続 サンダーソン式 (Sanderson) v0.3


● 倍音の違い

サンダーソン氏の式での倍音の取り方による違いを見て見ます。

2オクターブを 1:4・2:8・3:12 の倍音で聞いた場合です。

fig-1 Fig.1

1オクターブで 1:2・2:4・3:6 の場合

fig-2 Fig.2

5度で 2:3・4:6・6:9 の場合

fig-3 Fig.3

4度で 3:4・6:8・9:12 の場合

fig-4 Fig.4

長3度で 4:5・8:10・12:15 の場合

fig-5 Fig.5

倍音の聞き方によって 大きく異なっています。

参照 >インハーモニシティ・ ビューアー(Inharmonicity Viewer)

蛇足ですが...例えば A(37)の場合 その倍音は

P :     [Hz] : [cent]
---------------------
1 :  219.516 : -3.813
2 :  439.413 : -2.313
3 :  660.071 :  0.187
4 :  881.876 :  3.687
5 : 1105.214 :  8.187
6 : 1330.477 : 13.687
...

そのオクターブ A(49)の倍音と A(37)との差

P :     [Hz] : [cent] :     - A(37) =  beats
--------------------------------------------
1 :  440.000 :  0.000  2 :  439.413 =  0.587
2 :  881.526 :  3.000  4 :  881.876 = -0.350
3 : 1326.114 :  8.000  6 : 1330.477 = -4.363
4 : 1775.316 : 15.000
5 : 2230.711 : 24.000
6 : 2693.916 : 35.000
...

Fig.2の A(37)の上記ビート値に 1:2・2:4・3:6 のラインがあるかと思います。
(3:6は少しはみ出ていますが)

その時の A<37>と A<49>の10倍音までを IFFTで見ます。

fig-6 Fig.6

そして その時の ビートのグラフです。

fig-7 Fig.7

参照 > インハーモニシティ・FFT2 (Inharmonicity FFT2)

(※v0.3)これまでの画像などを HTML5版の画面で見れる様にしました。

グラフを表示するには canvasタグをサポートしたブラウザが必要です。 (又は JavaScriptをONにして下さい。)
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使い方:

HTML5版 調律シミュレーター (HTML5 Tuning Simulator)v0.1.2の [2octave]では...

2octave 1 2octave beat 1

...ですが その A(49)の値を 0.55から サンダーソン式の 1.0にすると...

2octave 2 2octave beat 2

...となり 特別な場合での様です。

また v0.1.1から [Sepa(rate)]が追加され...

separate-0 cent beat2 0

...オクターブ倍音(4:2)が一定の'うなり'の場合にも 以下となります。

cent separate 0

もう一つ P4度(4:3)・P5度(3:2)・オクターブ(2:1)の 3つで描く[Triads]...

cent triads triads beat

HTML5版 三和音調律シミュレーション (HTML5 Triads Tuning Simulation) ...があります 。

そしてHTML5版 調律倍音の選択(HTML5 Tuning Partial Selector)では 様々な倍音を
またHTML5版 調律うなりの選択(HTML5 Tuning Beats Selector)では 様々な'うなり'の組合せを試しています。

変更履歴:

Dobashi.M
Last modified: 1月 03日 火 15:28:58 2023 JST