◇◆◇ 2002.2.21  PARTV ◇◆◇

◇◆◇ アルバイシンとサクロモンテの丘 ◇◆◇
 アルハンブラ宮殿を出て車を出す。昨日の晩から止めているのはこの宮殿の駐車場だが,ホテルのカードを見せると割引になった。
 今日の晩は,8時までにハーツにレンタカーを返し,グラナダ駅から夜行列車に乗らなければならない。昨日の晩は市内で随分迷ったので,事前に駅とハーツのヌエバ公園前営業所の場所を確認しておくことにした。
 宮殿からの坂道を降りて行くと昨日の通りに出た。ふと広い交差点の看板が目に入ったので見てみると「Puerta Real」と書いてある。場所がつかめた。昨日通っていた道は間違ってはいなかったのだが,やはり時間制限のある道が通れなかったせいで,思い通りに辿りつけなかったのだ。だいたい某ガイドブックの市内地図も位置関係がおかしい気がする。太く書いてある道も全然狭い道だし。
 まずRENFEの標識に従ってグラナダ駅を探す。大通りから左折(右側通行なので左折が難しい)しなければいけないのだが,普通の対向している2車線道路の外側に生垣があり,もう1車線ずつ通っている道路だったので左折が難しい。少し走りロータリーで周って戻り,右折で駅まで辿りついた。
 今度はハーツの営業所。駅の近くのヌエバ公園前と言うことで聞いているが,詳しい場所の地図ももらってないのでよく分からない。駅の事務所で聞こうとしたが,駅員さんはどうも英語が全然話せないらしく,駅舎内の別の事務所を指差す。あそこで聞けということか?
 とにかく誰かに聞いたほうが早いのでその事務所に行ってみると,かなり普通のオフィスだったが一番近くに座っていた人が親切に道を教えてくれた。営業所はグラナダセンターの下にあるということが分かったので,これを目印に行けばよい。言われたとおりに行ってみると小さな営業所があった。グラナダセンターとはスーパーか何かかと思ったら4つ星のホテルだった。

 これで無事レンタカーを返却して列車に乗れそうなので,アルバイシン,サクロモンテの散策に出かけた。昨日通れなかった道を行くとヌエバ公園があり,泊まろうと思っていたホテル街があった。結果的には昨日泊まった所はアルハンブラ宮殿の目の前でよかったのだけど。
 公園を過ぎるとダーロ川沿いの道は対向するのが大変なくらい狭くなった。アルバイシンの方へ細い坂道を登っていく。途中で信号がありアルバイシンとサクロモンテの方向に分かれるのだが,この信号が急な坂道にあり一旦止まると坂道発進が難しい。
 サクロモンテの方角に曲がり,どんどん東の方角に走っていくと小高い丘の上に教会が見えた。サン・ミゲル教会に来たのだと思っていたのだが,アルバイシンの方角,西側を見てみると城壁が見えている。ガイドブックではサン・ミゲル教会はこの城壁の横に立っていることになっている。東まで来過ぎたのだろうか?ガイドブック外の教会は誰も訪れている人がなくとても静かだった。
 少し戻りサクロモンテの洞窟住居がある辺りをうろうろ歩いてみる。この辺りにはクエバと呼ばれる洞窟住居がたくさんあり,中にはフラメンコが見れるタブラオもある。道沿いの家は,家と斜面が同じ白塗りになっていて一体化している。
 サクロモンテやアルバイシンに来るにはアルハンブラバスと言う小型のバスが走っていて,これを利用する人が多いようで,わりと短い間隔で道沿いにバス停があった。

サン・ミゲルより東にあった教会 サクロモンテ お皿とお花いくつ飾ってある?

 アルバイシンの一番のスポットサン・ニコラス展望台へ行ってみる。道が狭く分かりにくいがアルハンブラバスに着いて行くとうまく辿りついた。一回では曲がりきれない狭くて急できついカーブを曲がると展望台があり,たくさんの人が集まっているのが見えた。車が多く駐車スペースがない。とにかくスペインは車が多いところで,至る所に車が止めてある。
 階段を少しふさぐ形になるがちょっとスペースがあったのでそこに止めることにした。前の車との間を少し空けておく。スペインでは少しでも入れそうな隙間があれば間に車を止めてくるので,間に入れない程度に少し余裕を持たせておかなければ自分が車を出せなくなってしまう。
 サン・ニコラス教会の前の展望台からの眺めは最高で,雪を冠したシエラ・ネバダを背景にアルハンブラ宮殿が本当に美しく,しばらくの間展望台の縁に腰を掛けただただ眺めていた。
 

 展望台の足元は先ほどの急な坂道だ。みんな縁に腰を掛け足をぶらぶらさせている。下の坂道にはたくさんの車が縦列駐車されているのだが,一台の車がその車にしては少し狭そうなスペースに駐車しようとしていた。日本人だったら絶対諦めるスペースで,しかもそこは坂道。どうやっていれるというのか?
 スペイン人の縦列駐車のお手並み拝見。まず,二人でやってきているが一人が降りて「オーライ,オーライ」なんてやらない。運転手が一人で振り向きながらハンドルをさばいている。そんなんで見えるのかなあと思っていたら,後ろが当たっている!うまいというか,当ててもお構いなしで,2回くらい切り返しただけで駐車してしまった。あっぱれ,スペイン人。
 サン・ニコラス教会の裏手にはバルがたくさんあり,多くの人で賑わっていた。お菓子を売っている出店や,手作りのアクセサリーを広げている人達もたくさんいる。朝は結構寒かったグラナダも,太陽が出る昼間は結構暑くなってきて,アイスを買って食べた。そして,シエラ・ネバダの雪山を見ているうちに急遽あそこに行ってみようということになった。

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