- 寺 山 だ よ り -

8月24・25日
【No.1739】 2023年08月25日

 降ったり止んだりの24日 
 この日の朝刊は「エンジョイ・ベースボール」の記事満載。ところが夕刊は一変。「ロシアでの飛行機墜落」「北朝鮮の通信衛星の落下」「福島での原発処理水の放出」、それに関わって「中国の日本産水産物の全面輸入禁止」。そして「大谷選手の故障」も。そんな中、私は9月に行うPTA広報講座のテキスト作り。
 25日午前3時20分頃、ラジオ深夜便「みんなの音楽リクエスト」で「あさがお」が流れた。初めて聞く歌だった。なぜか歌詞に魅かれた。それで今朝調べてみた。

 あさがお  あさみちゆき (2008年リリース)
       詞・高田ひろゆき 曲・網倉一や 

 花火見つめる 縁側で ビール片手の 父がいた
 傍らで寄り添う 母の手は そっと団扇を あおいでた

 仕立ておろしの 浴衣着て ひと箸つけた 冷麦の
 妹の つたない箸さばき 思い出します あの夏の日
 鼻緒が切れた 夏祭り ハンカチ裂いて すげ替えた
 妹は 片足立ちをして じっと待ってた あの夏の日

 氷イチゴと 朝顔と 家族そろった 夏休み
 妹も 私も 嫁いでも 忘れられない あの家が
 あの夏は もう帰らない あの夏は もう帰らない
 今年の夏も 庭に朝顔は 咲いているでしょうか
           
ウチの庭のアサガオは紺と青色だけがまだ咲いている。晩夏だ。



楽しんでくれたのかな 家族新聞作り
【No.1738】 2023年08月21日

8月20日
 東公民館の「家族新聞作り講座」の第二日。今日発行された新聞は「いきもの新聞」「震生湖新聞」「道祖神新聞」「夏休み新聞」(2紙)。加えてもう一紙、この講座の担当者の館員が「家族新聞講座新聞」を館報特別号をとして発行。これは今までの講座にはなかったこと。
 新聞を作った子たちの感想は「たいへんだったけどたしかった」「おじいちゃんの家にインタビューに行った。たのしかった」「しゃしんをとったのがたのしかった」「道祖神をたくさん見てまわったのでたのしかったから、またしらべてみたい」「夏休みの思いてを新聞にまとめられたのでうれしかった」「かんたんじゃなかったけどたのしかった」。お父さんが積極的に新聞作りに協力してくれたことを、子供たちが喜んでいたことも話の中から感じられた。
 この日の講座出席者は小3・四人、小一・1人、父3、母3、祖父母2。小学校の先生1人、インターシップの大学生2。
 しっかりとした文、見やすいレイアウトですばらしい新聞が出来上がった。子供たちのが「楽しかった」という言葉が、私には何より嬉しいことだった。

8月18日
【No.1737】 2023年08月18日

 今日・8月18日の「誕生日の花」は百日草。花言葉は「友への思い」。

広島の日
【No.1736】 2023年08月06日


 『天声人語》を通して四十数年ぶりに同僚Tさんと再会(電話とメールと手紙で)。そのTさんから昨日こんなメールが届いた。
 「えこーの大江健三郎さんのメッセージ 初めて読みました。この記事から思い出したことがあります。
 ・六二三八六八九八一五 五三に繋げ我ら今生く  西野防人 
 《六二三(ろくにいさん)、八六八九八一五(はちろくはちきゅうはちいちご)、五三(ごさん)に繋げ 我ら今生く 》と読む。朝日歌壇賞受賞の短歌です。ずっと授業で子供たちに紹介してきました。
 

 今日は「広島・原爆の日」
  梅雨出水山河破れて海の哭く   勝美
  永久に水の星たれ原爆忌
  八月の空にあふれる祈りかな
  ヒロシマの夾竹桃の白きかな
  白もまた燃える色なり雲の峰

