♪♪ 415通信 31号 ♪♪
1999年4月25日発行
【415ニュース:第14回演奏会の詳細決まる】
懸案だった第14回演奏会の詳細が次のように決まりました。
期 日:平成11年10月11日(月・振替休日)
時 間:開場 14:30、開演 15:00、終演予定 17:30
会 場:岡山北ふれあいセンター、マスカットホール
入場料:1,000円
曲目等:
第1ステージ 「独唱と独奏」
ソプラノ独唱 ソプラノ+チェンバロ
リコーダー独奏 リコーダー+チェロ
リュート独奏
リコーダー独奏リコーダー+チェロ+チェンバロ
第2ステージ 「歌のステージ」
ダウランドのリュート歌曲 独唱+リュート
マドリガルなど 重唱+リコーダー
第3ステージ 「ルネサンス世俗曲の世界」
舞曲など 器楽アンサンブルなお、タイトルなどは仮のもので考慮中です。
合唱の方で、第2ステージに出演を希望される方は、早めにお申し出ください。また、合唱の方々も入場券販売と当日の受付などのお手伝いにご協力ください。
【415ニュース:平成10年度岡山県芸術祭総覧など】
昨年度の岡山県芸術祭の総覧が発行され、一部送られてきました。お読みになりたい方は、お申し出下さい(いらっしゃらないようには思いますが)。総覧と一緒に、われわれの公演に対する「芸術祭鑑賞モニターの感想及び審査員からのコメント」が添付されてきましたので紹介します。昨年の演奏会の事情を知らない意見ですので、その分を割り引いて考えなければなりませんが、全体に的を得た批評だと思います。今後の練習の参考にしていきたいと思います。
良かった点
・2部、3部の器楽は大変りっぱな演奏で楽しめた。
・12月のクリスマスをひかえての音楽で、良い音色で満足した。改善点
・声楽関係はいずれも今一歩
・器楽、合唱ともにアンサンブルのバランスが悪い。
・テノール、アルトが声がでない、ソプラノは一人の声しか聞こえない。
・表現が一本調子、リズムの躍動感がない。
・ルネッサンス、バロック時代の音楽はもっと純粋で、透明であるはず。
・演奏する人と聴いている人が同じ高さなので、一段二段高くして少しライトをつけた方がよいと思う。一番の課題は発声の問題のように思われ、私(音楽監督と指揮者)の努力と技術不足で、責任を感じています。今年は先日の松本先生の男声中心の発声練習、強化練習時の岡崎先生の女声中心の発声練習を組み入れました。しかし、発声については個人の練習と努力が欠かせません。皆様も一段のご努力をお願いいたします。
【今後の練習予定】
5月と6月の練習予定です。3月から本格的な音楽作りの練習に入っています。これからしばらくの練習が大変ですが、演奏会に向けて大切なところでもあります。新年度には入りお忙しいこととは思いますが、ぜひ都合をつけてご参加下さい。なお、5月1日の練習はありませんので、お間違えのないようにご注意下さい。
5月04日(火) |
合唱:13:00〜17:00 | 強化練習(岡山ふれあいセンター) |
5月05日(水) |
合唱:10:00〜17:00 | 強化練習(岡山ふれあいセンター) |
5月09日(日) | 器楽:10:00〜12:30 | 芳田公民館実技室 |
合唱:13:00〜16:30 | 芳田公民館実技室および美工室 | |
5月15日(土) | 合唱:18:00〜20:50 | 京山公民館 |
5月23日(日) | 器楽:10:00〜12:30 | 芳田公民館実技室 |
合唱:13:00〜16:30 | 芳田公民館実技室および美工室 | |
5月29日(土) | 合唱:18:00〜20:50 | 京山公民館 |
6月05日(土) | 合唱:18:00〜20:50 | 京山公民館 |
6月13日(日) | 器楽:10:00〜12:30 | 芳田公民館実技室 |
合唱:13:00〜16:30 | 芳田公民館実技室および美工室 | |
6月19日(土) | 合唱:18:00〜20:50 | 京山公民館 |
6月27日(日) | 器楽:10:00〜12:30 | 芳田公民館実技室 |
合唱:13:00〜16:30 | 芳田公民館実技室および美工室 (管弦楽付きを予定) |
また、前号でもお知らせしましたが、強化練習の内容は次のようになっています。参加アンケートをまだ提出していない方は、至急事務局長までご提出下さい。
