Attraction Garden |
ドキドキと期待の眼差しを向ける悟浄の前で、八戒はピタッと動きを止める。 「八戒ぃ〜早くぅ〜っっ!!」 悟浄は駄々っ子のように、バタバタと多少動く脚をバタつかせた。 それでも八戒は悟浄の性器を注視したまま動かない。 自分の息子さんに何かあるんだろうか? 「…は〜っかい〜?」 ちょっと不安になって、恐る恐る声を掛けた。 何やら八戒は顎に指を添えて、じーっと観察をしている。 ふと悟浄と視線を合わせるが、すぐにまた俯いた。 何だか気分的に落ち着かない。 盛り上がっていた気持ちも萎えてきそうだ。 ついでに以心伝心の息子さんも。 「何か…スゴイですよねぇ」 ヤケに感心した声音で八戒が囁いた。 「え?」 八戒の視線は、相変わらず悟浄の股間に釘付け状態。 と言うことは。 必然的に何が凄いって、ナニだ。 まぁ、何十人ものオンナを啼かせたしな。 『あ〜ん!悟浄ってばスッゴォ〜イ!!』なーんて大絶賛よ? いや、もうっ!八戒も啼かせてぇ〜〜〜っっ!!! 一人ニヤニヤしている悟浄を余所に、八戒は未だ観察中。 「何か…悟浄って感じやすいんですかねぇ。いくら何でも天ちゃんの薬だけでここまでは…」 「はぁ?何が??」 「何がって…ナニですよ。ココ、ちょこっと舐めただけなのに、先走り溢れ過ぎてグチャグチャですよ?尿道もパックリ開いちゃって…可愛いなぁvvv」 「ナニを真剣に観察してるんだよっっ!!」 悟浄が真っ赤な顔で喚き散らす。 キツイ視線で睨み付けると、八戒は頬を赤らめ慌てて視線を逸らした。 「折角だからじっくり見たいなぁーって…悟浄のコレ、すっごく可愛いから」 片手でしっかり悟浄の性器を握り締め、八戒が恥ずかしそうに俯く。 ちゃっかり上下に扱いていたりする。 いきなり肉芯を刺激され、悟浄は脚を跳ね上げた。 「んっ…あぁ…っ」 眉を顰めて、湧き上がる快感にビクビクと身体を震わせる。 それに気付いた八戒が、我に返って悟浄の性器から手を離した。 「んぁっ…やめんなっ…もっと…ぉ」 悟浄は喉を鳴らして、甘ったるい声音で行為を強請る。 その扇情的な姿に、八戒の心臓がドクンと大きく脈打った。 急速に熱が下肢へと集まり始める。 八戒はゴクリと唾を飲み込んだ。 血管を浮き上がらせた肉芯に濡れた舌をそっと這わせる。 根元から先端まで、先走りの蜜を掬い上げるように何度も往復して舐め取っていった。 いくら舌先で拭っても、小さく口を開いた先端からはどんどん粘液が零れ落ちる。 幹を指で擦り立て先端を口に含んで吸い上げると、腰の震えが大きくなった。 八戒は口中に溢れる唾液と粘液を啜って飲み下す。 「んんっ…ぁ…かいぃ…っ」 悟浄が強く頭を振って、八戒を呼んだ。 内股の筋がピンと張って、引き攣り出す。 口腔の雄も大きく膨れ上がって、今にも弾けそうな程震えていた。 すると。 八戒はズルリと口から肉芯を吐き出してしまう。 あと、もうちょっとだったのにっ! 達くタイミングをはぐらかされて、悟浄が苦しげに唸った。 もどかしい思いに、悟浄は腰を捩らせる。 悟浄自身は硬く勃ち上がったまま。 溢れた粘液で、股間から双丘までもをヌラヌラと光らせていた。 八戒の双眸が楽しげに眇められる。 「悟浄…イキたい?」 「んっ…」 コクコクと悟浄は何度も頷いた。 「もっといっぱい…気持ち悦いコト…したいの?」 