 数字ばかりの西野さんの短歌。六二三は「沖縄の日」八六八九は「広島と長崎の「原爆の日」 八一五は「終戦の日」そして 五三は「憲法記念日」。私も夏になると6.23 8.6 8.9 8.15を意識する。

暑中お見舞い
【No.1735】 2023年08月03日

 7月28日の「三陸新報」の個人広告欄に武姓を発見。秦野地方以外ではあまり武姓の方にお目にかからない。気仙沼がさらに私の身近になった。
そう、20年くらい前、「ホームページで『武厚子』を発見した」からと埼玉にお住みの武厚子さんから妻に電話が入ったことがあった。武姓はやはり稀少。
 
 8月1日、Kさんからもらった葉煙草の花が咲いた。白い花茎の先に薄紅色の可憐な花。3センチほどの花茎の先に2センチくらい花。総状花序で五裂の花。
秦野煙草音頭は「いじらしいぞえ煙草の花は」と歌うが、そうも見える。

家族新聞作り講座に家族5人で参加
【No.1734】 2023年08月01日

7月30日
 9時半から「家族新聞(カベ新聞)作り[講座]を東公民館で。参加者は15名。内訳は5家族。小学1年生1人、3年生4人、4年生1人。父親2、母親4。1組の祖父母。そして飛込みで小学校の先生が一人。
 祖父母参加の家族は両親を含め5人で来てくれた。過去21回の新聞作り講座では なかったこと。その祖父はTさん・75歳で、私が東中学校に勤務していた頃担任したクラスの生徒だった。Tさんはお孫さんに「武先生はおじいちゃんの恩師」と紹介してくれた。
 今日の講座では、それぞれの子に発言・発表の機会を二度ずつ与えることができた。

 講座第二日の8月20日は、完成したカベ新聞の発表会。どんな新聞が現れるのか楽しみ。

炎暑 七月
【No.1733】 2023年07月22日

 学校は夏休みに入った。海抜176メートルの我が家も連日猛暑日。それなのに蝉の声がほとんど聞こえない。昨日の朝、ニ―二―蝉の弱い鳴き声が聞かれたが、油蝉はまだ聞いていない。庭にはもう油蝉の亡骸が。このところの天候のせいか。
 手庇で大樹に蝉を探す老
 今生れし声に混じりて今生の別れも聞こゆ夕蝉しぐれ

 濃い赤に白の縁取りの「蔓なし朝顔」が今朝は五つ花開いた。濃い赤に白の縁取り。日陰に置けば午後3時ころまでもつ。キキョウの花も今が満開のとき。百日紅の花も咲き出した。連日畑に出ていたので体重が減った。
 熱おびし高枝鋏百日紅
 草刈りの手枕細き午睡かな

お盆
【No.1732】 2023年07月14日

7月13日
 午前8時からお盆の支度。午前中いっぱいかけて「盆棚」をしつらえる。午後は「ツジ」を作り、畑からキュウリとナスを摘み馬と牛を作る。そのあとウドンを茹でる。これは馬と牛の手綱。午後4時、迎え火を焚き、ウマとウシでオショロサン(お精霊さん)を家の中の盆棚に迎え入れる。4時半、ご近所6軒のツジに線香を上げに行く。そして5時から夕食。オショロサンもご一緒。6軒の方がお線香上げに来てくださる。
 今日の歩行数は2700ほど。疲れたがゆたかな心で缶ビールのプルタブを引くことができた。

 ※「お盆の行事」と「ツジ」については、『エコー』のHP「秦野のおはなし」94話と185話を読んでください。

50万アクセス
【No.1731】 2023年07月08日

7月8日
 朝7時20分、ホームページを開いたらアクセス数が50万を越えていた。
・50万回目の来訪者の記録
 2023/07/08 06:17:02
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 「エコー」のホームページを開設したのは2000年10月8日。奇しくも今日は8日。23年10か月で50万アクセス。1日平均のアクセス数はおおよそ60。
 訪れてくださった皆さんに《感謝》。

