- 寺 山 だ よ り -

満ち足りた一日に
【No.1691】 2022年12月17日

12月15日
「道祖神ワンダーワールド・日本の道祖神 異形の神の系譜」の講座を鶴巻公民館で。受講者は六人。
今日12月15日は伯耆地方では「セイノカミ祭り」の日。それで、その祭りに登場する〈尻尾の焼けた藁馬〉の話をマクラにした。講座の中で「目一つ小僧」の紙芝居もグループ「竹の子」の伊東祐子さんと関智子さんが上演してくれた。
 〈ヨタヨタ・ヘロヘロ〉の歳と性質から、伝えたいと思っていた人名(今日の場合は柿本人麻呂)や地名(南牧村、久那土)を言い忘れたり、思い出せなかったりと、かなり焦った。それにもかかわらず次のような質問が出た。1岐神の性格 2相体像の男神・女神の立ち位置 3道祖神の建立は現在も行われているか 4神像が手にする物 5資料の道祖神の所在地。
 閉会の後、参加された日本石仏協会の方から「道祖神の譜系図は初めて」と励ましの言葉をもらった。昨年の「双体道祖神・千姿万態」の講座に参加してくれたかつての同僚・晶子さんが今回も受講してくれた。《同好の士》になってくれたらうれしいのだが。
 私の講座をよく聴きに来てくれる〈メガネのまっちゃん〉はご自身のツイッターで次のようにツイートしてくれた。
 12/15 鶴巻公民館主催の「日本の道祖神」に参加、講師は武勝美先生。2時間に亘って道祖神の分類や形態など石像物や丸石、木像、藁像など映像を使って一体ずつ詳しく説明された。レジュメの最後に掲げられた一首「過疎すすむ山峡の村に鯉のぼり泳ぎし今年を喜ぶ瞳  勝美」は光景が目に浮かぶ歌だ。 
 この講座で出逢った皆さんにおかげで、今日という一日は心から満ち足りたものになった。

《一人遊び》を超えなければ
【No.1690】 2022年12月13日

12月11日
 神奈川新聞の句歌柳壇に「お知ら」せが出た。作品の掲載が「毎週から月一回に変わる」ということ。その訳は書いてない。この句歌壇に投稿を始めたのは2000年2月から。「歳を取ったら一人遊びができなきゃダメ」とかつてあるご婦人が私に短歌を勧めてくれた。コロナで蟄居が始まったことも相まって投稿を始めた。各紙の句歌壇への投稿がコロナ禍で増大したと聞く。新聞社の担当者、そして何より選者の労苦が過大になっていると思う。
 毎日曜日号に1ページを取る句歌柳壇の存在価値を考えたこともあった。思いがけない人から、この欄で私の名を見たと聞かされると嬉しい。月一になれば入選はますます厳しくなるだろう。《一人遊び》を超えなければならないと思うが……。

12月8日 私版「今日は何の日」 
【No.1689】 2022年12月09日

12月8日
5時25分 タコーチ山から冬の満月が昇ってきた。
  81年前の今日太平洋戦争が始まった。新聞はこの日にまつわる様々な企画読み物を提示。しっかり読んだ。
 今日は「事始め(事終い)」の日。今年の農事は今日で終わりにし、正月を迎える準備を始める日。それにかかわる民俗行事行事が「目一つ小僧」が山から里に下りてくる夜。秦野地方では「目一つ小僧が来るよ。早く内に入んな。下駄をきちんと揃えんだよ」と大人が子供に言う日。
 神奈川の各地に「目一つ小僧」の言い伝えがある。藤田美穂子さんからプレゼントされた絵本「一つ目小僧とセーノカミ」を開く。この絵本は大和市が平成27年に発行したもの。
 また、今日はお釈迦さんが悟りを開いた日で、そのことを法要する「成道会」の日。梅川純代さんとのことを思い出す。

  「事始め」の民話を想う寒の月
  寒月の映す影絵の未明より

東公民館の歴史講座 
【No.1688】 2022年12月03日

12月1日
 東公民館の歴史講座で「日本の道祖神 異形の神の系譜」を話す。受講者は公民館スタッフを含め17名。
道祖神と言えば、石造の双体像や文字碑を思うが、自然石・丸石もあり、さらには木、藁、紙、泥などでつくられた神もある。これらの道祖神を整理して作った系譜の解説を映像でする。
受講者から「祀られている道祖神のエピソードを興味深く聞いた」「すべて現地で取材されたと聞き驚いた。これほどまで道祖神に魅かれている先生がうらやましい」などの言葉をもらった。みちしるべの会の会員や「エコー」の支援者などの顔が見えて嬉しかった。
 私にとって今日の講座は「道祖神再発見・再認識へのスタート」だった。
 
 今日の講座を支えてくれた公民館の泉さんの旧姓は「小野寺」だと知った。出身は宮城県栗原市(オオハクチョウの飛来地で知られている伊豆沼は栗原市)。
神奈川病院で気仙沼の小野寺さんに出会い、東海大病院では岩手・一関出身の小野寺さん、そして東公民館でも小野寺さんに。
 

晩 秋
【No.1687】 2022年11月24日

11月24日
例年にない早い時期に庭の手入れが終わった。庭の樹間から隣の花柚の黄の鈴なりが見える。その先には寒緋桜の返り花がちらほら。裏の家の皇帝ダリアの豪華な花も望める。
 ウチの庭に目をやれば、満天星躑躅の紅葉は昨日の雨で終わり。山茶花もピンクの花ビラを散らしている。ざる菊は枯れ色。イソギクの黄はまだ頑張っている。山茶花に代わって寒椿が開き始めた。南天の赤い実に来るヒヨドリがまだ姿を見せない。それで千両も万両もまだ無事。
 モズの猛りが聞こえる。 

  バス停は豆腐屋の横鵙日和  

宿儺(すくな)カボチャ
【No.1686】 2022年11月15日

11月13日
「エコー」396号に「今年の野菜づくりの報告」を田代茂洋さんに書いてもらった。その報告には「宿儺(すくな)カボチャは花を付けません」とあった。ところがきょう、田代さんが「野菜づくりの報告の続きです」と〈宿儺カボチャ〉を手に、にこにこ顔で訪ねてみえた。
 このカボチャは岐阜県高山市丹生川町の特産品だそうな。「ほんとはもっと大きいんですが」と言って袋から取り出したカボチャは、へちまのような形で緑色のまだら模様の皮。30aくらいの長さ。(50〜80aくらいが標準とか)。
 早速 夕食でいただいた。黄色の果肉でしっかりとした甘さだった。皮も薄いので食べられる。おいしいかった。種を取っておいて来年蒔いてみるか。田代さん、ごちそうさまでした。

