窓の隙間から人の手がすうっと入ってきたのです!カーテンが揺れたので気づいて、ギャアアッと叫ぶ私。すると逃げていきました。当時、近所では下着泥棒がいたらしいです。これも気づいて叫んだからよかったようなものの、転寝でもしていたらと思うといまだに怖い・・。このことがあったせいか、いまは1階ではないのに、必ず窓と鍵をしめてから眠っています。

<その三>ついに背後から、、☆
同じく高円寺でのお話。このアパートは路地を入った突き当たりにあり、その裏はお墓という、いま思えば女性のひとり暮らしには向かない場所でした。また私は学生、兼、劇団研究生で、そのお金を捻出すべくアルバイトもしていて毎晩帰りは遅かったのです。ある夜、終電で帰ってくると、どうもつけられている感じがする。嫌な感じはするのですが、もう帰り道に深夜営業しているお店はない。当時は携帯電話もないので、誰かと話しているふりなども出来なかったのです。私が早足になると、つけてくる足音も早くなり。もうガマンできない、と最後の路地に入りアパートが見えた瞬間に駆け出す私。すると、後ろの誰かも走ってきて、ついに追いつかれた私は後ろからガバッと抱きすくめられ・・・。でもここで大声を出せるのがさすが劇団研究生(?)「何するんですかっ!!」すると、その男はなんて言ったと思います?「ボクと一緒にお茶でも飲みませんか?」ですって!「はあっ?何言ってるんですか、アナタは!通報しますよっ」と言うと、すんなり帰っていきました。これもとっても前のことだけれど、相手が刃物でも持っていたら、と思うとぞっとします。そして、CO2削減のため、コンビニの深夜営業を減らそう、という意見をきくたびに、夜道を心細く帰る女性のためにも、避難場所として残してほしいなあ、と思うのでした。

 ホントに怖い心霊体験とかではなくて、ごめんなさい。でも一番怖かったのは、ある日、帰ってきたら知らない女の人の怖〜い声で「もう二度とうちの主人と会わないでください」とう留守電メッセージが残っていたことかなあ。お名前を残してくれなかったので、どなたの奥様かわからないし、そもそも私には思い当たるふしはないんですけれどね・・・。
 では今回も夏休みスペシャルなので、プロフィールの補足を。
♪特技 金魚すくい(去年の夏祭りでは11匹すくえました☆今年もチャレンジしたいなあ)


大越 康子