7月の庭
【No.1730】 2023年07月04日

7月4日
庭の隅、三か所でヤマユリが咲いていた。数えたら12も。もっと早く気が付けばよかった。蕾がまだついているのでもうしばらくは楽しめそうだ。コムラサキがゴマより小さな粒の淡いピンクの小さな花を付け始めた。庭の隅で咲いている「涼しい色」の花・ギボウシ花茎の下から上に順に咲く。畑で我が物顔のハキダメギク。その小さな花はやっぱり好きになれない。
 ホームページ更新。

「カベ新聞づくり講座」のご案内
【No.1729】 2023年07月01日

7月1日 
 夏休み中に東公民館主催の「家族新聞づくり講座」の案内を今朝の神奈川新聞がしてくれた。ありがたいこと。講座の内容を私からも詳しく紹介させてもらいます。
 秦野市立東公民館主催「家族新聞作り講座」
 講師:武 勝美
 内容:家族のこの夏の思い出をカベ新聞にまとめよう 
 日時:7月30日(日)と8月20日(日)の全二回 いずれも9時30分〜11時30分
会場:東公民館2階ホール 
対象:小・中学生とその家族 10組 
費用:300円  
持ち物:筆記用具、当日の日刊紙
 受付:7月1日より
 問い合わせ:東公民館0463(81)3232・武 0463(81)4276

※東公民館での私の「カベ新聞づくり講座」は今年で22回(年)になります。
   ご参加をお待ちいたしております。

『ECHO』404号を読んで
【No.1728】 2023年06月27日

6月26日
 『ECHO』404号に《三年ぶりに市民体育祭の開催。午前中だけの開催だが三年間のブランクは運営する人たちにとって大変なことだったろう》と書いた。それを読んだMさんから電話をもらった。「裏方の苦労に思いを寄せてくれた武さんの言葉に、運営に関わった一人として報われた気持ちになりました。ありがとうございます」。

「チーム竹の子」で道祖神の授業を持つ
【No.1727】 2023年06月21日

6月20日
 本町小学校第三学年の「総合の時間」の学習テーマは《ふるさとはだ野プロジェクト》でフィールドワークを四月から行っている。その市内の探訪から浮かび上がったのが「道祖神とは何んだろう」という疑問。それで私に「道祖神の話を」と依頼が来た。
 8時45分から10時20分。第一限は秦野の道祖神祭りの特長を表す紙芝居を「チーム竹の子」の伊東祐子さんが『目ひとつ小僧』、関智子さんは『秦野の道祖神祭りトッケダンゴ』を上演。二限は私の担当で「道祖神ってなあに」。児童は120人ほどなので体育館でパワーポイントを使っての授業。
 生活年齢8・9歳、どんど焼きをした児童は三割くらいという条件下で、どれほど聞いてもらえるかとかなり気になったが、「質問タイム」で10数人の挙手がありホッとした三人だった。その質問は次のようなもの
 「なぜ赤や緑のダンゴを作るのか」「ダンゴを炭で焼かないで燃える火で焼くのはなぜ」「どうして太鼓をたたくのか」「目一つ小僧ってだれ」「天の神様ってだれ」「なぜ天の神様に悪いことを言いつけるのか」「どうして秦野に道祖神がたくさんあるのか」「武さんは何歳から道祖神を見て歩くようになったのか」など。素直な疑問や道祖神信仰の本質を問うような質問にとまどった。

「父の日」 山形と高知
【No.1726】 2023年06月19日

6月18日
 「父の日」今年もKさんが「実家に帰ったので」と寒河江のサクランボを持ってきてくれた。「父の日」の《サクランボ》はもう10年も続いている。ありがたいこと。子供からシェーバーと高知・富山・福島・秋田・京都の地酒。〈父の日や酒を減らせと酒届く。『四万十』(180㎖)とサクランボで祝杯。

