♪♪ 415通信 71号 ♪♪
2003年12月発行


【第20回演奏会 期日と会場決定】

 来年の第20回演奏会の期日がほぼ決まりました。会場を取りに事務局長さんが何回も岡山市民文化ホールに並んでくださいましたが運悪く取ることができませんでした。しかも2回目はあの大阪公演の翌朝・・・。事務局長さん大変お世話になりました。そして,西川アイプラザも調べてみると12月中は詰まっておりこの時点でかなりしんどい状況に追い込まれました。
 しかし,岡山市という枠をはずして考えると早島町に「ゆるびの舎」という,響き・使い勝手ともにいいホールがあります。今までご自分の教室の発表会に使われた(そういえばうちも賛助出演しましたよね)山本栄子さんにお願いして,12月の25,26日を確保していただきました。この日に実施するに当たっては幾分問題はあるのですが,確実に取れる日ということで音楽監督,事務局長と協議の結果この日に開催するという方向で決定いたしました。クリスマスに家族サービスやら恒例行事のある方は今から都合をつけておいてくださいね。

【すみません!】

 11月中に71号をと思いながら,編集途中にPCの調子が悪くなったのをきっかけに忙しいのにかまけてまるで手をつけなくなくなってしまい今になってしまいました。誠に申し訳ございませんでした。
 ということで,あっという間に年の瀬となってしまいました。
 マタイの演奏会に出られた皆さん,お疲れさまでした。週2回公演は大変でしたね。私事を述べさせていただくと大阪でかなり消耗して,倉敷では前日まで声が戻らなかったし,当日もおかしかった。歳をとったせいもあるだろうけど,中3日の登板は無理だということが分かりました,いや野球じゃないんだ。でもプロの人はすごいと思いました。あれを週4日やるんだから。特にエヴァンゲリスト,超人的ですね。今回担当されたギーゼッケ氏は50歳台だとか。もう歳なんて言ってられませんね。がんばんなきゃ。
 チョラスさんや,クリコさん関係の方もマタイの翌週ということで大変でした。チョラス,クリコは連日でしたので先生はじめ両方出られた皆さんほんとにお疲れでした。これはある意味マタイ以上に過酷だったかもしれません。これでいい新年が迎えられます,よね?

【第20回演奏会に向けて練習開始】

  第19回演奏会後初の練習が11月1日(土)を皮切りに京山公民館にて行われました。
  団員の可否も問うていないのにクリスマスのオラトリオの音取りが始まるという,異常と言えば異常な光景。でも誰もそれを変に思っていないところが我が団らしきところでしょうか。まあ,こんな曲ですがどうでしょう,とお諮りするためにちょっとさわりをやってみたわけなんですよ,ハハハ・・・と誤魔化すのでありました。
  とはいえ,途中休憩のあと参加していた団員から「満場一致」の承認は得ております。
  ということで,「クリスマスオラトリオ」を来年度の演奏会の曲として今後練習して参ります。OPEとしては1999年のヨハネ受難曲以来の大曲になります。ハイ,こわいですね〜,でもワクワクしますね〜。はい,がんばっていきましょう。

【トントン拍子に練習は進行♪

 突然ですが,音取りほとんど終わっちゃいました・・・などというと,11月に練習に出られなかった方は驚かれるかもしれません。下のようなことになっております。
練習の進行具合ですが,前述の3回の練習でなんと6部中4部までの合唱部分,曲番号でいくと1,5,7,9(以上1部)12,17,21,23(以上2部)24,26,28,33,35(以上3部)36,42番(以上4部)の音取りと歌詞づけを終了しております。で,5部は昨年の演奏会でやっておりますので残るは正味6部だけということになります。
 ここまで言うと,不安になられる方もいらっしゃるでしょうが,次の練習までの間がかなり空いていますので,練習に参加した人も大部分初期化されていることが予想されます。それはそれで困ったことですが,そんなこともありますので前回来られなかった方は気後れすることなどありません。大丈夫ですよ。(変な慰め方・・・)
 ただ1度練習したものが頭から抜けていくのはむなしいもの。次のHPには練習用のMIDIファイルがありますので使わしていただいて思い出すようにしましょう。
http://www.tcp-ip.or.jp/~bach/index.html#activity    (浜松バッハソサイエティさん)
http://member.nifty.ne.jp/rivervillage/wo/ (クリスマスオラトリオ自習室さん)

