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函館ー大間フェリー 「ばあゆ」
   〜東日本フェリー〜

 青森と函館を結ぶフェリーとして、かつては国鉄の青函連絡船があった。青函トンネル開通と同時に姿を消し、それからしばらくは民間会社の東日本フェリーが旅客を運んでいた。一時期は東日本フェリーの高速旅客船も就航していた。他にも貨物車専業ながら道南フェリーと北栄運輸&北日本海運があり、規制緩和の波に乗って旅客事業を始めた。
 元々旅客の割合は少ないので東日本フェリーに押し寄せる規制緩和の波はたいしたこと無いものだが、不況の波は厳しかった。利用数減少に運賃値下げを求めるトラック業者&荷主、、、、
 そういうことで収益は落ち、東日本フェリーは会社更生法適用に至った。
 こうなると会社を更正させるために不採算航路はバシバシ廃止せざるをえない。その候補に函館−大間航路がでてくる。

 大間町はすぐさま廃止反対の方針の下交渉を始めた。その結果、大間町の港湾施設の使用料や資産税免除といった支援を約束し、国に離島振興法適用を申請し補助金を得ることで航路は維持されることになった。
 離島振興法は本土から離れた小さな島に適用されるものである。函館は適用されず、大間が「離島」として認定された。大間から青森まで車で約4時間(「ほくと」使用でも2時間40分)、これに対し大間から函館までフェリーで1時間40分である。こんな理由で大間は陸の「孤島」と認定された。
大間港出航!
大間港
 今回は大間から乗船し函館に向かう。大間港周辺はこれといった高い建物が無く、静かな港町という雰囲気だった。ここから函館という「大都会」に船が出てることが少し違和感がある(^^;
 出航時刻の30分前から乗船開始となりさっそく最上階のサロンに入る。椅子がたくさん用意してあった。
 船は定刻に大間を離れ、函館に向かう。乗船客はたくさんいた。下船時に車なし乗船客数は20人程度と把握したが車あり乗船客はそれの数倍いた。
乗船券 船内 サロン 函館港にて
 乗船券は東日本フェリー共通のタイプであり、1度でも東日本フェリーに乗ったことがある方ならば見覚えがあるだろう。
 学割でなくても1170円と「ほくと」の1/3である。よって、佐井起点で計算しても、「ほくと」で青森に出るよりかも「ばあゆ」で函館に出るほう速くて安くてウマイのであり、めったに欠航しない定時性までついてくるのだ。

 函館港には定刻に到着した。ばあゆは折り返し大間に向かう。函館港内に「大間行ご乗船のお客様は船内へお入りください」との放送がかかると、待合室から50〜60人がぞろぞろとでてきた。その5分後に函館市内・市立病院経由でフェリーターミナルにやってきた函館バスからも高齢者が10人ちょっと降りてきた。おそらく大間に帰るのだろう。この函館−大間フェリーは、大間町民をはじめ下北半島全体のポテンシャルを高めている大切な存在に感じた。
リンク       東日本フェリー http://www.higashinihon-ferry.co.jp/