道祖神熱
【No.1725】 2023年06月15日

6月14日
 朝顔と夕顔(「夜顔」が正しいのだそうだが・・・)の苗を定植した。鉢植えの他に路地植えを合わせて30株ほど。午前中いっぱいの作業。今年は弦無し朝顔の苗を貰った。これは楽しみ。
 このところもまた《道祖神熱》に浮かされて、過去の写真や記録に目を通したりして楽しんでいる。

今昔「秦野ゆとりの会」
【No.1724】 2023年06月12日

6月11日
 今昔「秦野ゆとりの会」
1 東公民館の「朝顔の行灯づくり講座」に参加。この講座は「秦野ゆとりの会」が講師を務める。もう10数年続いている講座で、今日の受講者は8名。会からは古木、中川、久保田、田中、安田さん。私はオブザーバー?
2 今朝の神奈川新聞に会員の一人川口さんの記事。「田植えピーク 豊作願う」の見出し。平塚で米作りに励んでいる川口さん。神奈川のブランド米「はるみ」を自信をもって消費者に送り出すと言っている。
3 同紙に長野・渋温泉の金具屋のレポートが載っていた。この旅館には2008年の会の研修旅行「古きよき時代を訪ねる」で泊っている。木造四階建てで建物の一部は登録有形文化財。
 浪漫風呂と鎌倉風呂という二つの大浴場でかけ流しの湯に浸った。共同浴場に出かけたのは久保田さん。温泉街を歩き84歳の女性が淹れるコーヒーを望月会長さんは心から味わっていた。翌朝、建物の屋根に猿が数匹居るのをみて驚いた。
 信州中野の中山晋平記念館で、晋平が教員時代に使ったオルガンを職員が弾く伴奏にのって「ゴンドラの唄」「船頭小唄」「故郷」を19人全員で歌い、嬉しいひとときを過ごした。利夫さんと「雨降りお月」を唄ったことも思い出した。きょうの朝顔講座の講師を務めた6名はこの旅行に参加している。


 「東地区の地名」の連載スタート
【No.1723】 2023年06月09日

6月8日
 梅雨入り宣言がされた。今夜から大雨と予報される中、畑の草とりをする。ひどく疲れた。腰痛が再発するかもしれない。
 「返ってきたエコー」がHさん、Mさん、Iさんから。「ECHO」を丁寧に読んでくださったことが判り嬉しい。明日出稿の404号をもう一度読み直す。


6月5日
 自治会の回覧板で東公民館報『はるたけ』第233号が廻ってきた。この号から紙面がリニューアルされ「東地区の地名」の連載が始まった。そのコラムを担当することになった。どこまで、何回書けるのか心もとないが、受けた以上は誠心誠意努力したい。
 第1回は館報名『はるたけ』にちなんで「春嶽(はるたけ)」をとり上げた。地名はその地の自然・歴史・風土などを表している。地名は誰が付けたというのではなく、他と区別することの必要性から自然に発生し、そこに暮らす人たちによって使われた言葉。だからさまざまな由来や語源があり、先学の書でも「〜を言うか」「〜を表す語か」「〜のことか」「〜とも」など定説は述べていない。私の話がきっかけで、東地区のさまざまなことを探ってくれる人が現れれば、と願う。《ふるさとを知り ふるさとを愛し ふるさとを育てる》

葉タバコの花
【No.1722】 2023年05月31日

5月30日
 『エコー』を読んでもらっているお店に403号を届けに行った。すると「葉タバコの苗を持って行かない?」と店主のKさんが言う。
 毎年その季節になると葉煙草の花の咲く鉢が十鉢ほど店の入り口に並ぶ。かつて秦野は葉タバコの名産地だった。煙草農家であったKさんの両親がそれを懐かしみ、しのんで花を咲かせてきたのだ。
花は白い漏斗状で先端は淡い紅色に染まる。六月下旬から七月にかけて開花。花もちがいいので秋まで見られる。ところが葉タバコづくりでは「花は生育の邪魔」と早々と摘み取られてしまう。
 「いじらしいぞえ 煙草の花は 咲かで摘まれる エーなんとしょ恋の色」(秦野煙草音頭の三番の歌詞)
 この夏は庭にタバコの花を咲かせる。

