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高速旅客船 「ほくと」   〜下北汽船〜

「ほくと」入港
(黄色い船は八甲田丸)
 4月25日、青森のホテルで朝食を食べた後に「ほくと」の乗り場である青森駅裏手のターミナルに向かう。その途中の公園で青森港に入港してきた「ほくと」の写真を撮る。
 5分遅れで入港してきたので折り返しまでの時間はあまり無い。急いで乗り場へ向かう。乗り場に向かう途中ですれ違った車は無く、ターミナルには今青森に着いたばっかりという雰囲気を漂わせるおばあちゃんが2人いた。ひょっとするとこの船には5人も乗っていなかったのではないか? そんな気がしてくる。
乗船券
 窓口で乗船名簿を記入し、佐井までの3460円を支払って乗船券をいただく。高速料金込みの値段だが青森ー函館のフェリーの2倍以上もする。往復で買えば復路が1割引にはなるが簡単にぽ〜ん!と出せる金ではない。(自分自身も痛かった) 地元の方も頻繁に使うことはできないと思う。
 船内に入り荷物を置き、写真を撮るために外へ出る。まだ燃料給油中であった。また下北汽船関係者が船の前のほうで何やら作業してた。出航2分前でそんな様子だったので少々遅れるのかな?と思ってしまった。結果としては定時出航だった \(^o^)/
青森港 出航直前 船内の様子 青森港で燃料をいれる
ほくと&ベイブリッジ 脇野沢入港 フェリー かもしか
 船内には座席が126席あった。結構デカい。これが全席埋まることはあるのか?と不安にもなる(^^; この船の延命治療を諦めて新船を発注するならばもっと小さい船にしたほうがいいだろう。

 アスパム、ベイブリッジ、八甲田丸とおわかれをし青森をでていく。それからずっと海の上。左に津軽半島を見ながら北に向かう。そうして55分後に最初の寄港地脇野沢港に入港した。青森から乗船したのは私の他に1人いたのだが、その人はここで下船していった。
 脇野沢には下北汽船社が運航する蟹田−脇野沢フェリーの「かもしか」が停泊してた。
 下北半島と津軽半島を結ぶ大切なフェリーであるが、11月中旬から4月中旬まで冬季欠航している。「ほくと」が廃止されたときには通年運航になるのだろうか?危険な航海になるのでは、、、と危惧する。代替交通は、遠回りだけど陸路しかないのではないかと思えてくる。
仏ヶ浦を見物
 下船客も乗船客もいないので、脇野沢の次の牛滝は通過となった。定刻より5分遅れだったので、無線や電話で乗船客ゼロを確認したのであろう。
 牛滝をでると、「ただいまより仏ヶ浦の前を通ります」とアナウンスがあり船は減速した。仏ヶ浦は下北半島の名所の1つで、海岸沿いに津軽海峡の荒波で作られたいろんな岩が立ち並んでいる。大切な観光スポットであるからか俺1人のために減速してくれた(はずだ)。

 それにしても、窓ガラスが汚れててすばらしい景色を楽しむことができない。高校生のころに江東区営の水上バスにハマってた俺は、毎日窓拭きをする船員の姿を見てたので、これが観光船の当然やるべきことだろうと思う。秋田内陸縦貫鉄道でも有志サポーターが列車の窓拭きを始め、それ以外の観光客誘致策も含めて、定期外旅客が増加傾向になっている。下北汽船社も観光客を呼びたいのならば、窓拭きから始めてはどうだろうか? 仏ヶ浦を過ぎると船は加速し次の福浦港を目指す。その福浦港では定刻5分前なのに乗降客ゼロで通過となった。限りなきゼロ%に近いが突然乗船客が現れるかもしれない。(=私の同業者?) 近隣の住民にも「今日も動いてる」と安心感を与えることができるはずだ。船が来なければ、ただでさえ欠航が多いのに連日欠航と思ってしまうかもしれない。牛滝港は定刻より遅れているという理由で通過するのはわかるが、福浦港は寄るべきだったのではないか?と思う。

佐井 到着! 佐井 乗船券売り場
 そして終点の佐井には定刻10分前に到着した。到着放送の最後には音楽がかかり俺が下船した後もなりつづけていた。(途中ではいるポーッっていう汽笛がお気に入り(^^;)
 下船して写真を撮る。それから佐井村のアルサスに入り、昼ごはんを食べる
 アルサス内の観光案内所に下北汽船と仏ヶ浦観光2社の窓口があり乗船券を売っている。下北汽船は端に追いやられて肩身が狭い気がしないでもない(^^;
佐井 出航! 下北交通 佐井線
「ほくと」は定刻の12時30分に青森に向けて出航した。
乗船客はゼロ。この先どうなるのか心配ではあるが、
「老巧化」「乗客減」「地元支援の先行き不透明」それに「欠航の多さ」の4点が問題点である。これらを少しでも解消するように努力してほしい。



この日は見えなかったのだが、この付近にもイルカがたびたび現れるそうである。下北汽船ホームページにイルカ情報が掲載されているので興味のある方はどうぞ!

リンク     下北汽船 http://www.shimokitakisen.jp/