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調整・仕上げ 


 今回,操作部の表示にはインレタの使用をやめキングジムのテプラプロを使用してみた.幸
い大島の文具屋さんにも透明地に白文字の仕様のテープの在庫があった.使ってみるといと
も簡単に必要な文字列が作成でき,きわめてFB.





○調整

 この受信機の主な調整箇所はカウンタへの供給電圧と各同調コイル・IFT.および周波数カ
ウンタのオフセット値.

 電圧関係の設定はほとんど無かった.6BM8(P)のEpが235V,BFO/LOは105V,他
は125〜165Vとおおむね当初の期待に近いの電圧に収まってくれた.カウンタの電源につ
いてはカウンタ本体用はヒーター巻き線を直列接続し整流.12V用AVRを通過後供給した.
バックライト用の4Vは6.3Vを半波整流後シリコンダイオードを2回通過及びケミコンにより平
滑した物を供給した.初めは5Vで使用してみたが発熱により液晶が黒く変色し読み取れなくな
ったのでダイオードを追加し供給電圧を4Vまで低下させた.

周波数範囲については注意が必要で, バリコンが変則的な使用方法になっている.350pF
の大容量側ステーターはBCコイルに,30pFの小容量側ステーターはグリッドにじか付けとな
っていてリレーの動作により所要の同調容量を得るように配線した.

BC帯では max 380pF,HF帯では max 30pFとなる. 調整してみたところ受信周波数 は

BC帯 (MF): 559kHz - 1720kHz 
HF帯 (SW): 6.53MHz - 7.63MHz 

となった.HF帯は7MHzのハムバンドと41mの放送バンド専用ということになる.
周波数カウンタはセンサー部をローカル発振回路に2pFのセラミックコンで結合し455kHzの
オフセットを与えて直読を実現している.オフセット値はポテンショメーターによるアナログ設定
なので注意が必要.かなりクリチカルな設定作業となる.動作中のカウンタ周辺は真空管によ
り,かなりの高温になるが現在までのところ動作に異常が生じたことはない.


他の緒元は

受信電波形式 AM/SSB/CW 
受信周波数直読カウンタ内蔵 (ローカル周波数カウント式)
シリコンダイオードによるANL回路内蔵
真空管 11球   (含スタビロ・複合管換算) 
DWH 200×280×195 
重量 6.4kg


である

○各部写真 2005.5


正面



左側面



右側面



上面



背面



背面






若干の手直し  2006.08.13


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