◇◆◇ 1997.10.9 ◇◆◇


 朝,B&Bの1階で朝食。かわいらしいキッチンがあり,奥さんの手作りの朝食がおいしかった。手作りのマフィンをおやつにいただいて,B&Bからナイアガラ・パークウェイをナイアガラの滝と反対の方向へ向かう。
 まずは「グレート・ゴーシュ・アドベンチャー」へ。何のことはない遊歩道なのだが,料金を払ってエレベーターでナイアガラ川沿いまで降りて行く。
 10月のナイアガラ。川沿いの木々は紅葉し,緑色の川面に映え美しい。ナイアガラ川は滝の迫力そのままに,すごい水量で流れている。
 1km程行くと,「スパニッシュ・エアロカー」と言う乗り物がある。ちょうどこの地点,ナイアガラ川が東に方向を変える所であり,鳴門海峡のような渦潮ができるのだ。それをゴンドラに乗って川の上から眺めると言うもの。
 真っ赤なかごみたいな乗り物に乗りこむ。窓とかがないので,覗き込むと渦潮に引き込まれそう。



ナイアガラ川沿いの遊歩道

スパニッシュ・エアロカー

エアロカーから見た渦潮

 スパニッシュ・エアロカーからさらに行った辺りは,ナイアガラ渓谷と呼ばれる。ここに公園があり,B&Bの奥さん手作りのマフィンを食べて一休み。小さい子供達が,無邪気に落ち葉で遊んでいるのを眺めていた。
 その後は渓谷沿い散策路へ降りて行く。さっきの遊歩道と違って,森のように木々が深く,道は複雑に分かれている。木や石に白,青,赤などのペンキで印がつけてあって,コースがあるようだ。
 とりあえず川のほうへ降りてみようと水の音の聞こえる方へ歩いて行くが,道はまっすぐではなく大きな石を越えて行ったり,急な坂を迂回していたりして,下手をすると迷ってしまいそう。
 川に近づいたものの,木の間から見えるぐらいで視界はよくなかった。このまま散策しても道が分からなくなりそうだったので,元来た道を引き返した。
 ここまでYHから歩いて来たが,このナイアガラ・パークウェイ沿いには,ピープル・ムーバーというトロリーバスが走っていて,ナイアガラ滝とクイーンストン・ハイツ・パークを結んでいる。
 $4を払い,もらったシールを胸に貼っておくと1日乗り放題。
 ナイアガラ渓谷のバス停からバスに乗り,クイーンストン・ハイツ・パークで引き返した少し先にある花時計前のバス停でいったんバスを降りる。
 黄色と赤を基調としたきれいな花で作られた花時計の前には,記念写真を撮る人々が列を作っていた。



ナイアガラ渓谷

渓谷の散策路

花時計

 再びピープル・ムーバーに乗って滝の方へ向かい,今度はレインボー・ブリッジに近い「霧の乙女号」の乗り場前で下車。レインボー・ブリッジを渡り,アメリカ側に行ってみる。
 数日後NYに行くが,その前に初のアメリカ入りだ。パスポートを見せ,入国カードを記入する。こんな大きな2つの国の国境を,歩いて越えるなんてちょっと楽しい。
 ゴート島への橋を渡り,カナダ滝のすぐそばのテラピン・ポイントへ。ちょうどカナダ側のテーブルロックのようにカナダ滝を間近に覗き込むことができるポイントで,こちらにも人がたくさんいる。でも,滝の眺めとしてはカナダ側からの方がよかった。
 朝からかなり歩いたので,ゴート島からレインボー・ブリッジを引き返す道のりはすごく遠く思え,何か乗り物でも走ってないかなあという気分だった。

 橋を渡った所は「霧の乙女号」の乗り場。「霧の乙女号」と言えば,ナイアガラの滝では一番有名で人気のあるアトラクションだろう。ツアーでも必ず組み込まれているだろうから,日本人の団体さんもたくさん並んでいた。
 青いポンチョをもらって船に乗り込む。まずはアメリカ滝の前を横切り,カナダ滝の方へ。この滝壷の前でしばらく旋回するのだが,水しぶきでずぶ濡れ。頭からかぶっているポンチョも吹き飛ばされて,髪の毛から水がぽとぽと落ちる。カメラも壊れそうなので,さっと写真を数枚撮って,後はポンチョの中へ隠した。
 このアトラクションもあと数日でシーズンオフとのこと。今日は暑い気候だったからいいけれど,確かに紅葉しているような季節にこれだけずぶ濡れになったら風邪引くもんな〜。



レインボー・ブリッジから見た2つの滝

アメリカ側から見たカナダ滝

霧の乙女号

アメリカ滝の前を通過

カナダ滝の前でずぶ濡れに


HOMEへ TRAVEL ABROADへ BACK NEXT この旅行記のTOPへ