ペンタトニックの筒

聴いてみる

midiファイル作ってみました

さて、ペンタトニックの筒の「列の移動」のうち、いくつかの基本的な動きを音で作ってみました。わーい。特定のコード進行を感じさせないように、つまりボトムやトップがあまり強く出ないように、ちょっと工夫してあります。ピコピコしてます。まあ、聴いてみて下さい。

1列の移動

1列のヨコ移動をなるべく汎用的に表現してみました。
とりあえず、ドレミソラのC majorの列から、1列右へ行って、左へ戻って、また1列右へ行っています。

B fl6thB fl7thB minorB m#5thC majorC fl6thC fl7thC minorC m#5thDb majorDb fl6thC# fl7thC# minor
F# fl7thF# minorF# m#5thG majorG fl6thG fl7thG minorG m#5thAb majorAb fl6thAb fl7thG# minorG# m#5th
C# minorC# m#5thD majorD fl6thD fl7thD minorD m#5thEb majorEb fl6thEb fl7thEb minorD# m#5thE major
G# m#5thA majorA fl6thA fl7thA minorA m#5thBb majorBb fl6thBb fl7thBb minorBb m#5thB majorB fl6th
E majorE fl6thE fl7thE minorE m#5thF majorF fl6thF fl7thF minorF m#5thGb majorF# fl6thF# fl7th

うまく鳴らない場合は、ここ(1列の移動midiファイルが置いてあります)をクリックしてみて下さい。

どうでしょうコレ、ちょっとピコピコしてますね。でもこうすることで、いろんな調、いろんなコード、いろんなボトム、いろんなトップがイメージできると思うんです。是非ちょっとイメージしてみて下さい。例えばこれを、C->F->C->Fと思ってもいいですね。C<->Dmでも、Am<->F/G(=G7sus4)でもいいですね。いろんな機能間を移動してると思うことも出来ます。C調だとかG調だとか、A調だとか思うと、機能も全部違うじゃないですか。楽しいですね。

2列の移動

2列のヨコ移動を、やっぱり同じように汎用的に表現してみました。
ドレミソラのC majorの列から、2列右へ行って、左へ戻って、また2列右へ行っています。

B fl6thB fl7thB minorB m#5thC majorC fl6thC fl7thC minorC m#5thDb majorDb fl6thC# fl7thC# minor
F# fl7thF# minorF# m#5thG majorG fl6thG fl7thG minorG m#5thAb majorAb fl6thAb fl7thG# minorG# m#5th
C# minorC# m#5thD majorD fl6thD fl7thD minorD m#5thEb majorEb fl6thEb fl7thEb minorD# m#5thE major
G# m#5thA majorA fl6thA fl7thA minorA m#5thBb majorBb fl6thBb fl7thBb minorBb m#5thB majorB fl6th
E majorE fl6thE fl7thE minorE m#5thF majorF fl6thF fl7thF minorF m#5thGb majorF# fl6thF# fl7th

うまく鳴らない場合は、ここ(2列の移動midiファイルが置いてあります)をクリックしてみて下さい。

3列の移動

3列のヨコ移動です。
ドレミソラのC majorの列から、3列右へ行って、左へ戻って、また3列右へ行っています。

B fl6thB fl7thB minorB m#5thC majorC fl6thC fl7thC minorC m#5thDb majorDb fl6thC# fl7thC# minor
F# fl7thF# minorF# m#5thG majorG fl6thG fl7thG minorG m#5thAb majorAb fl6thAb fl7thG# minorG# m#5th
C# minorC# m#5thD majorD fl6thD fl7thD minorD m#5thEb majorEb fl6thEb fl7thEb minorD# m#5thE major
G# m#5thA majorA fl6thA fl7thA minorA m#5thBb majorBb fl6thBb fl7thBb minorBb m#5thB majorB fl6th
E majorE fl6thE fl7thE minorE m#5thF majorF fl6thF fl7thF minorF m#5thGb majorF# fl6thF# fl7th

うまく鳴らない場合は、ここ(3列の移動midiファイルが置いてあります)をクリックしてみて下さい。

4列の移動

4列のヨコ移動です。
ドレミソラのC majorの列から、4列右へ行って、左へ戻って、また4列右へ行っています。もう共通するのは、ドだけですね。

B fl6thB fl7thB minorB m#5thC majorC fl6thC fl7thC minorC m#5thDb majorDb fl6thC# fl7thC# minor
F# fl7thF# minorF# m#5thG majorG fl6thG fl7thG minorG m#5thAb majorAb fl6thAb fl7thG# minorG# m#5th
C# minorC# m#5thD majorD fl6thD fl7thD minorD m#5thEb majorEb fl6thEb fl7thEb minorD# m#5thE major
G# m#5thA majorA fl6thA fl7thA minorA m#5thBb majorBb fl6thBb fl7thBb minorBb m#5thB majorB fl6th
E majorE fl6thE fl7thE minorE m#5thF majorF fl6thF fl7thF minorF m#5thGb majorF# fl6thF# fl7th

うまく鳴らない場合は、ここ(4列の移動midiファイルが置いてあります)をクリックしてみて下さい。

トニック->サブ・ドミナント・マイナー->トニック->サブ・ドミナント・マイナーですね。
そんなふうに感じるかしら。

どんなふうに作ったか

特定のコード感を出さないままに、響きの変化のパターンを表現してみようと思って、こんな感じで作ってみました。
信じられないほどたくさんの「響きの変化」があるわけですが、ここで作ったこれらは、「音楽に流れる響きの変化を、最も原始的なものへと還元したひとつのかたち」であると僕は信じてます。さまざまな列移動の組み合わせ、さまざまな音の積み重ねとその変化、を部品へ分解したようなイメージです。

あのですね、よかったら何度も繰り返し聴いてみて下さい。
そのたびに、印象が違ったり、発見があったりしますよ。もちろん僕も。

あ、そうだ作り方。
えーと和音でもよかったんですけど、決まったボトムとか決まったトップとか、つまり決まったボイシングを避けたかったので、ピコピコにしました。ペンタトニックの5音ぜんぶがピコピコ鳴ってます。で、各列について大体3オクターブくらいの領域で、つまり15音くらいを母集団として、鳴らす音をまず選んできます。それから、乱数を発生させて128分音符のピコピコメロディーを作るんですけど、あんまり高い音やあんまり低い音が必要以上にたくさん鳴らないように、釣り鐘状の分布で作ってみました(より正確には二項分布に従う乱数を発生させた)。
使ったツールはmml2midというやつです。テキストで"cdega"とかメロディーをかくと、「ドレミソラ」とか鳴るmidiファイルにしてくれるという超スグレもの。楽しーい。しかしWin&UNIXのみで残念、Darwinでも動くんだろうかしら。

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