◇◆◇ 2002.2.21  PARTW ◇◆◇

◇◆◇ シエラ・ネバダ ◇◆◇
 シエラ・ネバダは全然予定に入ってなかったが,昨日高速を走っていて途中シエラ・ネバダへ分かれる道があったのを覚えていたし,市内でもシエラ・ネバダのスキー場の看板を見かけていた。遠くにあるようで,市内から30Km,1時間弱で行ける距離だ。
 高速で行けるので道もかなりよく走りやすい。中途半端な時間だからか,走っている車は少なく,逆にスキーを積んだ車が何台か戻ってくるのに出会うくらいだ。かなり登っているので耳がツーンと痛くなってきた。
 山道で周りには何もないが,途中ロンダでも見たアーモンドなのか桜のような花をつけた木がたくさん生えている所があった。そしてちょうど中間地点ぐらいにビジター・センターがあったので,お手洗いに立ち寄った。ストーブが点いていて暖かいが,人の気配がなく,お手洗いだけ借りてさっと出てきた。
 スキー場が見えてきた。大型バスもかなり泊まっていて結構な賑わいだ。周辺には大きなホテルなどもある。車を止めてスキー場のほうへ行ってみると,おしゃれな感じのレストランやバル,ファーストフード店,お土産屋さんが建ち並び,まるでテーマパークのよう。滑っている人も多いが,スキーウェアのままお店のテラスでだべっている人も多い。
 肝心のスキー場はというと,ヨーロッパで最も南にあるスキー場なだけあって,さすがにシエラ・ネバダの山の上でもちょっと雪は少ない。一番下の方は降雪機で雪をまいているんじゃないかな,という感じ。“太陽と雪”「ソリニエベ」と言う名のスキー場は,2月でももう太陽が勝ってしまっていた。それにしてもスペインと言う国は面白い。昨日はコスタ・デル・ソルで「夏」を感じたのに,今日は数百キロ離れただけの同じスペインで「冬」の景色なのだ。
 滑っている人達は結構ボーダーが多かったけど,あんまりうまくなかった(^_^;)。うーん,やっぱりウィンタースポーツはスペイン人にはあまり向かないかな。レンタルボードもあるし,滑ってみたい気もしたが,ここまで来て何も滑らなくてもという気がして滑らなかった。まあ,滑らないのに何をしに来たのかとも言うけれど...。
 ちょうどTELEBANCOがあったのでお金をおろし,クレープを食べる。おいしそうに見えたけど,生クリームが多すぎて後のほうは気持ち悪くなった。周りはスキーウェアなのに普通の服でいると変だし,かなり寒かった。
 帰り道はスキー帰りの車とバスで渋滞。道はいいがやはり山道でカーブが多いので,走るのが遅い大型バスを抜かすことが出来ず混んでいるようだ。それでも意外に無茶な抜かし方はしないスペイン人。たまに何台抜きとかしているのもいるけど,日本でも無茶する人はいるわけで。
 そうこうするうちに山を下り,グラナダ市内が近づいてきた。このレンタカーも予定以上に十分に走ってくれた。8時までには返さないといけないが,返却時にはガソリンをフルにしておかなければならない。もうほとんど走らないし,この辺りでガソリンを入れておいたほうがよいだろう。市内でガソリンスタンドを探すのもまた面倒なので,高速の途中にあったガソリンスタンドに行く。
 しかし,そこはセルフのガソリンスタンドだった。やり方を見てみるがあまりよく分からない。EIKIとどうしようか迷ったが,結局市内に戻ってみることにした。するとラッキーなことに市中心部へ向かう道沿いに,フルのガソリンスタンドを発見することが出来た。後で気付いたのだが,市内には歩道の所に1つだけスタンドがある,本来の形の「ガソリンスタンド」が結構あった。

シエラ・ネバダ ソリニエベスキー場 コースは結構緩い レストランやバルが建ち並び
大きなホテルも多い


◇◆◇ アルハンブラの思い出 ◇◆◇
 市内に戻り,またサン・ニコラス展望台へ行く。夕暮れのアルハンブラ宮殿を眺めるためだ。展望台下に車を止めるが,まだ夕暮れには時間があるので少しアルバイシンを散策することにした。
 アルバイシンはアラブの城塞都市としてイスラム教徒の家が密集していた地域である。小高い丘の中腹にあり,石畳の細い坂道や階段が多く迷路のようだ。
 どこへ行くともなく歩いていると,昼間行けなかったサン・ミゲル教会に続く城壁が見えた。これに沿って丘を登っていけば教会に辿りつけるかもしれない。そう思って白い家の間を抜け丘を登っていったが,途中で行き止まりになってしまった。突き当たりの家の犬にもワンワン吠えられ,仕方なしに丘を下る。ちゃんとルートを探せば行けるのだろうが,そこまでこだわりはなかったので展望台に戻ることにした。
 夕暮れが近づき,展望台に集まる人も増えてきていた。中には紙パックのワインを片手に,酔っ払って大きな声で話をする地元の男性もいた。そして,一瞬人が増えたと思ったら,日本人の団体さんがガヤガヤとやってきた。観光コースでここも入ってるものなんだなあ。アルバイシンの道は狭いし,観光バスでは来れないだろうから下から歩いてでも来たのだろうか?一人の女の子が,さっきの酔っ払いに絡まれていた。しかし,彼らがいたのはたったの10分ほど。これから夕焼けに染まるアルハンブラ宮殿が見れると言うのにもったいないことだ。

サクロモンテの城壁 アルバイシンの家並み サン・ニコラス展望台から
グラナダの夕暮れ

 西日に照らされたアルハンブラ宮殿は,陰になっていた昼間よりも明るく,雪山も輝いて見えた。7時前。ようやく太陽の光が赤みを帯びてきた。シエラ・ネバダが赤く染まる。美しくも物悲しい風景だった。


アルハンブラ宮殿の夕暮れ
4枚の写真による夕焼けの様子をご覧下さい


私の大好きなギター曲「アルハンブラの思い出」
美しい風景なのに何か物悲しい気分になり
このメロディが頭の中で流れていた


ムービーを見る

「ようがさん」が上の4枚のアルハンブラ宮殿の夕焼けの写真をもとにムービーを作ってくださいました。
Special thanks to ようがさん!!

WindowMediaPlayer 7.1 以上でご覧下さい。 (249KB)
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