こんなボランティア活動があるよ!

高齢者支援ボランティア 〜地域のサロンや食事会等のボランティア〜

「高齢者支援ボランティア」とひとことで言っても、その活動はさまざまです。
地域の高齢者が集まって行なうレクリエーション活動、入浴サービスを受けたりする「デイサービス」、体の不自由な高齢者の家庭に訪問して、身のまわりのお世話をする「ホームヘルプ」、ひとりで外出することが難しい方を支える「送迎ボランティア」、食事づくりに負担がある高齢者の方に温かい食事を作り、届ける「配食ボランティア」など…。
また、施設などでのお話し相手や、見守りというボランティア活動もあります。
ぜひ、自分にあった活動を探してみてください。

障害者支援ボランティア 〜障害を理解してボランティア〜

●身体障害者への支援

身体障害者というのは幅広い言い方ですが、何らかの障害によって体の一部に不自由がある方で、生まれたときから障害のある方もいれば、事故や病気によって障害者になった中途障害の方たちもいらっしゃいます。
ボランティアの活動としては、障害者の施設等でサポートをしたり、一緒に外出したり、食事や着替えなど身のまわりの介助をするなど、その内容もさまざまです。

●視覚障害者への支援

視覚障害には、弱視(視力がわずかに残っていること)から光も届かない失明まで、ひとりひとり状態が異なります。
視覚障害でもっとも困ることのひとつに、目の見えないことによる情報障害があります。視覚障害者が必要な情報を手に入れるため、「点訳」等の技術を持つボランティアが活躍しています。その他、視覚障害者が安全に移動できる ように付き添う「ガイドヘルパー」なども活躍しています。

●聴覚障害者への支援

聴覚の障害には、補聴器等の使用によって、少し聞こえる人もいれば、まったく音が聞こえない人もいます。
また、いつ聴力を失ったかによって、伝えることばや文章の理解のしかた等が異なる場合もあります。中途障害で聴力を失った場合は、それまでに知ったことばの使い方は分かりますが、先天的に聴力を失った場合、文章の作り方などが異なることもあります。
聴覚障害者の「ことば」、コミュニケーションの手段のひとつとして、手話が知られています。手話が使えなくても、筆談(ひつだん)や空書(くうしょ)、口話(こうわ)なども、そのひとつで、これらを使うことで、聴覚障害者とコミュニケーションをとり、交流することができます。

●精神障害者への支援

精神の障害は誰でもなりうる心の病気で、その種類によって症状はさまざまです。
心の病ですから、悩みや何らかのショックによって病気が引き起こされることもあるのです。ひきこもりや不登校などの行動も、心の病のひとつで、やる気がないとか、なまけものだからという理由ではなく「やりたくてもできない」というのが現実です。
精神障害者の人の多くは、薬を飲んだりして体や心のペースを整えたりしていますので、普段は、障害のない人と変わりません。
ただ、焦らせたり、責めたりすることによって、症状が悪化することもあります。ボランティアもその点をよく理解し、その人のペースに合わせて関わることが大切です。ただし、ボランティアは専門家ではありませんので、病気のことにむやみに介入してはいけません。(これは他の障害でも同じです。)ボランティアの関わりとしては、フリースペース等での交流や、自主的活動の支援などがあります。

*以上のように障害によって支援、コミュニュケーションの取り方が異なります。障害を理解したうえでボランティア活動を行ってください。

施設ボランティア 〜話相手から趣味を活かした活動まで〜

老人ホームや、保育所、養護施設、地域作業所、グループホーム、フリースペース、青少年センター等で行うボランティア活動があります。
施設によって活動内容に違いがあるのはもちろんですが、利用者がそれぞれの施設を気持ちよく利用できる環境づくりを目指していることは共通の目的と言えるでしょう。
掃除や花壇の手入れなど、施設の運営に関わるボランティアもいれば、食事介助やシーツ交換、話し相手、趣味の時間などに囲碁の相手をしたり、ギター演奏、カラオケ教室のお手伝いをするなど、利用者の楽しみの時間を広げる役割を担うボランティアもいます。
施設によって受け入れ方も様々ですので、活動の際は施設側とよく話し合っておくことも必要です。

