夜には雨になり,夜中には雷までなっていた悪天候は,翌朝になっても変わらず,ツェルマットの最後にマッターホルンを見ることはできませんでした。駅までホテルの電気自動車で送ってもらい,サンモリッツに向け出発です。
 サンモリッツまではパノラマカーの氷河特急で移動しました。やはり人気の列車なので,席は満席で,日本から予約していって正解でした。(一部分だけなら予約なしでも乗れるし,急行なら予約は要らないのでそこは賢く利用しましょう!全線乗ると結構な値段するし)パノラマカーは大きなガラスを使っていて,中からの見晴らしはいいけれど,窓を開けれないので,暑いときや気分の悪いとき,写真を撮るときはかえって不便かなあと思いました。
 食堂車で食事をしたい,とすごく憧れていたので,これも日本から予約していきました。座席よりも食堂車の予約のほうが大変というほど混むらしいです。時間の書いた券を渡され,その時間に食堂車に行きました。食堂車は木の作りのいい感じの雰囲気でしたが,料理はいまいちかな。大雑把な感じで,余っていたのか,いらないのにお皿にどんどんのせられました。



氷河特急,1等パノラマカー


クラシックな感じの食堂車


 とにかく雨でせっかくの景色も台無しでした。まあ,移動日と考えればいいかぁ,という感じ。そもそも氷河特急とは名ばかりでせっかくのローヌ氷河もトンネルの中で見えないんです。アレッチ氷河もフィーシュで途中下車してロープウェイで山頂に行かないと見えないし。ということで,ぼんやりと窓の外を眺めつつ,サンモリッツまで8時間列車に揺られていたのでした。



パノラマカーは見晴らしがいい

同じ列車の中から撮影
長い列車だ

 所々有名ないわゆる見所があるのだけど,列車は全然減速しないし,放送でちょっと言うだけ。ぐずぐずしていると全然写真に撮れない。イランツとライヒェナウの間の,大地溝帯はポジションが悪く撮れなかったし,ティーフェンカステルとフィリズールの間にある,有名なランドバッサー橋もあっという間に通りすぎてしまいました。(窓が開けれないのでやっぱり写真が撮りにくい)ほかには,ベルギュンから同じ景色だなあと思っていると,山を登るためにループを3回も描いて登っていくところがあり,通った線路が下に見えたのがおもしろかったです。
 下の写真は翌日同じ線を帰っていくときに撮ったもの。急行列車だったので窓を開けれたし,車内販売のお兄さんがもうすぐだよとタイミングを教えてくれました。



翌日の急行列車

ランドバッサー橋
★LOOK★

トンネルを抜けたところ
トンネルの中から待ち構えて撮った
力作  ★LOOK★


カーブの美しい石橋

 サンモリッツでの宿泊はクリスタルホテル。雨が降っていたので駅まで迎えにきてもらいました。サンモリッツはなんだか高級リゾート地といった感じでブティックが建ち並び,今までの素朴な感じの街とは違いました。クリスタルホテルは外観は近代的な感じだけど,内装は木でとてもぬくもりがあるかわいらしいホテルでした。夕食もホテルのレストランでとったけれど,観光客というよりは,スイスやスイス近郊から来たお客さんが多かった気がします。ちょっと私達には高級すぎて場違いな感じでした。


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