 また,過去3回の練習の様子がよく分かるのは,電脳版415通信!もう4号まで出て練習中に出たいろんな指示については楽譜に書き込んだものを画像ファイルにしてあります。練習中の空気が伝わってくるような管理人さんの工夫や文章力そしてそのご苦労には頭が下がります。ネットつないでらっしゃる方は,是非ご覧ください。練習日程のところにURL有。つないでない方でご希望の方には印刷をして差し上げます。有馬までお申し出ください。(と勝手に書きましたが,よろしかったでしょうか?管理人さん)

ええ、どうぞどうぞ!(By 管理人)

【団員の動向】

  シーズンオフを迎えFA権を獲得した団員が・・・失礼しました,スポーツ紙の読み過ぎです。
  さて,11月の練習にはテノールの高尾さんとバスの奥田さんが顔を出してくださいました。是非来年の演奏会で一緒に歌いたいものです。

【今後の予定】

  3月の予定が入っております。第1回目の練習会場がまだ決まっておりません。わかり次第お伝えします。それから3月は土日の順序のパターンが変わっております。
ご注意を!

1月11日(日) 合唱:13:00〜17:00 京山公民館 美工芸室
1月18日(日) 合唱:13:00〜17:00 京山公民館 美工芸室
1月31日(土) 合唱:18:00〜21:00 京山公民館 第2講座室
2月7日(土) 合唱:18:00〜21:00 京山公民館 第2講座室
2月15日(日) 合唱:13:00〜17:00 京山公民館 美工芸室
2月22日(日) 合唱:13:00〜17:00 京山公民館 実技室
2月28日(土) 合唱:18:00〜21:00 京山公民館 第2講座室
3月7日(日) 合唱:13:00〜17:00 会場未定
3月13日(土) 合唱:18:00〜21:00 京山公民館 第2講座室
3月21日(日) 合唱:13:00〜17:00 京山公民館 第2講座室
3月27日(土) 合唱:18:00〜21:00 京山公民館 第2講座室

*原則として第1・3日曜と、第2・4土曜が練習の日になります。
*12月の練習はお休みです。
*将来、日曜日の練習が芳田公民館になる可能性もあります(美工芸室にはピアノがないため)。
 変更になった場合、このホームページの表紙に掲載しますので、ご確認下さい

【新年会のお知らせ】

  新宴会係さんのお骨折りで新年会を1月11日(日)の練習後午後6時30分より、高島屋のすぐ東隣の「AsahiスーパードライOkayama」行われます。会費は社会人3500円,学生3000円です。
出欠を係の方で聞いて回ってくださっていると思いますが,まだ出欠を伝えていない方は早めに伝えてあげてください。
 また今新年宴会の会場設定に当たり会長がボーッとしていたためにいろんな方にご迷惑をおかけしてしまいました。申し訳ございませんでした。

【第19回演奏会の感想】

日下技術部長さんが知り合いの中山さんといわれる方(下へ詳細)へ録音を送られてそれをその方が聞かれた感想をもらったと,こちらへ回してくださいました。有難うございました。かなり前に頂いていたのですが,載せ忘れておりました。すみませんでした。
 日下さんからの中山さんの紹介文と,その知り合いの方の感想を掲載します。

(中山さんの紹介)
 この中山さんという方は、私の母校、東京都立駒場高校合唱部での(確か4歳)上の方なのですが、そのあと大学の時は坂本先生夫妻の活躍しておられた「コールムンテレゼンガー」で歌っておられた方です。だから私と坂本さんの共通の知人です。
  結婚・出産・子育てということで合唱から遠ざかっておられましたが、子供の手が離れてどこかで歌おうとして調べられて入られたのが「東京バッハ合唱団」でした。もちろん、指揮者大蔵恵美子先生のご主人が駒場の先輩である大村健二さんであることは知らないで。世間は狭いですよね。東京には合唱団が山のようにあるというのに。しかもそこのオルガンが行った先が坂本家であり、私が一緒に活動しているということも、偶然のことでした。
  ちなみに私と中山さんとは、私が高1の時の合宿でご一緒していた(1970年のことです)ことがあり、ちゃんと証拠の集合写真もありました。私は覚えていましたのに、中山さんの方は覚えておられませんでしたが。
  ということで、現在は時々メールする仲です。バッハ合唱団の録音はいつも送っていただいており、こちらの分もお送りしています。いつも好意的な批評をしてくださっております。

