アイデアの直接のきっかけになった本です。チックの楽譜が沢山でてきて、しかもそれらが詳細に分析されていて、非常に面白いです。ただ全部を考えながら読むのはとても大変そうです、当然私もそんなことは出来ていません。
とってもよく整理されていて、大変勉強になります。しかし、たぶん要するに「こういうの全部覚えるのはとてもじゃないけど無理だよ」というのが地図をほしがる動機なんだろうな、と思います。
すごくちゃんとしてそうな本ですが、読みにくくてあんまり細部まで目を通していません。中国には5音の音階が12個で60個のモードを考える理論が、みたいなことが書いてあってドキドキします。同じようなモノなんだろうかしら。
「一つの旋律が単純であればあるだけ、いっそう独特な和声で伴奏することが可能である」などと感動的です。「副次的な音」としてのテンションが付加されて、「元来の五音音階はドリア、エオリア、あるいはフリギア旋法に変わります」だなんて。ワォ、まったく同じじゃないか。
これ相当いい本です。英語も口語調で読みやすいし、なにより素敵な例がたくさん出てきます。これ眺めてると、練習したくなったり、レコード買いたくなったりするんだよね。メロディック・マイナーの筒は、ここから啓示を受けています。
ウムラウトがoeになってますが、「買える」と「読める」の両方の条件を満たすのは、英語版しかありませんでした。しかしむしろ英語だと、古典とポピュラーの用語のギャップが小さくて、読みやすいことを発見。Regionsのチャートと相対的な考え方には、ペンタトニックの筒に通じる部分があって大変興味深いです。
これも英語版です。とっても盛り沢山な内容で、ペンタトニックやボトム・モーションについての興味深い記述があります。また、ペンタトニックからの拡張を考える際に役立ちそうな考え方が目白押し、面白い本です。モンクもこのひとに習ってたってのは本当なのかな。
歴史を学ばずして知ッタカすんなってことで「和声の歴史」です。事実は小説より奇なり、面白いですよコレ。枕許に常備して拾い読みするのに最適、トイレにもいいですね。こういうのが文庫化されてるってのがすげえよなぁ、白水社だけど。
またしてもトイレで読むための、または枕許に常備すべき素敵な文献なのに、どうして箱に入れて売るのかな。「へー」とか「ふうん」の嵐、知の蓄積って凄いですね。そしてやはりこれも、白水社の仕事。