晩 秋
【No.1685】 2022年11月12日

11月11日
 干していたサツマイモの蔓を燃やした。農家にだけ許されている「籾焼き」とは、文字通り籾殻だけを焼却してよいのだが、農作物の殻・サツマイモの蔓、ナスやトマトの茎などを我が家では「籾焼き」している。
 校庭の脇で燃やしているので、覗きこんで話しかける子がいた。「おじさん、焼き芋してんの。焼けどしないようにね」
  籾焼きの火を見守りぬ老い二人
  籾焼きの吾に近づき大人びた口調で話すランドセルたち

11月9日
 東南アジアの人たちに畑を開放しているAさん。今朝五時半に大根5本を軒下に置いていってくれた。
  軒先にそつと置かれし泥大根
  外つ国の人らと育てし大根が置かれてをりぬ早暁の軒

11月8日
 皆既月食を双眼鏡で見ていた妻。「今夜はお餅つきでなく煎餅を焼いているのね」。
 「煎餅を今夜は焼いている」と告げし双眼鏡の八十五歳


「みちしるべの会」 公民館祭りに参加
【No.1684】 2022年11月08日

11月6日
 東公民館祭りに「まほら秦野みちしるべの会」として参加。会が発行している「古道大山道」のウオーキングマップを展示し、その解説を会員5名で行った。 
 コロナ禍ということで模擬店の出店はなく、日程も午前中という小さな祭りだったが、三年ぶりということで予想以上の来訪者数。マップの展示は書道会、観光ボランティアの会と同室。私は@冨士道 A波多野城 B三浦の武将武常晴氏 C東地区の湧水について説明を求められた。久しぶりに地元・東地区について話すことができ、高揚した時を持つことができた。

さわし柿
【No.1683】 2022年11月04日

11月3日
 北上から「さわし柿」が届いた。渋柿の渋を焼酎で抜いた甘い、やわらかい柿。
 添えられた便り「今年の柿第一便をお届けします。ご試食ください。去年より実りがおそく、未だ橙色がきれいな色になりません。柿の木を見上げて色づいたと思ってもいでみると、ヘタの周りがまだ青かったりして、ちょっと焦っています。10月30日 気仙沼の〈柿もぎ隊〉が突然やってきました。ちょっとびっくり。手伝ってもらえるのはありがたいですが、弟に高枝切りノコギリを折られてしまいました。(笑い) 11月3日にもう一度〈柿もぎ隊〉が来ます。また送らせてください。 渡辺知子」 
 

11月 深まる秋
【No.1682】 2022年11月02日

11月1日
 きょうから十一月。黄のざる菊、薄紅の山茶花、赤色が増してきた満天星躑躅、柚の黄も目立つようになった。
 隣のN家は熊本へ里帰り。前隣りのS夫妻は伊豆の国市で「北条家ゆかりの地巡り、孫のUさんはおかあさんと一足早い「卒業旅行」で美瑛へ、展望(絶景)テラス巡りにはまっているH夫妻は今回は十国峠、私の講座の世話をしてくれるIさんは御朱印を貰いに貴船神社と下鴨神社を訪れた。千葉のYさんからも「鎌倉の朝夷奈切通しを歩いた」とのたより。畑で燃やしているモミ殻(芋殻)の煙の向こうに雪を被った富士が見える。
 ・もみ殻の火を見守りて老い二人  

年齢は同じ
【No.1681】 2022年10月31日

10月29日
 秦野の双体道祖神181基すべてを訪ね、それを淡彩画に描いた井越さんの来訪。その絵を画文集として出版するので何かアドバイスを、ということで。
 山登りが好きな井越さんが六年前の2016年、秦野に終の棲家を求めたのは丹沢があるから。その2016年、私の「道祖神ワンダーワールド」の講座への参加がきっかけで交誼が持てたのだった。
 二時間ほどで席を立たれたのだが、毎週木曜日を《道祖神の日》と決め、市内の道祖神を描きに出かけていた井越さん。帰りはバスを使わず歩いて帰った。「途中で道祖神に再会するので」と笑いながら。40分は優にかかる距離。荷物もかなり有ったのに。年齢は私と同じ。

ウオーキングマップ「富士江掛越」発行
【No.1680】 2022年10月23日

10月22日 お隣の小学校は運動会。参観は一家庭二人、午前中の開催。コロナ禍で演技種目も様変わりのようだ。これが当たり前の運動会となってしまったら《可哀そう》と思ってしまう。

10月20日 プリンターを替えたのでいろいろトラブル。PPTの編集も出来なくなった。「エコー」396号発行。

10月16日 「みちしるべの会」のウオーキングマップ第6編を発行することができた。このマップは「富士江掛越(富士へ掛け越し)」というコースのガイド。相州・大山から富士山に向かう江戸時代の信仰の道・冨士道は、秦野市内を通る。その道中の見どころ、史跡、社寺、石造の神仏、さらには景観などを紹介しているマップで、制作者としては自信作である。それは取材、編集、作図など印刷以外はすべて会員の手で成したものだから。私の「遺作」?

足長きのこそば
【No.1679】 2022年10月18日

10月17日
 Wさんから「『足長』が入ったので持っていきます」と電話をもらった。ほどなくして現れたWさん。なんと茹でたてのそばに「足長きのこ」の入ったそば汁も。そのまま直ぐに頂ける「足長きのこそば」四人前だった。
 「足長きのこ」とは「クリタケ」のこと。笠の径は大きくても5aくらい、柄は8aくらいなので、秦野地方では「足長」と呼び、この時期だけの「足長きのこそば」として今もおおくの人たちに好まれている。
 この「あしなが」、かつては寺山の里山でも、神奈川病院の裏の金目川沿いの林の中でも取れた。だがその自生地は広くは知られていない。取った人だけの秘密の場所なので、「どこで取ったの」と聞いても「それは言えねえ。自分で探すだーな」と言われてしまう。今は丹沢山中や富士山の裾野まで出かける秦野人もいると聞く。
 Wさんは「足長」を手にしたとき、直ぐに私を思い浮かべてくれたのだそうだ。この日は東海大病院から退院して二週間の検診日。結果は「異常無し」。良いこと二つの良い日。

東体協の「ふるさと再発見ウオーク」
【No.1678】 2022年10月12日

10月9日
 コロナ禍で三年間活動が出来なかった東地区体育協会が、活動再開の第一弾として企画した「ふるさと再発見ウオーク」に「みちしるべの会」が協力。今回・第一回は名古木・落合地区を歩いた。横山、浦田、府川さんがガイド。歩けない私はオリエンテーションとして「地名名古木」の話を担当。
 参加者は20数名。公民館長、小学生、女性の姿もあった。体協が「体育の日」の事業として「東地区再発見ウオーク」を企画されたことをことのほか喜んだ私だった。
 16日ぶりの晩酌。良い一日だった。
  蛇の目猪口三杯までの晩酌に付き合う妻は熱き番茶で

