ユーザー車検を受けてきたので、備忘も兼ねて車検の流れを整理してみました。
検査場は川崎自動車検査登録事務所を利用しています。
隣に予備検査場もあり、ヘッドライトの検査でNGが出た時は光軸調整をお願いしました。

自動車検査インターネット予約システムの利用

ユーザー車検は事前に検査場の予約をする必要があり、国土交通省の自動車検査インターネット予約システムを利用して予約するのが便利です。
本システムの利用が初めての方は以下のように新規アカウントの登録から行います。




自動車検査の予約(インターネット)

自動車検査インターネット予約システムでユーザー登録を終えると以下の手順で車検の予約をします。
入力が必要なので事前に車検対象の「登録番号または車両番号」、「原動機型式」、「車台番号(下4桁を入力)」を控えておきましょう。

  1. ログインしてメニューから「検査の予約」を選択
  2. 「受検検査場の選択」で、検査を希望する地域と検査場を選択
  3. 「検査種別の選択」で、「継続検査」、「新規検査/予備検査」、「構造等変更検査」のいづれかを選択
  4. 「検査車種の選択」で、「普通車」、「中型車/大型車」、「大型特殊車」、「二輪車」のいづれかを選択
  5. 予約日時を選択
  6. 「登録番号または車両番号」、「原動機型式」、「車台番号(下4桁を入力)」の車両情報を入力
  7. 「確認」ボタンを押下して予約
  8. 予約番号を控える(車検当日に必要)
当日予約は午前のラウンドは当日8:00まで、午後のラウンドは当日12:00まで受け付けています。
当日から15日先(土・日・祝含む)までの予約が可能です。

ラウンド1234
受付時間8:45-10:0010:00-11:4512:45-14:0014:00-15:45
検査時間9:00-10:1510:30-12:0013:00-14:1514:30-16:00

  • 【予約内容選択】 予約内容選択
  • 【予約時間選択】 予約時間選択
  • 【予約情報入力】 予約情報入力

車検に向けた整備

旧車の場合はヘッドライト(光量と光軸)の検査が要注意です。
対策を何も施していない場合は、光量が足りずにNGとなる可能性が非常に高いです。
光軸は予備検査場で調整してもらえますが、光量は自分で検査をクリアできる状態にしておく必要があります。
以下のような市販のヘッドライトリレーハーネスキットを購入して光量対策をしておいてください。


ユーザー車検の手順

当日持参するものは以下になります。

  • 自動車検査証
  • 軽自動車税納税証明書
  • 印鑑

車検場で購入する書類は以下になります。

  • 継続検査申請書
  • 自動車検査票
  • 自動車重量税納付書
  • 【継続検査申請書】 継続検査申請書
  • 【自動車検査票】 自動車検査票
  • 【自動車重量税納付書】 自動車重量税納付書

車検の流れは以下になります。
不明点は窓口の担当者や検査員が丁寧に教えてくれるので初心者でも安心して車検を受けることができます。

No作業項目内容場所
1納税証明の押印取得軽自動車税納税証明書(車検用)を窓口に提出し、更新前の車検証に押印をもらいます。D棟
2用紙の購入車検に必要となる検査申請書、自動車検査票、自動車重量税納付書を購入します。 C棟
3印紙の購入重量税、検査代、審査代の印紙を購入します。 C棟
4自賠責への加入自賠責にまだ加入していない場合は、C棟で加入することができます。C棟
5用紙の記入検査申請書、自動車検査票、自動車重量税納付書の記入をします。
走行距離を記載する項目があるので事前にメモをとっておくと楽です。
A棟
6用紙の提出車検に必要な書類を窓口に提出して確認をしてもらいます。
12ヶ月定期点検用整備記録簿がない場合は、後で行うと言えばOKです。
A棟
7-1検査:同一性の確認1.車体番号(フレーム番号)の確認
2.原動機の型式(エンジンの型式ナンバー)の確認
3.番号標板の確認
4.車体の形状の確認
5.種別の確認
B棟
7-2検査:車体1.検査官が柄の長いハンマーでたたいて検査
2.チェーンのたるみ具合やオイル漏れのチェック
B棟
7-3検査:テスト項目選択1.スピードメーター検出→前輪
2.ヘッドライト選択→1灯式
B棟
7-4検査:灯火類1.フロントのヘッドライトの上下切り替え、左右指示機の点滅、及び速度
2.リアのヘッドライトの上下切り替え、左右指示機の点滅、及び速度
3.ブレーキランプは、当然ブレーキレバーとフットスイッチが正常に動作するか確認
B棟
7-5検査:スピードメーター1.フロントタイヤを溝の中心に沿って真っ直ぐに進入
2.手前の白線の位置に前輪を止める
3.検査スイッチを踏む
4.40km/hを指した時点でスイッチから足を離す
B棟
7-6検査:フロント・ブレーキ1.電光掲示板で「前ブレーキの検査」の表示を確認
2.フットスイッチを踏んだままにする
3.電光掲示板に「ブレーキをかける」と出たら思い切りフロントブレーキをかける
B棟
7-7検査:リア・ブレーキ1.電光掲示板で「後輪をBSテスタに乗り込む」の表示を確認
2.ローラーの間(白線の上)にリアタイヤを載せる
3.フットスイッチを踏んだままにする
4.電光掲示板に「ブレーキをかける」と出たら思い切りリアブレーキをかける
B棟
7-8検査:ヘッドライト1.電光掲示板で「前に進む」の表示を確認
2.白線の真上にヘッドライトがくるようにバイクを止める
3.ハイビームに設定する
4.フットスイッチを踏む
B棟
7-9検査:総合判定「自動車検査票」の「最終合格印」の欄に判子の押印B棟
8書類提出1.自動車検査票・印紙の提出
2.車検証の提出
3.重量税納付書・印紙の提出
4.継続検査申請書の提出
A棟
9検査標証の発行1.車検証の有効期間の更新と検査標証の発行
2.内容確認
3.検査標証の貼付け
A棟

  • 【川崎自動車検査登録事務所】 川崎自動車検査登録事務所
  • 【川崎自動車検査登録事務所A棟】 川崎自動車検査登録事務所A棟
  • 【川崎自動車検査登録事務所B棟】 川崎自動車検査登録事務所B棟
  • 【川崎自動車検査登録事務所C棟】 川崎自動車検査登録事務所C棟
  • 【川崎自動車検査登録事務所D棟】 川崎自動車検査登録事務所D棟
  • 【予備検査場】 予備検査場

ユーザー車検の費用

ショップに車検を依頼すると点検整備費用、事務手数料、代行手数料などで25,000円~40,000円ほどかかります。
ユーザ車検でそのような費用を抑え、その予算をOH費用に充てることで、単車をより良い状態に保つことができると考えています。
皆さんもユーザ車検にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

No項目費用
1用紙代20円
2重量税印紙4,400円
3検査代印紙400円
4審査代印紙1,300円
5自賠責(24か月)14,110円
6光軸調整(予備検査場)2,100円
合計22,330円