さわやかな五月
【No.1721】 2023年05月15日

5月14日 午前中の雨間に松の芽かきを家族で一時間ほど。Mさんが「実家に行ってきたので」と静岡茶を持ってきてくれた。妻が緑茶が好きなことを知っているので「母の日」の贈り物だった。食卓にはカーネーションの花籠、これは長男から。

5月13日 午後1時30分から「ゆとりの会」の例会(8人の出席)。今年度の年間活動計画を確認。公民館から依頼されている「朝顔の行灯づくり講座」と「鈴虫の頒布会」についても話し合う。そのあと「菊づくり」の現況報告をし合い、Fさんから助言をもらった。ここまでが今日の会の主要事項。そして今月の「ゆとり勉強会」はKさんによる「地球温暖化」の話。国連の二酸化炭素の観測所が我が国では南鳥島に設けられていることを知った。

5月12日 今年もYさんにサツマイモの苗、里芋の種芋、長ネギを植えてもらった。本当にありがたい。五月三日に播いた朝顔・夕顔が幾つか芽を出しているのを発見、順調。

5月10日 JA秦野の広報紙「JAはだの」のNさんの取材を受けた。取材中、道祖神に話が及ぶと、Nさんは「小学三年のころ道祖神についての壁新聞を作った」と言う。道祖神や大山道について調べていたお父さんと一緒に歩いたので新聞が出来たのだ。私にはうれしい話。一度お父さんにお会いしたい。

私の大型連休
【No.1720】 2023年05月09日

 4月29日:草木の成長が今年は早い。庭や畑が気になるが、この連休は自分のペースで動こう(ではなく動けないから) プランターの土を買いに 30日:調髪
 5月1日:妹夫婦来訪 2日:墓参り(父の命日) 3日:朝顔夕顔の播種 4日:畑の整理(草取り) 野菜苗の手入れ 5日:松の芽摘み 6日:八時半ころ近くで火災発生  403号の原稿の打ちだし 7日:俳壇三席に入る
 「大型連休」と言っても 一年じゅう休日だから……。3日、4日、5日を少し意識して「はだしのゲン」を再読。

こどもの日
【No.1719】 2023年05月06日

 「孟母三遷」ではないが、我が家は常に子どもたちの明るい声に囲まれている。
 家の東側は中学校と幼稚園の通学路。「行ってらっしゃい」と声をかけると小さく笑顔で手を振り応えてくれる園児。部活帰りの野球帽たちの笑い声。西は庭続きで小学校のグラウンド。平日は体育の授業の「イチ、ニ、サン、シ」の大声。そして学童保育の子たちが日暮れまで走り回っている。休日の少年野球やサッカーの練習の声も明るい。
 前隣りのW家には男子の幼稚園児と保育園児。この春から庭で野菜づくりを始めた四人の会話は弾んでいる。後隣りには保育園児と一歳の子のいるE家。昨日も四歳の子にお父さんが自転車の乗り方を教える声が。「しっかり止まってから降りるんだ。そうしないと転ぶぞ」。
 元気よく泳ぐインキョの大きな鯉幟を二階から眺めた。今日は「こどもの日」、横山さんの手作り紙兜が食卓に飾られている。ホームランの勝利兜を被る大谷選手を待っていたがヒットだった。
 