 退院
【No.1677】 2022年10月08日

 緊急入院して一週間経ち、退院することになった朝。治癒にあたってくださった三人の医師から、これからの生活について丁寧な指導を受けた。その際「私の生活管理は家族に任せているので、家族にもご指導を」とお願いした。すると「武さん、あなたの体のことは、あなたにしか分からない。家族には分からない。自分の体の管理は自分でしなさい」と諭された。
  ・絶食の治療四日間終え啜りし黄味の味噌汁旨し

日々是好日の秋
【No.1676】 2022年09月13日

9月12日
 昨日に続いて、今日もサツマイモを掘った。見事な出来で嬉しいが《穫れ過ぎ!》。申し訳ないが、ご近所に食べてもらった。
 12月に「道祖神」の講座を持つことになったので資料づくりを始めた。これは楽しい作業だ。

9月11日
 午前「芋打ち」。午後2時から「みちしるべの会」の会員研修会を鶴巻公民館で開く。講師は鶴巻在住の沼田良雄さん。「鶴巻今昔」をテーマにお話を聞かせてもらった。。500年ほど前、鶴巻に入植された沼田家は、良雄さんで17代目だそうだ。鶴巻を通る古道や地名についての話は興味深いものだった。
 鶴巻からの帰り、交通事故に遭った名古木の道祖神が再建された(8/26)ので参拝した。
 エリザベス女王が亡くなられたことで、エディンバラのセントジャイルズ大聖堂やバッキンガム宮殿の映像が流されている。両所とも訪れているので懐かしく、その旅のことを思い出している(不謹慎かな)。

望月
【No.1675】 2022年09月11日

9月10日
 午後6時54分、念仏山から満月が昇り始めた。大きな綺麗な月だ。月見の膳に飾った花は芒、コスモス、ムラサキシキブ。秦野は月見団子ではなく「月見饅頭」を供える。朝9時にいつもの和菓子屋さんに買いに行った。栗、薩摩芋、里芋は自家製。それに「茹でピー(茹でた落花生)」、高野豆腐、葡萄も。忘れてはいけないお神酒・蒼天伝。ソーメンも供えた。
 風呂から上がり、月見膳の横に寝転んだら、隣の家の瓦屋根が月光に照らされているのが眺められた。
 「月天心貧しき町を通りけり」と蕪村は詠んだのは冬。今夜の月は誰もか豊かな心になれた望月。
  山峡の里に満月迎へられ

明日は十五夜
【No.1674】 2022年09月09日

9月9日
 「秋の七草」のひとつに朝顔がある。今朝、朝顔一鉢に9つ咲いた。明るい赤の色だ。摘心を心掛けて育てた成果。垣根には薄い青の朝顔も咲いている。昨夜は夜顔も朝顔に負けず白い大きな花を5つ咲かせた。夜顔の花言葉は「妖艶」、その通りれと思った。ムラサキシキブの実も紫色に色づき始めた。ピンクと濃い赤のコスモスが風に身任せている。明日は「十五夜」。ススキは庭に自生している。晴れてくれればいいが。

青い水の星が
【No.1673】 2022年09月03日

9月3日
 沖縄県に近づいている台風。中心の気圧は955ヘクトパスカル、最大風速は40b、最大瞬間風速は60bメートル、中心の東側150`西側110`以内では風速25b以上の暴風。
 中国は旱魃であの「長江」が干上がり川底が見えている。中国の隣のパキスタンは大洪水で国土の三分の一が浸水。100`bの湖ができてしまったとか。スペインでは直径10aの雹が10分間も降ったらしい。熱波による山火事も報じられている。これらの異常現象は私の想像能力を遥かに超えてしまっている。
《青い水の星》が茶色になり始めている。

夏の終わり
【No.1672】 2022年08月31日

8月31日
 昨日は秋の気配、夏掛け布団を二枚使ったが、今日は一転「真夏日」。小学校の校庭では運動会に向けて鼓笛隊の練習が始まった。そして防災訓練も。朝顔も盛りを過ぎた。この夏もコロナに遭遇しなかった。
 熱おびし高枝鋏百日紅
 炎昼や一病息災肘枕
 「従是不動石尊道」夏の空

8月29日
 東海大付属病院で3か月の定期検診を受ける。この日はエコーの検査も含まれていた。予約は12時40分だが、窓口で「2時間ほど遅れます」と言われ、呼び出し用のケータイを渡された。でも1時間ちょっとで呼び出された。問診を受けた長先生から「日焼けしているね。元気そうだね」という言葉をもらった。検査結果を含め特に異常無し!

8月28日
 「みちしるべの会」の「冨士道」のウオーキングマップ編集会議を東公民館で(14:00〜17:00)で行う。この日はマップの原図を作ってくれる横溝さんも含め6名で活動。50代3名、60代2名、それと80代の私。私以外はバリバリの現役。3名の女性のリードにより完成が見えてきたのは嬉しい。三年も続いたコロナ禍の中着実な活動を続けている「みちしるべの会」は自慢できる会だ。

小田原史談会と史跡めぐり
【No.1671】 2022年08月26日

8月25日
 小田原史談会が「秦野市の史跡めぐり」を企画され、「みちしるべの会」が案内をすることになった。史談会からは10名の訪秦。「みちしるべ」は横山さん、関さんと私。
🔷9時30分蓑毛山宝蓮寺の大日如来の参拝からスタート。大日堂、閻魔堂の説明を東島住持より受ける。境内に立つ仏名塔は秦野という地名はこの地から起こったと記されている興味深い塔。
🔷大聖山金剛寺 3代将軍源実朝像(木像)が二体安置されている。鈴木住持に案内され拝観。
🔷源実朝公御首塚 1219年、実朝は鎌倉鶴岡八幡宮で殺害された。その御首は武常晴らにより秦野の地に隠し持ち込まれ、波多野忠綱によってここに葬られたと伝えられている。
🔷田原城城址 後北条氏(北条氏直)が秀吉の襲来に備えたといわれる城。大藤長門守が50騎で城を守備したという記録がある。
🔷波多野城址 『風土記稿』に「波多野次郎の城跡と云い傳ふ」と記されていて、波多野氏の居館ないし居城の所在地として知られている。

 曇りの一日、蓑毛に集まった人たちは「涼しい」と喜んだ。参加者はメモをとり質問もたくさん出て、何カ所かをパスせざるを得なかった。また二人がヤマビルに襲われ出血。その足をカメラに収めるなど、記憶に残る研修会だった。昼食は「訪ねてみたい蕎麦店全国100選」の「石庄」。
 
 26日朝8時半、昨日の研修の担当者・諸星さんからお礼の電話「京都や奈良にはない雰囲気のお寺がこんな近くにあること知り良かった。説明も丁寧にしていただき参加者はとても喜んでいました」。私としても久しぶりに回った各所。疲れたが満ち足りた一日だった。
 きょう8月26日は「まほら秦野みちしるべの会」の創立16周年の日。