(中山さんからの感想)
「メアリー女王の葬送の音楽」から始まってBWV161《来たれ、汝甘き死の時よ》で終わるよくまとまったプログラムですね。全体が落ち着いて心安まる演奏でした。合唱は各パートとも良く揃っていて難しい出だしの音も正確でハーモニーも美しい。欲を言えば、「マニフィカト・ハ長調」の最後の合唱はほんの少し声をセーブした方が良かったかな?と私は思ったのですが、全体に落ち着いているのであえてあの部分だけ強調するのも技のひとつかしら?
 有馬さんのテノールソロは相変わらず素晴らしい。また、鈴木順子さんも美しいソプラノですね。また、リコーダーの音も素晴らしかった。ルネサンス世俗曲は「舞曲から組曲への歴史」がわかり、CDとプログラムは良い参考資料となりました。
 ではまた。気候不順の折御自愛下さい。

皆川達夫氏によるクリスマスオラトリオに関する記述(全音楽譜出版社刊「合唱音楽の歴史」より)

  バッハのオラトリオは,ヘンデルの作品のようにオペラに近い劇的なものではなく,むしろカンタータに近い情緒的な作品です。わが国でもしばしば演奏される「クリスマスオラトリオ」は,本質的に6つのカンタータの集合体ですし,「昇天祭オラトリオ」などはカンタータ11番として扱われています。ここでも,合唱が重要な役割を果たしていることは言うまでもありません。
 イギリス,アメリカ,そしてわが国ではクリスマス近くなると,ヘンデルの「メサイア」が盛んに演奏されますが,ドイツではむしろバッハの「クリスマスオラトリオ」の方が盛んです。確かにこの曲の健康的な明るさ,楽しさは,クリスマスの雰囲気にもっともふさわしいのかもしれません。第1部の最初の合唱「よろこび,おど
れ」が始まると,会場全体が,もう何ともいえないのびやかな楽しいクリスマスの雰囲気に満たされてしまうのです。それにキリストの降誕を祝う天使たちの大合唱「いと高きところに栄光神にあれ」の力強さ。私はドイツのフランクフルトにある教会で,この曲を当代一のバッハ奏者ヴァルハのオルガン伴奏で聞いたことがありますが,そのときの楽しさ,幸せさをなんと形容してよいかわかりません。演奏が終わって,外に積もった雪を踏みしめつつ,マイン河の橋を渡りながらも,あの曲の旋律をいつまでも,いつまでも,口ずさんでいたものでした。
 このオラトリオにも,マタイ受難曲にでてきた受難コラールの旋律が顔をだすのですが,ここでは,あの悲劇感は全く取り除かれ,のびやかな粧いをもって現れてきています。同一の音素材でさえ,バッハの手にかかると,このようにちがったものになってしまうのです。
 もしマタイ受難曲が,音楽における悲愴美の傑作なら,このクリスマスオラトリオは楽しさの最大傑作といってよいのではないでしょうか。一人の人間の作品が,このように表現のふかくひろい巾をもち,しかも,その両方に強い個性が一貫して刻み込まれているというのは,一体どういうことでしょう。天才といってもいいたりない,奇跡といったものさえ感じてしまいます。

【編集後記】

 ああ,やはり・・・ぎりぎりになってしまいました。本文中にも書きましたが,遅くなって申し訳ありませんでした。重ねて,お詫び申し上げます。 このことに限らず反省することばかりの一年でした。みなさんにとってこの一年はどんな一年でしたか?それぞれでいろんな思いをもたれていることと思います。OPEとしては19回の演奏会の成功,そして全員ではありませんが,カンタータ協会のマタイ受難曲演奏会への協力ということで大きな山を乗り切りグレードアップした1年だったように思います。来年の期日と会場が決まりホッとしているところですが,いろんな意味で区切りの年となります。みなさんのお力を結集して新しい節目にふさわしい年にしていけたらと思っています。よろしくお願い申し上げます。よいお年を!


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2005/07/23 14:20