「したいっ…すっげ…したいぃっ…八戒っ…早く…っ」 身体で疼く熱が苦しくて、悟浄が半泣きになって八戒に強請る。 こんな風に煽られて焦らされた経験の無かった悟浄は、目先の快感に脆くて弱い。 とにかく、何でも良いから吐き出したくて。 悟浄の手が無意識に自身へと伸びていった。 「ダメ、でしょう?僕の楽しみを奪っちゃ」 朦朧とした意識の遠くで、八戒の小さな笑いが聞こえてくる。 そっと触れてきた八戒が、強引に悟浄の手を引き離した。 「いや…だ…ぁ…はっか…いっ…も…イカせ…ろっ!」 喉を詰まらせて悟浄が懇願する。 濡れた感触が先端に触れたと思ったら、いきなり根元まで咥え込まれた。 八戒の頭が大きく上下に揺れる。 「ひあっ…あっ…んぁっ!」 あまりの快感に嬌声が止まらない。 悟浄は肩を喘がせ、霞む視線で八戒を見下ろした。 八戒の綺麗な唇に扱かれる、赤黒く充血した自身の雄。 ジュプジュプと卑猥な音を立てて八戒が奉仕する姿を、悟浄は瞬きするのも忘れて見つめた。 すっげぇ、ヤラしい。 「んっ…出る…っ」 内股の筋を張り詰めさせ、悟浄の上体が大きく仰け反る。 八戒の口中で、限界まで張り詰めた性器が大きく弾けた。 多量の熱が喉奥にまで注がれる。 「ふ…んん…ぅっ」 八戒は躊躇することなく、喉を鳴らして飲み干していった。 肉芯を強く根元から指で扱く。 「ひぁ…っ」 敏感になっている先端をきつく吸い上げると、滲み出てくる残滓までも舐め取った。 強烈な開放感に、悟浄はグッタリとベッドヘッドに凭れて脱力する。 開きっぱなしの唇は荒い呼吸を繰り返し、放心したまま視線が蕩けていた。 脚を閉じる気力も出ない。 「…悟浄?ごーじょ〜??」 八戒がいくら呼んでも返事は帰ってこなかった。 頭が快感で飛んだまま、なかなか戻ってこない。 ゆるりと口端を上げて、八戒が微笑んだ。 「…まだまだ。こんなもんじゃないんですけどねぇ」 半勃ちに萎えている性器を掴むと、再度八戒は口腔に含む。 「ああっ!?」 悟浄の雄もまだまだ吐き足りないようで、すぐに芯を持って勃ち上がった。 ドクドクと脈打つ肉芯を、八戒は音を立てて舐る。 舌先で蜜口を抉ると、ドッと口中に粘液が溢れた。 喉で飲み込むように先端を絞めると、雄は悦んでビクビクと跳ねる。 「は…っかい…っ」 悟浄の掌が、八戒の頭に添えられた。 指先がサラサラの髪や耳朶を擽るように愛撫する。 大きく張り詰めた袋を擦って揉み込むと、悟浄の掌から震えが伝わった。 「んっ…はぁ…っい…イイッ…」 湧き上がる快感に逆らえず、悟浄が八戒の頭を引き寄せ股間に擦り付ける。 応えるように、根元まで含んで強く吸い上げられた。 思う様突き上げたいのに。 熱くて、濃いのを八戒の口中に思い切りぶちまけたい。 動かせない体がもどかしくて、気が狂いそうだ。 八戒は上目遣いに悟浄の様子を観察していた。 肉芯を咥えたまま、双眸に笑みを滲ませる。 そろそろ、ですかね。 擦り合わせていた袋を伝って、ゆっくり指先が降りていく。 つぷん。 「うあっ!?」 悟浄が声を上げて硬直した。 額からイヤな汗が伝って落ちる。 もしかして…いや、もしかしなくてもっ! 何か俺のケツに挿ってるううぅぅっっ!!! 信じられない思いで悟浄は自分の下肢を見つめた。 口元を拭って八戒が顔を上げ、ニッコリ微笑む。 