8月18・19日
【No.1670】 2022年08月20日

8月19日 教師であったことの喜び
 妻の教え子である航空会社勤務のHさん一家が来訪。六週間の休暇でオーストラリアから秦野に帰省。五歳の女児と三歳の男児 も一緒だったが、男の子は《元気》そのもの。「ばいきんまん」や「ジャイアン」が好きというこの児。「保育園に行った最初の日、覚えてきた英語は《Stop!》だった」とお母さんは笑う。何度も、何度も《Stop!》とその動きを先生から注意されたのだそうだ。今夜の便で帰国するとのこと。ナイト・フライトは? とちょっぴり気になったが「昼間このくらい動けば夜は寝ます。昼寝させたらダメですけど」とお父さん。
「来年はもう少しゆっくりお話しできたら」と夫妻は詫びて帰った。《Stop!》の坊やがどれくらい成長しているか楽しみ。
 「教え子」と書いたが、妻はHさんの担任でも授業を持ったわけでもない。野球部の部長と部員という繋がり。「教師であったことの喜びを与えてくれる生徒たちのありがたさ」を妻は噛み締めていた。そして、野球部での日々を懐かしんでいたようだ。

 8月18日は誕生日でした 勝美 
 豆絞りの姉さん被りで畑に入る八十六歳の誕生日
 莠(はぐさ)抜き畝立てやれば里芋は大き葉揺らせ喜びてをり
 八十の半ばを過ぎて短パンを初めて履けり炎暑も愉し
 

わたしの8月18日
【No.1669】 2022年08月19日

 先生の日記 「8月15日 終戦記念日 敗戦の日 戦没者慰霊の日」
 『八月の空に溢れる祈りかな』に心打たれました。我が家は「お盆と終戦記念日」です。終戦の日は新潟県の広い川原に集まり玉音放送を聞きました。大人は泣いてたけど、終わってよかったと、なにかしら希望がもてた6歳の私でした。
 大人になり自分の息子が生まれて両手で抱え、病院から自宅に戻りながら、ふと、お国のためと戦争に子どもをとられた戦中の母親の悲しみがひしひしと迫って来ました。戦後77年も経ってたのに、あの戦争でご家族を亡くされた方々の苦しみが重なってしまうのです。命の大切さをしみじみと考えさせられました。その息子が13日からから帰って来て、料理は任せなさいといろいろ作ってくれ美味しくいただきました。
 世界中の人たちが幸せでありますように。命の大切さを考えさせられた8月15日でした。雨が上がり猛烈な暑さ。花々にほどよい陽射しを願います。 お元気でお過ごしください。2022年8月18日  菅原 澄子
 

八月の空に溢れる祈りかな
【No.1668】 2022年08月15日

8月15日 終戦記念日 敗戦の日 戦没者慰霊の日
 八月の空に溢れる祈りかな
8月9日 ナガサキの日(原爆の日)
8月6日 ヒロシマの日(原爆の日)
 ヒロシマの夾竹桃の白きかな

6月23日 沖縄慰霊の日
 ※沖縄慰霊の日 上原美春さんがつむいだ平和の詩「みるく世の謳」を聞いて
 「みるく世ぬなうらば世や直れ」と謳いし十三歳清したくまし

 ※1945年7月16日 平塚大空襲
 横穴の防空壕から平塚の真っ赤な夜空を見ていた九歳

 ※ウクライナ侵攻
 ザポロジエに砲放ちたる人の言ふ「核戦争に勝者は無し」と
 ウクライナの廃墟の画面に重なりし平塚空襲の夜の赤き空
「父の日」を奪はれし戦火の子の数多

 ※朝日新聞
 漢字すべてに振り仮名し教育特集「知る原爆」を組みし新聞

「風が吹くとき」レイモンド・ブリッグズ
【No.1667】 2022年08月11日

 8月9日・「ナガサキの日」にイギリスのイラストレーター、漫画家で作家のレイモンド・ブリッグズ氏(88)の逝去が報じられた。氏が核戦争の悲惨を描いたアニメ「風が吹くとき(原作は漫画・1982年発行)」を観たのは1988(S61)年の夏、盛岡で開かれた第17回全国新聞教育研究大会からの帰途・東京でだった。
 主人公はジムとビルダの老夫婦。原爆のことを知らない二人は被爆し、何もわからないまま死んでいく。「知らせられない・知らない・知ろうとしない」庶民の悲惨さを描いている。 
中学生の新聞講座で「風が吹くとき」の内容を話し、「知らせられない」怖さを訴えたら、多くの共感を得た。この作品は私の新聞教育の方向性を決める大きな要因の一つとなっている。

 蝉
【No.1666】 2022年08月04日

8月3日
 今年の夏も異常? いや、この気象が今の地球環境なのだ。その猛暑のためなのか、蝉の鳴き声がほとんど聞かれない。この夏初めて聞いたのはアブラで7月30日の夕方。消え入るような鳴き方だった。本来ならニイニイが現れてアブラが出てくるのに。8月2日シュッシュッとクマゼミ。3日の早朝、か細いミンミンの声。例年なら早朝からカナカナが鳴くのに……。
 うちの庭はこの辺りでは樹木の多い庭。かつては近所の子が「センミ取らせてください」と言い、桜の木を見上げていたのに。子どもの姿も蝉もどこかに行ってしまった。
 
 かなかなやみんな帰ってしまひたり
 かなかなや火の見櫓の赤き錆                  
 手庇で大樹に蝉を探す老

ウオーキングマップ作り
【No.1665】 2022年08月02日

7月31日
 「みちしるべの会」のマップ作りを5人で3時間頑張る。ウオーキングマップ「古道冨士道(大山道)」に記す路傍の石仏、道標、記念碑などを選定するのが今日の編集会議のテーマ。 
 このマップの範囲は「千村から蓑毛」という広さ。長い行程なので載せたいものがたくさんあるが、その骨格は「冨士道」を示す道標になる。十数年前から何度も会員とこの道を歩いてきたので、このマップ上の案内・解説文は私が担当することになった。久しぶりに《まほら秦野》を確認できる嬉しい作業だ。
『秦野市内の富士道(大山道)の道標』 
 千村屈掛(不動明王像)→ 千村二ツ塚(堅牢大地神碑)→ 曲松(文字碑道標)→ 堀山下・日立南バス停(道標・不動明王像)→ 吹上げ念仏塚(扶桑山大神碑)→ 東田原八幡(庚申塔)→ 東田原前原(道祖神)→蓑毛才戸(道標・不動明王像)→ 西参道大鳥居→ 蓑毛中バス停脇(浅間大神碑)→ 大日堂境内(道標) 
 
