エンベロープのシミュレーション(Simulation of Envelope) v0.1


例えば 110[Hz]と111[Hz]の音を合わせると 以下の様なWave信号とFFTになります。

wave-1 fft-1

その'うなり'を見る為にエンベロープを取り出す ヒルベルト変換やFFT・IFFTを使った変換などがあります。 そこで今回は FFT・IFFTを使ってみます。

envelope-1

次に110[Hz]と111[Hz],220[Hz]と222[Hz], 330[Hz]と333[Hz]の音を合成します。

wave-3 fft-3

「29.エンベロープで見る'うなり'(Beat and Envelope)」では ビートの値からの'うなり'でしたが こちらではWave信号からの'うなり'を見ています。

envelope-3
envelope sim html5 HTML5版です。

「エンベロープで見る'うなり' (Beat and Envelope)」と同じに セント値の変化で [Enve](エンベロープ)がどう変わるかを 見てみます。
+8[cent]から 0[cent]ぐらいに順に下げてゆきます。

envelope cent 1 envelope cent 2

左は"sum(合計値)"が 最小ぐらいの所で 右はさらに下げて -16[cent]ぐらいの所です。

envelope cent 3 envelope cent 4

[Enve]の表示が [ 9 ... 14 ]のサンプル数で変わりますが ウェヴュワー(Java Waviewer) での[F.Filter]の様な滑らかな継りを考えていません。
例えば 13(A)-25(A)の オクターブのエンヴェロープは 9 - 10 - 11では以下の様に

envelope 9 envelope 10 envelope 11

12 - 13 - 14では以下の様に サンプルの区切りの前後と最後のサンプル部分は 変化が大きいですが 全体的な傾向として見て頂ければと思います。

envelope 12 envelope 13 envelope 14

参考までに 低音では 10倍音で合わせる?の Cis(5)-Cis(17)のオクターブを "Octave(数値計算ソフト)"でエンベロープを取り出してみます。
Wave信号とFFTとエンベロープの順です。

b-de-la wave b-de-la fft b-de-la envelope
b-horowitz wave b-horowitz fft b-horowitz envelope

さらに幾つかのCDから見てみます。

b-boshnyakovich wave b-boshnyakovich fft b-boshnyakovich envelope
b-etsuko wave b-etsuko fft b-etsuko envelope
b-gulda wave b-gulda fft b-gulda envelope
b-takahiro wave b-takahiro fft b-takahiro envelope

参照〉エンベロープで見る'うなり' (Beat and Envelope)

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Dobashi.M
Last modified: 1月 03日 火 15:04:38 2023 JST