 遠くの祭り囃しが五月の風に乗って届いてきた。東田原神社の祭礼の太鼓だろう。早いリズムでカン・カン・カンと叩くのが特徴の《秦野の馬鹿っぱやし》を三年ぶりに聞いた。

 過疎進む里に今年も躍る鯉見上げ微笑む子育ての神
 矢車のカラカラが嬉し里五月
 四歳の漕ぐ自転車や風薫る

 祝 400号
【No.1718】 2023年04月25日

4月24日
 昨夜Yさんが400号到達を祝うバラの花束を持ってきてくれた。 

 朝から畑に入り夏野菜の菜園を作りをした。ナス、キュウリ、トマト、ししとう、ピーマン、カボチャ、それに長ネギ。五月になったら里芋、サツマイモも植える。こんなにいろいろ仕付けたのが、これは《食べる》というより畑を荒らさないため。少し冷えたが、しっかり働いた一日。

4月22日
 『西のいぶき・ビューティSEVENS』が「400号を祝う会」を開いてくれた。「ビューティSEVENS」は2013年にPTA広報『西のいぶき』をつくった7人の会。コロナ前は毎年夏・冬に集まって近況報告の食事会をしてきた。わたしもSEVENS+ワンとして招かれてきた。会の冒頭、お祝いにバルーンフラワーと大吟醸を贈られた。メッセージカードに「祝 武勝美先生 ECHO第400号 まだまだ現役!! いつも元気でいてください」。心が引き締まりました。
 この11年間で広報委員を4回務めた人4名。うち二人は現役。その中の一人が「『スキだねー』と言われているけど、ここにいるこんなにいい仲間に出逢えたのは広報をやったから。今年もそういう仲間づくりをしようと思っている」と明るい。
 ヤキトリと生ビール。七人の健啖に脱帽しっぱなしの3時間だった。

四年ぶりに道祖神の里めぐり
【No.1717】 2023年04月18日

4月17日 
 県外の「道祖神の里めぐり」は2019年8月に沼津市桃里を訪ねてから今日まで中断。それが四年ぶりに復活できた。富士山の南側沼津市、駿東郡長泉町と駿東郡清水町を一日で回った。古代人は石を塞ノ神としてみなし頼った。そこから道祖神として巨岩奇石が祀られるようになった。清水町には巨石の夫婦石道祖神がある。その夫婦石に出逢た。おおよそ5時間で六か所を巡った。助手席にいるだけだが、久しぶりの高速道。心身共に疲れた。だが充実した一日。

季春
【No.1716】 2023年04月10日

4月9日  
 寺山(鹿嶋神社)のお祭の日だが、今年も神輿渡御は無し。歴史と伝統をしっかりと繋ぎとめるために、神輿の飾り付けだけは清水庭で行った。写真で秦野の暮しを記録しているKさんに「神輿の飾り付けを記録したら」と提言した。
 今年また担げぬ神輿飾り付け「来年こそ」と笑む男衆

 庭の花の動きが今年は早い。長持ちする桃の花はそろそろ終わる。紫木蓮の残った一花はうなだれている。替わって花水木が梢高く白い花をつけた。
 日当たりのよい処のアヤメは紫の大きな花を、負けずに薄い紫のシャガ。白、赤紫、ヒンク、濃い赤と様々な色のツツジが咲き誇る。白い小さな提灯を無数に灯した満天星躑躅の生垣。牡丹の蕾は大きく膨らみ、開花まであと三日くらいか。藤棚では薄紫の房が日増しに延びていく。今年の藤棚は豪華になる。
 そんな中、まだ芽が小さく固いのは八重桜。高遠で求めた「楊貴妃」という名のもの。これからその芽の動きを追いたい。

初出勤
【No.1715】 2023年04月04日

4月3日
 夕方、「麗美の初出勤日なので、帰ってきたら家族でお赤飯を食べてお祝いをします。どんな話が聞けるか楽しみです」と笑顔の智子さんがお赤飯を持ってきてくれた。今日から保育園の先生の麗美さん。希望に満ちた一日だったことだろう。初出勤の一日のことを聞かせてもらおう。