 私の「道祖神の里めぐり」を強力にバックアップしてくれている稲葉さんから『続々信濃の道祖神』という書籍を頂いた。私も『Katsumi in 道祖神ワンダーワールド』の『続々』に取り掛からなければ。

三年ぶりの壁新聞づくり講座
【No.1664】 2022年07月27日

7月26日
 壁新聞づくりの講座を東公民館で行う。豪雨の中、9時半からスタート。講座は「新聞を知ろう」から始めた。
「新聞を知ろう」
1新聞の種類、一般紙、スポーツ紙、専門紙などの「題字」を見る。
2一般紙の朝刊の発行部数(2021年1月) 読売新聞716万、朝日471、毎日201、日経187、産経120、北海道88、東京40 、中日202、西日本47、神奈川14
3「欄外を読もう」で@新聞の値段 A発行号数を360で割ると創刊年が分かる(東京日日新聞で1872年創刊)B記事の鮮度

4「壁新聞をつくろう」                                  
 ・夏休み中の出来事の資料を集める 写真、パンフレットなど集める。    
 ・どれを紙面に取り上げるかきめる (8月2日ころまでに)
 ・大まかなレイアウトをする 新聞の名前(題字)をきめる どの記事をトップ記事にするのかをきめる 写真やイラストを置くところをきめる
 ・記事の書き方 5W-1Hで                 
 ・清書する 見出しは大きく 文字はていねいに 色文字も使おう        
 ・編集後記(新聞を作った感想)を書いて完成 (8月23日)

 過去にこの講座から生まれた優れた壁新聞50点ほどを例示、紙面づくりの手本にとてもらった。

 ※8月23日に出来上がった新聞を公開する。


 壁新聞づくりの講座は三年ぶりなのでかなり疲れたが楽しかった。参加者はどうだろうか。

「海の日」なのに
【No.1663】 2022年07月20日

7月18日
 夏の日差しに励まされ? 午前中3時間ほど里芋畑の草むしり。かなり汗をかいたが、黒い土が見える畑になった。満足!! トマト、ナス、キュウリ、インゲンを摘む。豊作!
 庭のキキョウが咲き始めた。鉢植えのアサガオも二つ開いた。キキョウは「秋の七草」の一つ。「オミナエシ(女郎花)」「オバナ(尾花)」「キキョウ(桔梗)」「ナデシコ(撫子)」「フジバカマ(藤袴)」「クズ(葛)」「ハギ(萩)」。
 山上憶良が詠んだ歌(万葉集巻八)「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花(ナデシコのこと) 姫部志(オミナエシのこと) また藤袴 朝貌の花」のうちの「朝貌の花」はキキョウのこと。この「秋の七草」の覚え方は植物の頭文字をとって『おおきなふくは』。

15日はマチへ買い物に
【No.1662】 2022年07月16日

7月15日
 茶飯のおにぎりを二つ盆棚に供える。この日はご先祖様が『マチ』に買い物に行かれるので、お弁当におにぎりを持たせるのだ。1年に1度、昔の友達や知り合いに会えるマチでの買い物は楽しいだろう。だが、何をお買いになるのかは知らない。一緒に行けないのだから。マチとは、江戸時代に“十日市場”と呼ばれていた秦野町(今の本町地区)を指しているようだ。 
 歯医者に出かける妻が笑いながら「爺ちゃん婆ちゃんと一緒にイオンに買い物にいくから」と言った。

「私、こういうこと好きなんです」 
【No.1661】 2022年07月15日

7月14日
夕方6時過ぎ、Yさんの娘さんが線香を上げにきてくれた。この娘さんは、幼い頃から一家の代表としてお盆の線香上げをしていた。きょうも勤めから帰るとすぐに近所のツジにお参りをする姿に甚く感激。中学生のころ「私、こういうこと好きなんです」と話してくれたことが強く印象に残っている。この日も私に笑顔を見せてくれた。「Y家はイイ家庭だな」と思った。

宵盆
【No.1660】 2022年07月14日

7月13日 
 お盆の「迎え火」を焚く日。我が家ではこの日を「宵盆」と呼んでいてけっこう忙しい日。
 午前中は盆棚作り。居間の座卓に藺草の茣蓙を掛け、そこに本尊と先祖の位牌を仏壇から移す。次に盆提灯を二組組み立てる。庭のヤマユリを切り棚に飾る。
 午後はツジと呼んでいる《砂盛》を作る。6年前までは女竹で井桁状に組み上げた《砂盛》だったが、今はブリキの菓子箱に川砂を盛ったものになってしまった。この地方特有の民俗である《砂盛》を守り切れないことに申し訳無さを感じている。ツジにさいの目切りのナスを里芋の葉に盛り供える。
 《砂盛》ができたらキュウリとナスで《馬》と《牛》を作る。今年はハクビシンに荒らされることがなかったので、キュウリナスも良い形のもの出来た。
 3時過ぎから《馬》と《牛》の鐙にするソウメンを茹でる。4時を回ったころ、ツジの前で黍殻で迎え火を焚き、先祖を家の中にに導く。子の時間帯になると近所の方がツジお線香を上げにみえる。私も五軒のツジを訪れた。

夏の陣
【No.1659】 2022年07月12日

 スギナ、エノコログサ、オヒシバ、メヒシバ、ハキダメギク、スベリヒユ、カヤツリグサ、これらが闘い相手だが、所詮「多勢に無勢」なので「連戦連敗」。とくにコミカンソウは大敵。5aくらいに伸びると、もう葉裏に小さな種をいっぱい持つ。
 風の道見つけまどろむ作業服
 咲き始めたカワラナデシコ、返り咲きのフジ、「秋桜」と書くのに六月から咲き続けるコスモス、キュウリの、ナスの、カボチャの花。こんな花々が負け戰の私を慰めてくれる。

7月6日 
【No.1658】 2022年07月11日

7月6日 
 安倍晋三元総理 銃撃で死去

 ヴォルテール(仏・哲学者)の言葉
 「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」

冨士道からの景観
【No.1657】 2022年07月05日

7月3日
 午後2時から5時まで「みちしるべの会」のマップ作りを四人で行う。冨士道からの「景観ビューポイント」を選ぶ話し合いをした。(1)蓑毛からの相模湾の展望 (2)東田原上原からの富士山(ダイヤモンド富士の撮影ポイント) (3)下宿通りと富士山 (4)水無川の河川敷の桜花 (5)千村からの大山の遠望 などが候補として挙がった。
 歌壇入選 これで6週連続。 
 