「結構いっぱい濡れてますから、痛くなかったでしょ?」 痛いとか痛くないとか。 そう言う問題じゃなくってっ! 「悟浄のココ…柔らかくって熱いですね。中の粘膜がすごく吸い付いてきますよ?」 「そんなの…っ…知るかっ!」 「そうですか?だってホラ」 根元まで埋め込んだ人差し指を、八戒はぐるんと回してみせる。 「ひっ!?」 今まで感じたことのない快感に、悟浄は喉を引き攣らせた。 ガクガクと立てた膝が奮え出す。 「ああ、よかった。動かしても痛みはないんですね。天ちゃんが粘膜が特に敏感になるっていうから心配してたんですけど。大丈夫そうかなぁ」 何がっ!? 何が大丈夫なんだっ!!! 悟浄の顔が一気に色を無くした。 親の恐怖が伝わったのか、元気に勃ち上がっていた息子さんも項垂れてくる。 どうにかこの場から逃げ出したい。 しかし状況がそれを許してくれなかった。 腰は変わらず動かせない状態で。 しかも尻には、ズップリ八戒の指を突っ込まれてたりして。 この状態でどうやって!? 悟浄は恥も外聞もなく泣きたくなった。 ここまで来て、八戒が行為を止めるとは思えない。 自分だったら絶対に止めないだろう。 同じオトコだけにそこら辺の心情はイヤという程分かった。 出来るなら、今だけは分かりたくなかったけど。 「はぁ…」 悟浄は深々と溜息を零した。 こうなったら、選択肢は一つしかない。 「…八戒ぃ」 「どうかしましたか?」 泣きそうな程心細い声に、八戒が首を傾げる。 「あのさ…スプラッターも痔で病院行くのもヤだからさ…ちゃんと慣らしてくれよ」 「悟浄ぉ…っ」 八戒の瞳が歓びでキラキラと輝く。 頬を紅潮させて見つめてくる視線は、やっぱり艶やかで色っぽい。 こうなったら、受け入れてやろうじゃねーか! 悟浄は覚悟を決めて、緊張で硬直していた身体から力を抜いた。 どんなことになっても、八戒が好きで。 こうしてる今でさえ嫌いになんかなっていない。 それなら。 好きな相手とするセックスは、お互い気持ち悦くなりたいから。 八戒がそんなに欲しいっていうなら。 しょーがねーからくれてやる。 …そのうち利子つけて俺も貰うけどな。 「とりあえず指抜いて。別に逃げられねーからいーだろ」 「…何でですか?」 不本意そうに八戒が頬を膨らませた。 「言ったろ?ベッドが血まみれなんてヤなのっ!そこの引き出し」 悟浄はベッドサイドのミニチェストを視線で指す。 不承不承八戒は起き上がって、悟浄の指示に従った。 「引き出しの中にローション入ってっから」 「随分と準備いいですねぇ…」 八戒が不審の眼差しを向ける。 「俺、ココにオンナ連れ込んだことなんかねーぞ」 「…そうなんですか?」 「身内以外でココに来たのは、八戒が初めて」 「成る程…僕に使おうと用意したんですね?」 「…今度使わせて?」 「悟浄にだったらいくらでも使ってあげますよvvv」 「…も、いい」 虚ろな表情で項垂れると、八戒が楽しげに悟浄の脚をズルズル引っ張った。 ポスンと頭が枕へ落ちる。 「大丈夫ですよっ!後悔なんかさせませんからねっ!!」 「…そんなに気合い入れなくてもいいって」 大きく脚を広げられても、悟浄は抵抗しなかった。 |
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