青少年・子育て支援ボランティア 〜地域の安心・安全活動〜

●ファミリーサポートセンター

「育児の援助を行う人(提供会員)」と「育児の援助を受ける人(依頼会員)」が会員になり、地域の中で助け合いながら子育てをする会員同士の相互援助活動です。

●見守り防犯活動

町内でのあいさつ、声かけ運動や散歩、買い物時のパトロール、通学路の立番活動を児童・生徒の登下校の時間帯に、合わせて行っています。自治会、PTA、企業や団体OB会などが行っているものが多いです。

収集ボランティア 〜不要なものが大切なものに〜

使用済みの切手・はがき・テレホンカード・プリペイドカードやアルミ缶、ベルマークなどを集めて送るのも、ボランティア活動のひとつです。
集められたものの多くは、福祉や海外支援などのために活用されています。

災害支援ボランティア 〜いざというときは〜

阪神淡路大震災をきっかけに注目された、災害時のボランティア活動です。その後も、有珠山や三宅島の噴火、東海集中豪雨、鳥取県西部大地震、新潟・福島豪雨災害、 新潟県中越地震など、日本国内でも災害が頻発しています。
被災地では、毎日の生活が脅かされ、精神的にも肉体的にも限界に追い込まれるといいます。そんな中、被災地の人々が少しでも元気を取り戻してくれるよう、支援するのが被災地の外から来るボランティアの役割です。
炊出しや片付け、情報発信、物資の運搬など災害時は状況がめまぐるしく変わるため、柔軟に対応できるよう準備が必要となります。
被災地で被災者に迷惑をかけてしまうようでは何もなりません。災害時のボランティアは「自分のことは自分で」というのが大前提です。

一口メモ:1995年(平成7年)1月17日未明に発生した阪神・淡路大震災は、ボランティア活動の歴史を大きく変えた出来事でした。学生や会社員など、これまであまりボランティア活動に縁がないと言われた人々が、「何かしてあげたい」「何かしなくては」という思いで、全国からボランティア活動に駆け救援活動を行いました。そこで、1995年を「ボランティア元年」と呼ぶようになりました。

その他のボランティア

●パソコン

パソコンを得意とする人がその知識と技術を活かして活動をしています。
近年パソコンは重要な情報源になってきおり、またソフトや機種の開発も進み、画面をはっきり見ることのできない視覚障害者の方や、細かい操作が難しい障害者の方にも利用が広がり始めています。障害によって、パソコンを導入することが困難だったり、学びたくても障害者向けの講座の場がなかったり、そんな方々を支援するのがパソコンボランティアです。

●ドナー登録

病気を抱えた方々のために、ドナー(提供者)登録をし、提供を求められた際に協力するものです。主なものとしては、腎バンク、アイバンク、骨髄バンクなどがあります。

●おもちゃの病院

ボランティアの『おもちゃドクター』が壊れた子ども達の大切なおもちゃオモチャを 無料で修理するところです。

●国際関係

留学生に日本語や日本文化を教える活動や寄付等の他、NGO(Non-Government Organization非政府組織)等に参加し、支援したい国への協力をすることもできます。
NGO等では会員として資金的支援をするほか、実際に現地へ出向き、貧困や難民、環境問題に対し、開発途上国での 直接支援も展開されています。
また、NGOの中にはスタディーツアーといって、途上国で実施しているプロジェクトへの訪問や現地の方々との交流を通して、開発の問題や私たちの役割について学ぶ1週間程度の 学習ツアーを開催しているところもあります。
その他にもJICA(国際協力事業団)の募集する青年海外協力隊のように、専門的技術を現地で伝える活動もありますが、これは一定期間、有給での活動となっています。

*この他にも色々な活動がありますので、自分にあった無理のない活動を見つけてください!

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