 5時15分起床
【No.1656】 2022年06月30日

6月29日
 5時半から遅蒔きのアサガオの最後の定植。夕顔、朝顔に潅水。9時から除草剤の散布。おおよそ一時間ほど。噴霧器を肩に掛けて動くのでちょっとした“重労働”。
 梅雨明けのこの気候でキュウリ、インゲン、小松菜の生育が早い。毎日畑に入らなければいけない。夕食の食卓は自家製の野菜であふれているがトマトの赤が見えない。色づきが遅いのは高温が原因? 。
 この気候と言えば庭のヤマユリが四日前に開花。ヤマユリお盆のころの花。今咲いてしまったらご先祖様が帰って来るころは、散り落ちた残骸しか見られない。
 5時15分起床、6時15分朝食、11時15分昼食、4時45分夕食、7時風呂、9時前後に就寝。こんな生活ができることは幸せ。
 

梅雨明け
【No.1655】 2022年06月27日

6月27日  梅雨明け これでいいの?
 海抜166bの寺山でも連日30℃超え。そんな中、午前中、除草剤を散布。菅笠を被りその気で動いていたら、訪ねてきたJAのNさんが熱中症になるとひどく心配してくれた。正午のニュースが「梅雨明け」と伝えた。ほんとに「これでいいの?」 電力、農作物の水不足を恐れる。


6月26日  「みちしるべの会」の会員研修会
 「みちしるべの会」の会員研修会を午後二時から三時間ほど東公民館で持った。「昭和のころの今川町の暮し」をテーマに土地っ子・お三方を講師に招いた。
今川町は今〈櫛の歯通り〉と呼ばれ、寂しい街になっているが、「終戦後のある時期は十を超える料亭が軒を連ねるなど、賑やかな商店街で秦野の今の礎となった地」との話は、ふるさとを懐かしみ《誇り》に思っていらっしゃることを知った。
私の今川町の思い出は「風鈴とこねこ」「座間理髪店」「大島屋製菓とプロ野球」「北沢さん」「小田急・丹沢号」等々。

 神奈川歌壇 五週連続入選。俳句も入った。

父の日
【No.1654】 2022年06月20日

6月19日 
 歌壇 今週は「次点」。4週連続の入賞は信じがたい出来事。
 「父の日」ということで長男が帰宅。例年のとおりビールと日本酒が土産。彼への頼み事はいっぱいある。
 まずは散髪。〈散髪の鏡の中を通る妻〉〈短めの髪で「父の日」缶ビール〉  
 〈父の日や酒を減らせと酒届く 岩田桂〉朝日新聞が昨日こんな句を紹介していた。
 センダンと梅の枝下ろしをしてもらう。私は口先作業で下働き。
 晩酌はKさん持ってきてくれた佐藤錦でビール。そして自家製のインゲンの煮もので新潟の地酒。飲みすぎ、とわかっていても……
 サクランボで気がついた。きょう19日は「桜桃忌」。禅林寺の住職・木村得玄師は元気だろうか。師は大学時代の学友。そんなことを酔いに任せて家族に語ったが、もしかしたら何度も聞かされた話かもしれない。〈酔い〉と〈老い〉の父の日。
 

続 日々好日
【No.1653】 2022年06月19日

6月18日
 里芋の本葉が三枚になったので追肥と土寄せをした。ついでに草取りも。60株ほどなので《老農》には堪えたる。それなのに午後は梅の小枝下ろしを頑張る。疲れた。
 三陸新報から「復刊75周年記念の書『樹あらかると』を頂いた。2010年から連載されている『巨樹巡行』の中から75樹を選び収められている書で、南三陸地方の風景や暮らし(歴史など)も読み取ることができる良書。

6月17日
 朝8時前に電話が入る。伊勢原に住む高校の同級生畑野さんから、「タウンニュースで武さんの伊勢原への貢献(30年 講師務めて市P連から表彰)を知り、声を聞きたいと思った」との言葉をもらう。掛かり付けの歯科医・関英雄さんは伊勢原在住。治療に行ったら第一声が「おめでとうございます」。嬉しかった。ありがたかった。伊勢原版は秦野では読めない。午後になりネット版が発行されたので眺めた。記事・顔写真とも大満足!

日々好日
【No.1652】 2022年06月15日

6月14日
 購読している気仙沼の「三陸新報」の6月11日付けのコラム「萬有流転」に『エコー』392号の記事(「新聞づくりの中興を」から)が引用された。ビッグ・エコー!
 
6月13日
 例年より発育が少し遅れている朝顔と夕顔をようやく定植。かなりの数なので一日掛かりだった。伊勢原市PTA連絡協議会へお礼状を送る。

6月12日
歌壇、今週も入る。《三週連続》は初。キュウリとインゲンをもぐ。今年の初物。ゲリラ豪雨に襲われる。初物尽くし。

6月11日
秦野ゆとりの会が講師を務める「朝顔の行灯仕立て講座」に出かける。会員7人で11名の受講生に対応。今年は苗、竹、金輪など2セットがお土産としてついた。三十数年前に一緒に仕事をしたKさんが受講生の中にいた。健康を祝い合えた。よかった。

お赤飯が届く
【No.1651】 2022年06月11日

6月10日
 9日のタウンニュース紙に「30年講師務めて表彰」の見出しで、伊勢原市P連から感謝状と記念品の「大山こま」が私に贈られた記事が出た。午後3時ごろ、その記事を読んだ関家から炊き立てのお赤飯が届いた。聞けば直美さんが「授賞おめでとうございます。長い間ご苦労様でした」と私のために炊いてくれたとのこと。驚き、喜び、感激! 

ふるさと
【No.1650】 2022年06月10日

 卒寿を超えたという女性から電話が入った。名前を告げられたが記憶にない方だ。
 電話の中身は「図書館で武さんの本を読み、武さんの生活は寺山という地域に生まれ今日まで生きてこられた幸せな生涯だと思った。地域に育てられた私も地域に恩返しをして人生を終わりたい。どんなお返しをしたらいいのか教えて欲しい」という相談だった。
 「したいこと」をいろいろ挙げられたが、私にはそれについてアドバイスどころか何も言うことはできなかった。30分ほどお話を聞いた。私にできたことはその方の話を聞くということだけだった。
 人は誰も最後はふるさとに帰るのだと思った。


桜切るバカ 
【No.1649】 2022年06月01日

5月31日  
 ずっと気になっていた桜の枝を下ろしてもらった。根回り3.2b、高さ15bほどの大樹なので、クレーン車が入り庭師5人での作業だった。隣家に向いて伸びている枝をすべて払ってもらった。
 「桜切るバカ」と言われそうだが、樹形がすっきりしたので、今から来年の桜花に期待をしている。

道祖神 見に行ってますか   
【No.1648】 2022年05月31日

5月30日 道祖神 見に行ってますか  出かけなさい 
 東海大付属病院で三か月の定期検診。執刀医だった長先生の診察を受ける。異常ないとのこと。先生は言う
 「武さん、出かけてますか。道祖神めぐりしてますか。講座は開いてますか。出かけないと心と体が衰えますよ」。嬉しい言葉だった。
 出かけよう、足がかなり弱っているのは自覚している。道祖神さんも待っている。

