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2011年からの表採日記は下の年号を
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1.
表採よもやま話
中学1年の時から遺跡をめぐって30数年、近頃拾える畑が本当に少なくなりました。近くに家が建ったり、畑が草だらけになったり、遺跡公園になったりと、また道路が整備され人の往来も増えたため他人様の畑をうかつにうろうろ出来なくなりました。
ここ数年の表採実績は昔の10分の1くらいかなと思います。もっとも時間も無くなりましたが。
移動手段も遠くの遺跡に行くときは車で行きますが、近間の遺跡にはもっぱら写真のカブで出かけます。他人様の畑の近くに見知らぬ車を止めておくと、それだけでも怪しいのでなるべく目立たぬよう(違う意味で目立ちます)バイクを野原の片隅に止めて目的地に向かいます。
2
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山下遺跡の発掘を見学してきました。2007.8.11
山下遺跡はここ数年、夏休みになると考古学を専攻する学生達の登竜門的な発掘が続いています。今年も小さな範囲の発掘でしたが、土器捨て場が見つかり沢山の土器片が出ていました。下の写真はやや離れたところから発掘現場を写したものです。右中の青いビニールシートが現場です。見えてる水田全体が本来の遺跡範囲ですが、発掘現場はちょうど向こう側斜面になりよく映っていません。左隅の住宅の上側に弥彦の二連山がうす雲の中よく見えていました。摂氏38℃の猛暑日でした。
3.
津南町の
本ノ木遺跡発掘現地説明会に行って来ました。2007.8.26
今回、芹沢先生の調査から数えると
第5次発掘になるそうですが、まだまだいいものが見つかってい
るそうです
。
うだるような暑さの中、國學院大學考古学研究室の先生や学生さんが丁寧に説明してくれました。
4.馬高遺跡の発掘現場を見て来ました。2007.9.24
馬高遺跡はもう掘るところが無いほど発掘が行われ、私が今までひとつも遺物を拾ったことのない畑で発掘が行われていました。休日なので誰もいませんでしたが、向こうでは資料館建設の工事車両が動いていました。
5.山下遺跡の発掘を見学してきました。2008.8.9
お盆前の土曜日だったためか作業する方は一人もいませんでした。(休憩中か?)
昨年の発掘が継続されており、土器捨て場と思われる堆積土の断面には多数の土器が顔を見せていました。
6.年末年始に拾ってきました。2008~2009
2008年の暮れから年始にかけ、新潟にはめずらしく暖かな晴天がつづき、さらに雪もなかったので表採に行って来ました。藤橋、尾立、三十稲場、七日市と回ってきました。翡翠の当たり日で4個も拾いました。なかでも七日市の翡翠はとにかくきれいで、全身真緑でロウカン質、全体の研磨も済んでいて、なぜ穿孔作業をしなかったのかが不思議です(後日、よく観察していたら写真面の裏側に2mm程のすり鉢状穿孔痕が見つかりました。ではなぜ途中で穿孔作業をやめてしまったのでしょうか?残念です)。なお七日市で翡翠を拾ったのは37年間で初めてのことです。
ところで七日市の遺跡名を私は「稲場」だとずっと思っていましたが、このたび三島町郷土資料館で文献などを調べたところ七日市にそんな名前の遺跡はどこにも載っていないことが判明しました(脇野町にはあるとH氏に指摘していただきました)。中学生のころ、表採の大先輩であるT氏にお会いした折、遺跡名を尋ねたところ「稲場」と言われたような記憶があり、ずーっとそう思っていました。その時、T氏がおっしゃるには「三島町の西側丘陵部には無名の小遺跡がたくさんあるのだよ」と教えてくださったので、その中のどれかとお互い勘違いしていたのかもしれません。ちなみに新潟県遺跡地図には位置が違うけれど、一番近い遺跡として「別当山遺跡」というのが記されており、もしかしたらそれが本名なのかもしれません。このような中型遺跡がほとんど人知れず発掘もされていないというのが不思議です。今後もう少し調べてみようかと思います。
上段が七日市の別当山遺跡、下段が三十稲場。別当山遺跡の翡翠がいかにすごい緑であるかわかると思います。しかし糸魚川で翡翠拾いしたことのある人にはわかると思いますが、三十稲場のようなロウカン質の翡翠もなかなか拾えないことを。
7.表採の先輩であるY氏のお宅に遊びに行って来ました。2009.2.1
以前から方々の遺跡でよくお会いする。大先輩のY氏の遺物を見に行って来ました。10年くらい前にも伺ったことがありますが、やはり今回も遺物の多さと行動範囲にびっくりしました。おもに寺泊方面から岩室あたりの物が多いですが、私の守備範囲(馬高、三十稲場、藤橋)を含め、越路、見附、魚沼の遺物も多く収集していてびっくりしました。めずらしい玦状耳飾、翡翠の勾玉、アメリカ鏃、土偶など詳しく見せていただきました。許可をいただいたので一部をHPに載せさせていただきました。
8.表採に行って来ました。2009、2月
