◇◆◇ 2002.2.22 PARTW ◇◆◇
◇◆◇ 幻の住宅 グエル公園 ◇◆◇
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グエル公園の展望台からバルセロナの海と街の展望 中央にはサグラダ・ファミリアが見える |
うろうろしていたらもう4時前。暗くならないうちにグエル公園に向かおう。メトロでカタルーニャ駅から一本でバイカルカ駅まで。手前のレセップス駅から行くのが正面門に着く通常ルートだが,どちらの駅からも1kmほどある。ガイドブックにバイカルカ駅から行くと,長いエスカレーターがあり登らずにすむので楽との情報があったのでそちらから行くことにした。
駅を出て少し坂道を下った左手に,結構な坂道に本当にエスカレーターがついていた。特に屋根もなく吹きっさらしのエスカレーター。夜になると止まるのだろうか。ずーっと長く続いているのかと思ったが,10mくらいのがいくつか繋がっている感じ。しかし,これは随分楽だ。
エスカレーターを登りきるとグエル公園が,と思ったら何だか裏山に迷い込んだような所だ。グエル公園の敷地内には違いないのだが,かなり端っこの裏口なのだろう。どこにいわゆるグエル公園の景色が見えるのか分からないまま道なりに歩いていくと,上の方から声がしてくる。どうやら展望台があるようなので行ってみることにした。ちょっとした石を積み上げた丘。バルセロナの海が見え,サグラダ・ファミリアの塔が見える。思いがけず出会ったバルセロナのすばらしい眺望。
どこかなー,トカゲのいるグエル公園は。全然着かないし歩き疲れてきた...。公園管理をしているおじさんにガイドブックのトカゲの写真を見せてこれはどこ?と聞いてみる。目の前のカーブする道をいった所,と当然なのに何を聞いているの?みたいな顔をされてしまった。そりゃ,このまま行けば着くとは思ってたけど,なかなか辿り着かなくって不安に思っただけだよ(`ヘ´) 。 坂道を下っていくと下の方にあのグエル公園の波打つテラスが見えてきた。道は迂回してまだ距離があるようだが,途中にある抜け道からショートカットする。人がたくさん集まっていて,テラスのベンチが埋まっている。破砕ガラスの模様がかわいく,波打つ形がおもしろい。
ここはガウディが住宅地として設計したもので60戸の住宅を販売しようと計画されていたのだが,売れたのはたったの2戸。1戸はガウディ自身が買っているので実質一戸だけだ。ガウディのこの夢のある楽しい住宅地は人々に理解されなかったのか。今なら即完売,かな?人々の住まいとしては受け入れられなかったこの土地は,今はグエル公園として人々の憩いの場となっている。
テラスから下を眺めると,グエル公園の正面入り口があり,門の左右にグリム童話の「ヘンデルとグレーテル」に出てくるお菓子のおうちのような建物が建っている。飲み物やガイドブックを売っているパビリオンと管理事務所だ。テラスからパビリオンの方へ下っていく道には,ごつごつした木のような列柱が並ぶ回廊がある。ねじれ,斜めになりながら上部を支えている不思議な柱。こんな所にも手抜きがない。
回廊を抜けるとようやくグエル公園正面入り口にやってきた。扇型の中央階段の真中にあのトカゲがいる。破砕タイルで色鮮やかなトカゲ。なぜガウディはこの元住宅予定地の番人にトカゲを選んだのだろう?理由はわからないが今ではこの公園のシンボルで,お土産やさんには虹色のトカゲがたくさん並んでいる。
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破砕タイルの模様がかわいらしいテラス なんか遊園地のコーヒーカップみたい |
レンガの柱に石を貼りつけた列柱 細部までこだわりがある |
このねじれ具合,斜め具合の不思議 |
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クッキーと砂糖菓子製? |
こっちは塔付きのお菓子の家(笑) |
テラス下のホール シャンデリア代わりの太陽のモザイク |
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グエル公園正面の階段 |
グエル公園の人気者 破砕タイルの色鮮やかなトカゲ |
グエル公園入り口の鉄門 |
グエル公園から帰りは正門をくぐり坂道を下ってレセップス駅に向かう。結構歩いて足にきているが下りなのでちょっとはラクだ。坂道の途中にはお土産やさんがたくさんあって,破砕タイルの置物などが売られている。もちろんトカゲも。パエリアなどが安い店も結構あるし,ここで食べていこうかと思ったが,食べ終わった頃には暗くなってしまうので,ホテルの近くに戻ってからお店を探すことにした。
大きな通りに出て駅に向かって歩いていると,スーパーを見つけた。こちらに来て初めてのスーパーだ。こういう地元の人が買い物に来るお店に行きたかったのに,今までなぜか見当たらなかった。
早速入ってお買い物。狙いはオリーブオイル。空港のお土産として売っているのは高いので,普通にスーパーで売っているオリーブオイルを購入しようと思っていたのだ。最終日だしかえってよかったのかも。レモン風味のオリーブオイルなんていうのもあったので買ってみた。他に何かスペインらしい食材,調味料を買おうと思ったけれど,これといったのが見つからなくて結局オリーブオイルとベリーたっぷりのパック入りジュースを購入した。その他にも果物屋さんやお肉屋さんなどのお店があったので,何も買わなかったが,ぶらぶらと覗いたりしながら駅へ向かった。
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ランブラス通りのお店にて |
ランブラス通りに戻ると,おなかが減っていたがお店が閉まってしまう前に買い物をすることにした。EIKIは職場の人からスペインのサッカーチームのグッズを買ってきてと頼まれたらしい。私もEIKIも全然興味がないのでよく分からないが,お土産やさんを覗くとたいていのお店にグッズが置いてある。EIKIはメモってきたチームをお店の人に見せて,キャップやピンバッチを購入。
後で分かったのだが,かなりぼったくられていたようだ。しかもキャップは汚れていた。私ならもうちょっと調べて買ったのに。EIKIも人のだと思っていいかげんな...(^_^;)。
私はもう一度ジュセップ市場に行ってイチゴとマスカルポーネを買った。フルーツがとても安い。イチゴなど籠に山盛り置いてあって,0.9ユーロ/kgと書いてある。1kgってどれだけの量かなーと考えてしまうほど。どう考えても多そうなので(笑),500gでお願いしたら,それでも透明のビニール袋が一杯になった。それで0.45ユーロだから50円くらいだ。安い!! 他にもいろいろなフルーツがあって惹かれたが,ナイフがないので簡単に食べられるイチゴだけで我慢した。
それぞれお買い物が終って,ご飯を食べることにした。お店がたくさんあるので迷ったが,おいしそうなタパスが並んでいるお店にした。カウンターでもよかったのに2階のテーブル席に通されてしまった。最後の夜なので,ワインを飲んでタパスを数品注文。EIKIは名前が分からないので,階段を降りてタパスを指差し注文してきた。
部屋に戻り買ってきたイチゴを食べる。あんまり甘くなくてゴリゴリしていた。EIKIは「もういらない。」と言ってほとんど食べずに,ワインに酔ったのか就寝。私はあんまりおいしくないなあと思いながら,捨てるわけにもいかず一人でほとんど全部食べてしまった。
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ホテル前のグエル邸 門飾りが鉄製とは思えない曲がり具合 |
HOTEL GAUDI |
ホテルの部屋 テーブルもあり結構広い |
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