◇◆◇ 2004.10.8 A ◇◆◇


◆暗闇のアルマ・リゾート◆
 ココカンホテルに着いた時には7時になっていて,辺りは真っ暗。アルマ・リゾートの門をくぐって,車から降りるとすぐにあるレセプションは屋外にありました。ウェルカムドリンクを頂き,チェックインの手続きをしてリゾート内の優待券やワルン・コピでの食事券などをもらいました。
 敷地内を歩いて部屋に向かいますが,辺りが真っ暗で全容がつかめません。石造のある階段を登り,プールの傍を通って建物の前に来ると,スタッフが南京錠をガチャガチャと開け始めました。
 部屋はヴィラタイプじゃないし,ホテル棟にあって何部屋かその中にあるものだとばかり思っていたので,南京錠で出入りするとはたいそうだなとか考えていたら,ドアが開くといきなりベッドがあってびっくり。いきなり部屋があったのです。後でわかったのだけど,この建物は3階建てで各階2部屋ずつあり,私達は3階のプールやガーデンが見える部屋でした。観音開きのドアは,内側からは閂を掛けるのですが,外からは掛けられないので,南京錠を掛けていても,押すと少し開きます(^^; そもそも閉めても隙間が開いていて,蚊が入ってきそうな気が...。でも,意外なことに木や田んぼだらけで蚊がいっぱいいそうなウブドで,1度も蚊に刺されませんでした。
 部屋には,天蓋付きのベッドの横にエキストラベッドがあり,寝相の悪いHIYOがいる私達には嬉しいことでした。(私とHIYOが一緒に寝て,EIKIはエキストラベッド(笑))ベッドカバーがちょっと毛羽立ってて古っぽかったのが気になりました。

天蓋付きのベッド花びらにメッセージが


 荷物を置いて晩ご飯を食べようと外に出ました。今日はアルマ・リゾート内にあるレストランで食事をしようと思い,とりあえずレセプションの前にあったレストランに行ってみました。するとそこはココカン・クラブで「高級」タイ料理レストランと言われるだけあってお値段も高め。それにインドネシアに来てタイ料理もなあと思っていると,私達の考えていることが分かったのかレストランの人が,「インドネシア料理ならカフェ・アルマで食べられるよ。レセプションに行きなさい。」と言います。
 そう言えばカフェ・アルマの方はイタリア料理とインドネシア料理のお店になっていたなと思ったのだけど,何故レセプションに?するとレストランの人がすぐ傍のレセプションにいた男の人に何やら伝えています。そして,「車に乗ってください。」と運転手がやってきました。え,車で行くような所にあるの?と訳の分からないまま車に乗り込むと,車はいったん門を出て外の道を走り,アルマ・リゾートの敷地の周囲を走るようにしてカフェ・アルマに着きました。
 運転手さんは,「食事が終わったら電話して。」と言いましたが,EIKIが「歩いて帰れる。」と言うと,「暗いし道が分からないでしょう。」と笑い,「まあ迎えが必要だったら電話して。」と言われました。
 カフェ・アルマには誰もお客さんが入っていませんでした。7時半という時間帯は,ウブドで行われるレゴンダンスなどのショーが始まる時間なので,皆食事などしていないのかもしれません。もっと遅くに食べるのかな?
 バリにはテーブル席の他に,日本人には嬉しい座敷があって,私達もそこに座りました。HIYOも座敷をウロウロ出来て嬉しそう。そしてバリではどのレストランでもまずピーナッツが出てきます。ちょっと小粒なのだけど,これがおいしい!HIYOもこれが気に入って器用につまんでパクパクと口に頬張ります。硬いのにちゃんと食べれるのかな?と思っていたら,やはり口の中に溜め込んでいて,お茶を飲んだら詰って咽ていました(ーー;)
 私はナシ・チャンプル,EIKIはカレー・アヤム(チキンカレー)を注文。「Nasi Campur」という綴りに,「キャンパー?」とか言っていたのだけど,「チャンプル」と言われて,沖縄料理と一緒だと驚きました。もとはここから来ているのかな。おかずのせご飯みたいな感じで,白いご飯にチキンやサテ(串焼き),さつま揚げみたいなのや卵,野菜なんかが付いています。いろいろな味が楽しめておいしい〜。白ご飯だし,HIYOも食べられるわと思ったのだけど,なぜかほとんど食べませんでした。そしてさつま揚げみたいなのを食べさせたら,ギャーと泣いて吐き出しました。私達には全然辛くないと思ったインドネシア料理でも,HIYOにとったらスパイスが効いていてダメだったようです。カレーも全然辛くなかったけどなー。HIYOは結局おつまみに出てきたピーナッツとえびせん,それからご飯を2口くらいしか食べませんでした。
 食事代はホテルのルームナンバーとサインでOK。ビールとドリンクも付けて約1800円で,バリの物価を考えるとかなり高かったです。
 お姉さんに「迎えを呼びましょうか?」と言われたのだけど,歩いて帰ると言ったら笑って送り出されました。車で来た道を帰るのかと思ったら,EIKIは駐車場を抜けあぜ道のような所を歩いていこうとします。たぶん横は田んぼで,方角的にはその向こうにちょうど私達が泊まっている部屋があるのだと思うのだけど,街灯もなく真っ暗でよく分かりません。ホテルの全体像も分かっていないのに,当てずっぽうに真っ暗な道を歩いて行くなんて無謀だよ〜。
 で,結局レストランに引き戻し,ホテルに迎えを頼んでもらったのでした(^^;

カフェ・アルマバリには日本人に嬉しい座敷席がある
Nasi CampurKare Ayam


 ホテルに帰って,歯を磨こうと思ったら歯ブラシがありません。フロントに電話をしてみたら歯ブラシは準備していないとのこと。えー,ホテルって歯ブラシくらいついてるもんじゃないの〜。今回はHIYOの荷物もあるし荷物は少なめにしていて,歯ブラシを持ってきてない...。明日町中で歯ブラシを買わなきゃ。今日は気持ちが悪いけれど,歯磨きせずに我慢。
 HIYOをお風呂に入れて寝かしつけていたら,いきなり外でバッシャーンという水音が鳴り,大きな声が聞こえてきました。どこかの家族がこんな夜中にプールで遊び始めたようです。南国バリとはいえ,ウブドは標高500mほどあり,夜になればかなりの涼しさ。プールに入るのは寒いと思うのだけど...。
 1時間近くプールに飛び込む音や大声で名前を呼ぶのが聞こえていたのがようやく静かになったと思ったら,10時を過ぎて今度は大音量の音楽が響いてきました。確認はしていないのだけど,多分あれはアルマ・リゾートと道を挟んで向かいにある「EXILES」というカフェ&バーの野外ライブの音。それが12時頃までガンガン鳴っていて,せっかく早く寝ようと思っていたのに音楽が鳴り止むまで寝付くことが出来ませんでした。こんなに静かな環境なのに,あの音楽はダメだよ(ーー;)



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