期日:平成11年5月4日〜5日
場所:岡山ふれあいセンター(岡山市桑野715-2、086-274-5151)
日程:5月4日:
13:00 集合(現地)、地図などは後日配布、
12:15 岡山駅西口でのピックアップ有り
13:00〜17:00 練 習(岡崎先生の発声練習中心)
17:00〜18:30 移動、準備
18:30〜21:00 懇親会
21:00〜無制限 二次会
5月5日:
10:00 集合(現地)
10:00〜12:00 練 習
12:00〜13:00 昼 食
13:00〜16:30 練 習
17:00 解散(現地)
費用:会場費および食事代(懇親会・朝食)で3、500〜4、000円程度
宿泊:木賃宿、豪華民宿、女性の宿
希望によっては宿泊せずに、練習と懇親会の参加も可
なお、7月の合宿の詳細は次号とさせていただきますので、ご了承下さい。
【練習記録】
3月28日 芳田公民館 器楽の部10:00〜12:30、合唱の部13:00〜16:30
出席者:器楽6名、ソプラノ5名、アルト5名、テノール5名、バス3名、総数24名
器楽の部:演奏曲の検討、一部の曲の試演
合唱の部:松本先生による発声練習、第17曲1番。4月3日 京山公民館 合唱の部18:00〜20:50
出席者:ソプラノ5名、アルト6名、テノール2名、バス4名、総数19名
合唱の部:ヨハネ受難曲第16曲d、第17曲、第18曲b、第21曲b。
4月11日 芳田公民館 器楽の部10:00〜12:30、合唱の部13:00〜16:30
出席者:器楽8名、ソプラノ5名、アルト4名、テノール5名、バス4名、総数26名
器楽の部:演奏曲の概略確定、一部の曲の練習
合唱の部:ヨハネ受難曲第21曲d、第21曲f、第22曲。
4月17日 京山公民館 合唱の部18:00〜20:50
出席者:ソプラノ4名、アルト5名、テノール6名、バス4名、総数21名
合唱の部:ヨハネ受難曲第23曲b、第23曲f、第24曲、第26曲。
【聖書について<S.S>】
聖書は新約聖書と旧約聖書に分かれます。先日ある会で、新約聖書と新訳聖書の二者択一のクイズをしたら、9割以上の人がを新訳聖書を選んだのはクリスチャンである私には驚きでした。訳が古いのと新しいのという意味でなく、キリスト以前の約束(契約)と後の約束(契約)という意味ですから新約聖書と書きます。旧約聖書には39巻、新約聖書には27巻の書物が含まれます。旧約聖書にはキリスト以前のことが、旧約聖書にはキリスト以後のことが書かれています。(もちろんこれはキリスト教の話であって、ユダヤ教はイエスをメシヤと認めていないのですから、新約聖書があるはずはありません。)
旧約聖書は、大きく分けて3つの部分からなります。歴史書、文学書、預言書です。
旧約聖書は天地創造の話からはじまります。最初の書物である創世記には有名なアダムとイブ、ノアの箱舟、バベルの塔などの話も出てきます。引き続いてイスラエル民族の選びが語られ、有名な十戒は出エジプト記に書かれています(次のレビ記もあります)。さらに王国成立、崩壊、バビロン捕囚そして帰国など様々の歴史が書かれています。歴史書といっても順を追って書かれているわけではありません。同じ出来事が別の書物に書かれていることはもとより、同じ書物の中にさえ繰り返して書かれたり順序が反対に書かれたりすることもあります。これは親から子へと語り伝えられまとめられたいった伝承を、さらに編集して創世記なら創世記というまとまりにしていったからです。もう一つ大切なことは信仰の書としての歴史であるということです。史実を知って読むことは重要ですが全くの歴史の本として読むならもっとふさわしい本があることでしょう。(創世記からエステル記まで)
文学書の部分は、信仰や感謝、またある場合には疑いや動揺など神に対する人間の応答がなされます。(ヨブ記から雅歌)
預言書は、イスラエルが歩んだ歴史の中でなされた預言者たちの言葉です。それぞれの時代背景の中で神様の言葉が民に伝えられます。今は苦しい状況にあっても、救いを備えているという預言がされます。もっとも民はそれを素直に聴いて喜んだというより、語っている当時は聞く耳もたずということの方が多かったことです。今のクリスチャンから見れば明らかにイエス・キリストを示しているような記述もありますが、そう捕らえないのがユダヤ教です。預言であって予言でないことには大きな意味があります。単に先のことを予言するという意味でなく、神様から預かった言葉を語るという意味で預言と言います。旧約の時代には、多くの預言者が現われました。(イザヤ書〜マラキ書)