今年の冬は雪が少なく、2月だというのにポカポカ陽気が続き表採ができました。でも雪が少ないため小石の浮き上がりは少ないような気がします。年末年始に回っておいたので成果は石鏃2本、石垂2個、石錐2本だけでした。
今回初めて越路町の立矛遺跡に行って来ました(H氏の
HP
が役立ちました)。けっこう石片(削りくず)がたくさん落ちていて拾えそうな感じがしましたが石錐1個だけしか拾えませんでした。2月だというのに畑仕事に来たおばあさんがいたので早々に退散してきました。
久しぶりに脇野町の千石原遺跡に行ってきましたが、まだ雪がありました。
七日市の別当山遺跡全景(南端から北を望む)
初めて拾った越路町の立矛遺跡の石錐
9.表採に行って来ました。2009年3月8日
天気がよかったので、小千谷の三仏生(清水上)遺跡に初めて行って来ました(過去に何回か来ていますが、表採は初めてです)。昔から知られている大遺跡ですので広範囲に土器の散乱が認められました。
まずは初めてですので端から端まで歩き、大まかな匂いを確認しました(この匂いという感覚は表採している人は分かると思います)。今回もH氏の
HP
が役立ちました。
お昼に来て、夢中になり気がつけばいつのまにか3時になっていました。けっこう拾えたので、気分よく帰りに越路の立矛遺跡にも寄り数本の石鏃を拾って来ました。充実の一日でした。
初めての石鏃を写真に収めました。小さな土器片もたくさん落ちていました。
立矛遺跡の表採物。大きな安山岩の石核があったので拾ってきました。
10. 久しぶりに表採に行って来ました。2009年12月12日
ようやく表採シーズンになり、暇をみつけて行って来ました。七日市、三十稲場、藤橋と回ってきました。七日市は空振りでしたが、三十稲場、藤橋では数本の
石鏃を拾えました。三十稲場ではきれいな瑪瑙原石と翡翠も拾ってきました。
藤橋で玉髄製のとっても小さな完形の有柄石鏃を拾ったのですが、欠けないよう右手に持って歩いていたら、いつの間にかかじかむ手から無くなっていました。
歩いた周辺を30分くらい探しましたが、結局見つかりませんでした。とってもきれいな石鏃だったので悔しいやら悲しいやら自分を恨みました。
上段が藤橋遺跡、下段が三十稲場。
11.HPビルダーがやっと復旧しました。春の表採結果です。
2010年5月5日
昨年の年末の落雷直撃以来、調子の悪かったHPビルダーが1月に更新不能となり、右往左往していましたが、この連休にようやく復旧しました。遅くなりましたが今春の表採遺物をアップします。
3月の中ごろに初めてたずねた寺泊町の横滝山遺跡です。縄文後期から弥生時代までの混合遺跡です。大先輩のY氏のお膝元で、氏が膨大な遺物を有している遺跡です。沖積層面の中にぽっかり浮かんだ島のようなところで、周りを家に囲まれているためきょろきょろしながらの表採でしたが、短時間に多数の翡翠原石と石鏃を拾うことができました。管玉の原石と思われる青緑色の凝灰岩(?)もけっこう落ちていましたが、手の中がいっぱいになったので拾いませんでした。今後の表採が楽しみな遺跡です。
12.越路町の上並松遺跡に行ってきました。2010年3月
雪解けが今年は遅く、立矛遺跡に行ったら畑仕事をする人が既にいたため、近くの上並松遺跡にはじめて行って来ました。遺跡の標柱が立っているため以前から表採をしたかった遺跡のひとつですが、けっこう人の往来が多い道路に面しているため躊躇していました。しかし今回周りに誰もいなかったので短時間に表採をしてきました(H氏の
HP
が役立ちました)。完形の立派な石鏃を拾うことができました。どちらもチャート系の石と思われ、原石も多数落ちていました。
その他、三十稲場、藤橋、三仏生でも数点の遺物を拾いましたが、写真を撮る前に箱に入れたのでどれだか分からなくなり、写真はありません。
13.寺泊町の横滝山遺跡に行ってきました。2010年9月5日
時間ができたので、表採のシーズンオフですが寺泊までひとっ走りしてきました。少しは表採ができるかなっと期待していきましたが、
このくそ暑い中畑仕事をしている老人が3人もいたので写真だけ撮って帰ってきました。看板の後ろのカボチャ畑でこの春、たくさんの
翡翠を拾ったので、期待していましたが残念です。なお写真の中の遺跡の説明看板は横滝山廃寺のことしか書いてありません(新潟県
で一番古い寺の跡だそうで、縄文~弥生の遺跡のことは一言も触れていません)。
帰りに、与板(槙原)の上稲場遺跡に初めて立ち寄りましたが、やはり畑仕事をしているお年寄りが数人いたので写真だけ撮って帰っ
てきました。
初めて訪ねた与板町(槙原)の下稲場遺跡です。北東方面に急傾斜した丘上にあり越後平野がみごとに見渡せます。
14.黒姫洞窟遺跡発掘見学の帰りに津南町の「なじょもん」に寄って正面ヶ原A遺跡の企画展も見てきました。2010/9/25
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表採に出かける時の足。
スーパーカブ(ミッキー・カーティス仕様)
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