5月29日 いい日だった
【No.1647】 2022年05月31日

5月29日 いい日だった、
 伊勢原市PTA連絡協議会の会長さん、情報委員さんの三名が来訪。広報講座を30年担当したということでそのお礼のご挨拶つにみえ、会から感謝状と記念のトロフィーを授与された。トロフィーは「大山こま」をかたどったもので高さ15a径は11aというもの。思いがけないことで感激! 伊勢原市P連さんに心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 筍を採りに行ったが二本しか。日本ダービーは枠連で680円勝った。短歌「特選」、俳句も入った。
 

道祖神の受難
【No.1646】 2022年05月23日

 名古木476の路傍(市道・名古木36号線と玉伝寺に向かう道)の三叉路に道祖神、地神塔、庚申塔、他の1基は不詳、の4基が祀られている。その石碑群に車が飛び込み道祖神1基と地神塔がなぎ倒されたとのと知らせが入った。それで現場に行ってみた。道祖神は「おむかび型」の自然石で「文政十三寅(1830年)十一月日 西澤中」の銘。塔の丈は75a、地神塔には「天社神 文政二天卯(1819年)八月吉日 左みの毛道 西沢中」と刻まれている。塔高は100a。
 受難の2基はいずれも紀年銘がある。特に天社神には「左みの毛道」と大山詣での道標を兼ねている貴重な石碑である。
 道祖神は疫病退散の神、そして交通安全の神。名古木自治会は再建に向け話し合いが進められていると聞く。 

充実の二時間半
【No.1645】 2022年05月16日

5月15日  マップ第6集の制作スタート
「まほら秦野みちしるべの会」の「マップ・冨士道編集委員会」に出席。会が発行を進めているウオーキングマップ第6集の制作に、今日から取り組み始めた。
 この第6集は「冨士道・蓑毛大日堂境内の道標から千村沓掛の不動尊」までのコース。冨士道は、東・本町・西地区と市内を縦断する。この日は、地図に載せる歴史的建造物や石造物の候補を選んだ。5人という会なので、素直に私説・私見を述べあう楽しい勉強会でもあった。道祖神にかなりのめり込んでいた私には、今日の皆さんの発言は新鮮なものだった。
 昨日の「ゆとりの会」そして今日の「マップ編集委員会」は《三密》を十分に意識しながら対面で言葉を交わした。楽しく嬉しい充実した二時間半だった。

5月14日  「ゆとりの会」の新たな活動
 「秦野ゆとりの会」の月例会。この会の前身は菊や朝顔を育て楽しむ「秦野園芸愛好会」だったが、より多く会員の交流を深めたいと「ゆとりの会」と名を変えた。
 この日は、菊づくりの進み具合を報告し合い、六月の挿し芽作業の準備をすることがメイン。そして第二部として「恐竜絶滅は隕石落下」という話をTさんから聞いた。これが「ゆとりの会」の新しい動き。4月はKさんが「高齢者運転免許更新」の制度が変わったことについて解説をしてくれた。菊・朝顔の栽培、鈴虫の飼育と頒布に加え、会員それぞれの趣味や関心事などを披瀝することでこの会の魅力は増していく。

我が家の菜園は
【No.1644】 2022年05月12日

5月12日
 「午後から本格的な雨らしいので」とYさんが10時ごろからサツマイモ、ヤツガシラ、落花生を植えてくれた。もう10年も続いているYさんの我が家の菜園づくり。本当にありがたい。去年は落花生がハクビシンにやられた。今年はしっかり対策をしよう。そうしないとYさんに申し訳ない。
 50坪ほどの今年の菜園はキュウリ、ナス、トマト、インゲン、カボチャ、ネギ、それに今日のサツマイモ、ヤツガシラ、落花生と色とりどり。
 午後になって降り出した雨で菜園はいきいき。その景色を満ち足りた心で眺めていた。Yさんは鶴巻時代の同僚、その時もたくさん助けてもらった。そして今も私を見守ってくれている。ありがたいこと、もったいない。

つなぐ
【No.1643】 2022年05月12日

 昨年12月鶴巻公民館での「道祖神」の講座に、東京から内田ご夫妻が参加してくださった。ご主人の恵市さんは、ここ8年ほど《道祖神》をテーマに油絵の制作をしていらっしゃる。その内田さんから「新作家美術協会春季展・2022」に出展された「『つなぐ』という作品の写真をいただいた。作品は、頬を寄せ合う握手像で色合いは暖かく、タッチは柔らかい。
 添えられた奥様・るみ子様からの手紙に「コロナ・ウクライナ等先の見通せない今、道祖神にその思いを託して、未来へと『つなぐ』作品にしたようです。先生の〈道祖神は百貨店型の万能の神〉、今も道祖神に託す人々の願いは昔と同じと感じています」とあった。

みどりの日
【No.1642】 2022年05月05日

 5月4日 「みどりの日」きょうは裏の家がバーベキュー。若葉がきらめいている。それを詠ってみた。

 炊飯の目盛りは二合窓若葉
 再雇用の小さき椅子や若葉窓
 推敲もようやく終へて若葉窓
 若葉して瞬き合へり山と空
 大楠の若葉の下に献血車
 どこからかピアノ連弾若葉風
 妻よりも歩み遅れし若葉雨
 八十路吾まだ頼られし苗選び
 まほろばの里に今年の若葉風
 箱根路や若葉明りを三里ほど

 松の芽を脚立で摘むと言ったらば妻に叱られ子に脅されて

大型連休
【No.1641】 2022年05月03日

5月3日 
 五月晴れ。若葉が輝いている。お隣さんは庭でバーベキュー。前さんがトラクターで来て畑を耕してくれた。これで私の今年の畑仕事が始まる。かなりてこずったがホームページ更新。
5月2日
 「父の命日」なので墓参。妹たちが既にお参りしてくれていた。手紙が9通届いた。一通は横須賀からで消印は4月28日、書かれている内容からすると投函日は25日らしい。そのたよりは27日に投稿が新聞に載るとの連絡。慌てて新聞整理袋をかき回す。27日付けの「声」欄を読むことができた。投函日から5日かかったのは事実。松田消印の封書は26日の消印。気仙沼からの吉報の報告も消印は26日。どちらも一週間かかった。土曜日の集配がなくなったこと大型連休でこんなことも起きている。6日はたぶん一通も来ないだろう。

他に誇れる会報
【No.1640】 2022年05月02日

 まほら秦野みちしるべの会の年度総会が開かれた。16名で2007年6月にスタートしたこの会の今年度の会員数は18名。2時間かけて今年度の活動を検討した。   
 この日に発行された会報に昨年度の会の動きが報じられているが、その報告やレポートを11名の会員が書いている。紙面そのものも見事。PTA広報作りで活躍した編集者達の力が見出し、写真、レイアウトに表れている。他に誇れる会報と喜んでいる。