新約聖書は4つの福音書からはじまります。マタイによる福音書、マルコによる福音書、ルカによる福音書、そして今回のヨハネ受難曲のテキストとなったヨハネによる福音書です。マタイ、マルコ、ルカの3つを共観福音書といいます。似た記述が多くありますが、それぞれの内容には特徴があるといえるでしょう。マタイは選ばれた民(イスラエル民族)に向けて書かれています。マルコは4つの中で最も古い(すなわち、キリストの死から近い)時代に書かれた書物とされていますが、かなり出来事を羅列して書かれているような感じがします。ルカは貧しい人、女性、異邦人(ユダヤ人でない人)、社会的に認めれていない人々に福音が語られます。ヨハネは書き方の系統が少し違い、キリストが十字架に架けられる前1週間の話が大半を占めています。福音書の次に使徒言行録があります。ルカによって書かれたものといわれていますが、キリストの死後、ちりじりになっていた弟子たちが聖霊によって強められ、力強く宣教していく様子が書かれています。キリストが十字架に架けられるとき3度知らないと言ったペトロ、初めはキリスト者を厳しく迫害しいていたのにある出来事を通して回心して、その後は命を懸けて宣教していったパウロなどの歩みを通してキリスト教が広がっていく様が書かれています。そのあとローマの信徒への手紙からユダの手紙まで手紙が並べられています。キリスト教になった人々が時を経て誤った考えに陥りそうになるのを戒めたり、質問に答えたり、励ましたりと内容は様々ですが、実際に行って話の出来ない人たちに対して書いたり、行く人に託したりしています。手紙というのは一般には誰かに宛てて書かれるものですし、聖書にも何々への手紙というように書かれていますが、実際には回して読まれたようです。聖書の最後はヨハネの黙示録です。これはキリストは天にあげられていますが、再び終わりの日に地上に来られて(再臨)裁きがあるということが書かれています。裁きというと冷たい響きがあり罰を連想してしまいがちですが、クリスチャンにとってはこのことは恐れでなく、希望です。キリストが来られて、私たちの救いが完成されると言う信仰を持って今を生きています。
聖書とはどんな書物であるかということを簡単に見てきましたが、実際に読んでいくと判らないことがいっぱいあります。実際に書いたのは人間ですが、神様が書かせたものであるとクリスチャンは信じていますから、神の言葉として読んでいます。そんなに簡単に神様の言われることが解るはずありませんよね。
キリスト教にとってキリストの十字架と復活というのは大きな出来事です。ヨハネ受難曲の訳を楽譜に書き込まれたでしょうか。(余談ですがTAKA−Cさんが正月に訳をシールで作ったそうですが、暗い正月になった。去年は悪魔の飽食で、今年はヨハネ受難曲で2年続きの暗い正月ということでした。)書き込まれた方は気付かれたことでしょうが本当に重いことが書かれています。
【編集後記】
早いもので、もう次回の練習は5月になります。毎年のことながら、4月は一ヶ月のたつのが早いこと。これも、新入生を迎え、また、新学期を迎えて、何かと準備に追われるからかもしれません。それに加えて、このところ久しぶりに出張などが多く入っています。昨日(4/24)は悪魔の飽食の打ち合わせで広島へ、今日は若い芽のコンサートで前橋へ日帰り(練習を欠席して申し訳ありません)、5月に入って8〜9日は研究会で新潟へ(9日の合唱の練習には帰ってきますのでご心配なく、器楽はごめんなさい)、27〜29日は研究会と予備校廻りで仙台へ、と続きます。せめて気分的には余裕を持って生活したいと思っています。
ヨハネの練習は第2クールの終盤にさしかかってきました。第1クールは順調に進みましたが、このところ少しテンポが鈍ってきました。今が一番苦しいときだと思います。出席率もやや低下してきました。演奏会まであと7ヶ月です。もう一度気持ちを引き締め直して、頑張っていきましょう。 <蛙>
2004/08/15 22:14