◇◆◇ 2002.2.22 ◇◆◇

◇◆◇ バルセロナへはいつ着くの? ◇◆◇
 TREN HOTELのバルセロナへの到着予定は9:50。途中停車駅もあったが目が覚めることもなく,朝8時頃ようやく起きて朝食のため食堂に行く。昨晩のように分からないままにメニューを選ばなくてはいけないのかと思ったが,朝食はパンと紅茶orコーヒー,オレンジジュースのごく普通のものだった。
 部屋に戻り,シャワーを浴びる。列車の中なのでシャワーの湯量に不安があったが,お湯はよく出るし,温度もちゃんと高くなる。かなり狭いのはまあ仕方がない。アメニティーもホテルみたいに結構揃っていて,TREN HOTELのマークの入った袋に入っていた。
 列車は海に近づいたり離れたりしながら進んでいく。本当に海の際を走っていて,少しでも水位が上がると列車が走れないのではと思うような所もあった。どの辺りなのだろうか。9時半を過ぎもうそろそろバルセロナの郊外に入るのかと思い,窓の外を眺めているとちょっとした街が見えてきた。バルセロナかあと思っていたら,家並みは途切れまた何もない平野に戻ってしまった。
 バルセロナにちゃんと着くのだろうか。不安になってきた。時間が過ぎても街らしい雰囲気にならない。この列車はバルセロナが終着駅なので乗り過ごしていることもない。きっと遅れているのだろう。
 いったいここはどの辺りなのかなあと思って部屋を出て窓の外を見ていると,隣の部屋の人も同じように出てきた。「到着が遅れているのかしら?」と話しかけると「そのようだね。」と隣の人もいつ着くのかと心配している様子だった。
 結局バルセロナに到着したのは10:40。50分遅れの到着だった。

◇◆◇ ランブラス通りで「ランブラ」 ◇◆◇
 スペイン最後の宿泊先は,ランブラス通りに近いホテル・ガウディ。ホテルの前にはガウディ作のグエル邸があり,リセウ劇場にも近く日本人の利用者も多い。
 列車が到着したサンツ駅からは,地下鉄を1回乗り継いでリセウ駅まで行けるのだが,荷物も多く治安に不安があったのでタクシーでホテルまで行くことにした。
 ホテルに荷物を預けてまずはリセウ劇場へ向かう。今日の晩のチケットを取りに行ったのだが,チケットオフィスは3時からしか開かないようだ。サグラダ・ファミリアなどに行って,一度戻ってくるしかない。
 サグラダ・ファミリアまでは4kmほどあるが,途中ガウディ作品のカサ・バトリョやカサ・ミラがあるので歩いて行くことにした。まずは劇場の前のランブラス通りをぶらぶらと歩いて行く。
 ランブラス通りはカタルーニャ広場とバルセロナの港の中心コロンブスの塔を結ぶ目抜き通りで,通りの両側には花屋や小鳥を売る店などがあり,大勢の人でにぎわっている。銅像も多い,と思ったらみんな大道芸人達!ミュージシャンやスフィンクスなど,あちこちにいるがみんなびくとも動かない。
 紳士と傘をさした貴婦人の銅像がよかったので,写真を取らしてもらい,お礼に小銭を箱に入れると,紳士は手を取りキスをし,貴婦人は傘をくるくる回し小さなイルカのペンダントトップをくれた。
 このランブラス通り沿いにはバルセロナ最大規模のサン・ジュセップ市場がある。果物や野菜,肉,魚が棚いっぱいに並んでいる。日本のスーパーの陳列棚と違ってカラフルで新鮮な感じがするし,値段も安い!いろいろな変わった物も売っているので,見ているだけで飽きない。地元の食生活を垣間見れるこのような市場を散策するのも海外旅行の楽しみの一つ。ホテルに戻る前にまたここに来て何か仕入れよう。

ランブラス通りの花屋 紳士と貴婦人の銅像になりきった
大道芸人

サン・ジュセップ市場の果物屋さん ハム・ソーセージのお店左の写真をクローズアップ
豚の頭の塩漬け\(゚o゚;)/ウヒャー

◇◆◇ 街中のガウディ作品 ◇◆◇
 大きなカタルーニャ広場を抜けグラシア通りを北西に進むと,通り沿いにガウディ作品のカサ・バトリョとカサ・ミラがある。他の建物に混じって突然建っているのが面白い。
 カサ・バトリョは内部の見学は出来ない住宅。ガウディが増改築を手がけたもので海をテーマとしていて,カラフルなガラスのモザイクが美しい。通りで立ち止まりこの建物をボーっと眺めたり,カメラを向けているのはみんな観光客だ。ガウディの作品ばかりを目指してしまうが,他の建物もヨーロッパらしい重厚感があるものが多く,また屋根やベランダなどのデザインが凝ったものも見られる。

カサ・バトリョ
隣はカサ・アマトリエル(ジョセップ・プーチ・カファルク作)
鱗のような屋根と
骸骨のようなベランダが印象的
お城のような赤いとんがり屋根の建物
カサ・テラーダス(ジョセップ・プーチ・カファルク作)

 グラシア通りをサグラダ・ファミリアの方角に曲がる角にカサ・ミラは建っている。カサ・バトリョの「海」に対し,「山」がテーマで,地元ではラ・ペドレラ(石切り場)の別名で親しまれている。こちらもアパートとして使用されているのだが見学することができるので入ってみることにした。窓口には中・高生くらいのグループが来ていて少し混雑していた。
 中に入る時は荷物を預けてエレベータで4階のアパート部分へ上がる。このカサ・ミラには直線が使われておらず,自然の曲線を意識した造りになっている。最上階には「エスパイ・ガウディ」というガウディ博物館もあり,ガウディ作品の設計図や模型などが展示されている。
 そして屋外に出ると,そこは煙突のようなものがにょきにょき生えていて,地面が波打つ不思議な空間があった。煙突はアパートの排気口なのだが,山の峰々をイメージして造られているらしい。ガウディのイメージするものは,普通の人では思いもつかないような姿で体現する。

カサ・ミラの外観 中庭から見上げたアパートの窓

カサ・ミラの屋上 奇妙な煙突は山の峰々を表している


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