柿の若葉
【No.1639】 2022年04月23日

 この季節になると、ときどき口にする詩?がある。〈げんげが咲いて 菜の花散って 柿の若葉に日の照るころは 矢車カラカラ鯉幟 村の藁屋の庭に立つ〉。たぶん小学生のとき覚えたのだろう。
 〈いんきょ〉の庭で元気よく泳ぐ五匹の鯉幟。だがカラカラは聞こえない。この頃はあの音が「うるさい」らしい。それで矢車は〈清音〉になっているとのこと。
 ウチの庭に今朝咲いている花。赤・ピンク・白・赤紫・オレンジ色のツツジ、花水木は白、昨日開いたボタンはもう崩れかけている、アヤメは「一日花」だがこのところ連日濃紫の花を咲かせている。
 去年大胆に剪定したフジは豪華な棚をつくってくれた。 枯れてしまった親木のひこばえの紫モクレンは日持ちがいいので10ほど、蕾も数えたら4つ。もうしばらくは楽しませてくれるようだ。黒松三本赤松一本、その花も盛り。こちらは花摘み(芽摘み)をしないと樹形が崩れてしまうので朝から脚立に乗った。 

老いるということは
【No.1638】 2022年04月18日

 退職者の会の会報で昨年度の物故者10名が報じられた。その内の8名が知人で、さらにその8名の中の4名は「ゆとりの会」で、菊や朝顔を咲かせ、旅を楽しんできた仲間。

 老いることは、自分の付き合っている他人が死ぬことなんです。他人の死を見送ることです。大切な人、親しい誰かの死は、私がその人を亡くすこと、いいかえると私が自分の一部を失うこと、つまりはその人に私が死なれるということでもある。そのかぎりで自分がずっとかかわってきた人の死は、日づけのある一度かぎりの出来事なのではなくて、喪失という生の体験である。だから後をひく。鶴見俊輔 (「折々のことば」鷲田清一 2022・4・16)

百花繚乱
【No.1637】 2022年04月13日

 ベニシダレ、ソメイヨシノは終わり、今は高遠で求めた八重桜が8分咲き。「タカトウコヒガンザクラ」ではなく「楊貴妃」というあでやかなな八重。樹高はまだ3bほどだが、薄紅色に見事に咲いてくれた。
 木蓮も今が盛り。ツツジの赤が見え始めた。ヤマフジの房が20aほどになり、うっすらと紫に染まっている。アヤメ科のシャガが白っぽい紫の花を咲かせている。花弁に白と青の斑点で模様をつくっている。梅の木の下で咲く「一日花」だが蕾をたくさん持つ花。紅葉のために刈り込んだドウダンツツジ。白い提灯形とも鈴のようにも見える花はかわいらしい。

道祖神の落穂ひろい 「願掛け道祖神」
【No.1636】 2022年04月09日

 「退職公務員連盟新聞」を通じて安曇野の道祖神を撮っている米倉さんと交流している。米倉さんの住んでいる安曇野市堀金岩原には「願掛け道祖神」がある。
 その米倉さんから「願掛け道祖神」の写真10点と資料をいただいた。この道祖神は江戸時代末に御利益がないとして顔が削られた「顔欠け道祖神」で、縁起が良くないからと各地を転々としていたが、新型コロナの蔓延もあるので、昨年9月に造立地と同じ場所に約160年ぶりに再安置された。そしてこの際「顔欠け」を「願掛け」と読み替え、地域が新たな心で護持している。
 ここ二年のコロナ禍で「道祖神の里めぐり」は出来なかった。それだけに「願掛け道祖神」との出会いは新鮮で心が弾んだ。〈道祖神のまねきにあひて〉という心境。

始動
【No.1635】 2022年04月07日

4月6日 
 「まほら秦野みちしるべの会」の令和4年度総会の準備を私宅で。コロナが気にはなるが、年間事業計画は充実したものになった。
◇当面の事業
 4月24日(日)〜5月9日(月) 「まほら秦野イラストマップ展」イオン別館エディオン前で
 5月7日(土) 14日(土)、21日(土)、28日(土) 「峠のアート展」協賛「まほら秦野イラストマップ展」
 5月14日(土) 大根公民館「古道・波多野道(鎌倉道)を歩く」のガイド
 5月26日(木) 東・本町公民館「古道・大山道を歩く−金目観音〜鶴巻駅」のガイド
 

新しい 確かな一歩
【No.1634】 2022年04月04日

4月3日 新しい一歩を踏み出した人たち
 @PTA広報づくりで活躍したFumifumiさんからメール。「6か月職業訓練校の庭園エクステリア施行コースに通い、4月から某社の緑地管理の仕事につきました。学校で学んだ事をさらに生かし、8月の造園技能検定2級を目指してみようかと思っています。かなり難しいみたいなので、1回では無理そうですが、何度かチャレンジしてみるつもりです。」
 A午前10時、伊勢原市P連の今年度の情報委員二人の来訪。今年度のP広報講座の開催についての相談。私は退任したので後任にKさんを推薦した。午後Kさんにお願いの電話を入れた二人から「なんとか受けていただきました」と連絡がきた。その積極性と行動力がうらやましい。

4月1日
【No.1633】 2022年04月02日

 今日から校長先生として教育の先頭に立つことになったお二人にお祝いの電話をした。
 裏の畑からトラクターのエンジン音が聞こえてくる。その畑は中学校の学習畑になっている。〈耕す〉は英語でcultivate。きょうからスタートした学校で、子どもたちよ、心も体も〈耕し〉豊かな実りの果実を得てほしい。
  春耕のトラクター追ふ椋あまた  
 「おばあちゃんの百歳のお祝いのお裾分け」と隣の智子さんが桜餅をもってきてくれた。
 
 「春宵一刻値千金」ソメイヨシノは雨に負けず満開になった。紅枝垂れも五分咲きに。

光陰矢の如し
【No.1632】 2022年04月02日

3月31日
 新聞に令和四年度の教員の人事移動が載った。その「退職者」の欄に一緒に仕事をした先生方の名前を散見。
 午後二時ごろ鶴巻中で一緒に仕事をしたIさんが来訪。「今日で学校の仕事は終わりにしました。ありがとうございました」と挨拶。再々雇用の話を断ったとのこと。
〈光陰矢の如し!〉 Iさんをはじめそれぞれの先生とのふれあいが次々蘇る。
 ウチの桜は満開。さまざまのこと思ひ出す桜かな 芭蕉

過去の日記へ1234|5|6789101112131415161718192021222324252627282930313233   [管理]


-- トップページに戻る --