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美作のワザ「その8」
<<木から像を彫る>>
内容の濃い作品を作ろうとすればするほど、まとめ方が難しくなります。
僕はそういう時、短歌を作ろうとせず文章を作ります。
丸太から木像を掘り出すように、余分なものを含んだ全体から
本体だけ絞り込むのです。
ここでは、私の例を出します。
「散る花火海に落ちる間我が生は正しかりきと無期の反芻」
ていう歌があります。
この歌を作るときは、次のような文章を作ってから削り出しました。
綺麗な花火が夜空に上がってる。
真っ暗な夜空をその瞬間だけでも明るくさせる。
今の時代ってこの夜空みたいに真っ暗。
この世の中を一瞬だけでも僕は明るくすることはできるだろうか。
そう、正に「一発屋」。一発屋になることすら、この世は難しい。
でも、きっと「一発屋」って人気がなくなってからは死ぬまで、
その時のことを延々思い続けるんだろうなぁ。飲みながら、
「あの時、俺は輝いていた。良い時代だった」
なんて、やっぱりちょっと悲しい。
一発屋って、好きで一発屋になってるわけじゃない。
きっとそれなりに一生懸命やったんだけど、だめだったんだよね。
「もっと方法があったか?いや、俺は精一杯やった。やったんだ。」
花火が消えて行く時の「ジュジュジュ」って音は
そんな「つぶやき」みたいに聞こえる。
これ書きながら思ったんですが、
よくありがちな「エッセイ+短歌(俳句)」の作品って楽でしょうねぇ。
だって、表現が下手でも文章で補えちゃうんだもの。
もう一つ。どうやっても文字が31文字に達しない場合。
これはネタ不足です。
<ネタの探し方><駄作の防ぎ方>
をご参考にしてください。
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