4月4日 ホームページ更新

桜 さくら
【No.1714】 2023年04月02日

 「桜・サクラ」の「サ」は田の神を意味する「田神・さがみ」の「サ」。「早乙女」「早苗」「皐月」「五月雨」などサのつくこれ等の言葉は、いずれも田・稲に関係する特別な言葉である。「クラ」は「依代・神の座」の意味だから、桜は田の神が美しい花となって姿をあらわす処。満開の桜は豊作の稲穂のイメージでもある。
 春日和の一日、人々はその田の神を正客として迎え、豊年を予見する宴を催す。これが花見の起こりと言われている。四月の特定の日に行うこの「お花見」という風習は農民文化の一つ。弥生時代から、農民が山に入り、桜花の下で田の神をもてなす(飲み食いする・「直会」のこと) 「春山行き」という農耕儀礼があった。この秋の豊作を予言する、満開の桜花を連れてきた田の神に感謝するお花見は、農民の神事であり、祝い事なのである。
 
 子どもの頃の秦野地方は、女の子の節句(ひなまつり)は四月三日、四日だった。そしてこの二日間は《お花見》という節句行事があった。子どもたちは太巻き寿司のお弁当を食べ野遊びをして春を楽しんだ。  

3月27日からした桜のライトアップを昨夜で終わりにした。今日2日、曇り空の下、絶え間なく散る花びらが地面を白く敷き詰めている。

 歳古りて庭の主なる桜木の今を限りと落つ花の滝
 残されし刻はいかほど花の滝
 立ち止まりまた立ち止まり浴びる飛花
 カリヨンのある小学校の大桜
 葉桜の駅より発ちぬみちのくへ

コロナ禍の中でのPTA広報紙の役割
【No.1713】 2023年03月27日

3月24日
 学校は今日が修了式。PTA活動の一年間も終わり。午後、西中PTAの広報委員会の正・副委員長さんが今年度発行の『紙面クリニック』を求めて来訪。
 三年前の新型コロナの発生は、学校生活に大きな変化をもたらした。PTA活動の一つ「広報づくり」はとりわけ厳しい条件下での活動になった。学校に入れない、委員会も開けない、発症者の出現という現実などから広報発行を休止した例もいくつか聞いた。そんな中にあっても広報紙『陽光』は年間四回の発行を成し遂げた。紙面の写真は生き生きとしたものが多い。二人は言った「学校での子供の生活を少しでも会員に知らせ安心してもらうのがコロナ禍の広報の役割。学校の理解もあり、合唱祭に特別取材をさせてもらえた。だから私たちもがんばれた。」「広報って、やってみると楽しいね」と二人は笑顔でうなずきあうのだった。

3月21日 濃密な一日
【No.1712】 2023年03月22日

3月21日
 今日は彼岸の中日。小豆飯をご先祖さんに供えた。我が家の彼岸の行事食は「入りボタモチに明けダンゴ中の中日アズキメシ」。彼岸の入り(18日)は牡丹餅・今日は中日だから小豆飯・彼岸明けの24日は団子、ということ。
 WBCの試合をテレビで観戦。リードされれは席を立ち、追いつけば坐り、また離されれば「もう無理」とスイッチオフ。それでも気になりまたスイッチオン。そしてあの結末! きょうのゲームを見ると野球っておもしろい、すばらしいと思った。
 午後、井越さんの来訪。『秦野の双体道祖神・淡彩素画集』を頂いた。六年かけて秦野市内の双体道祖神180塔を訪ねすべてを絵にされた。259ページにその軌跡が結実している。その書の序文を書かせてもらった。
 桜のライトアップの準備もできた。濃密な一日
 

『エコー』 「天声人語」に
【No.1711】 2023年03月13日

3月12日
 10日に取材を受けた朝日新聞の「天声人語」に『エコー』が取り上げられた。午前7時半、北海道の岩見沢から「読んだ」との電話。妻の同僚だったTさんからだった。続いて東公民館長のSさんからも「読んだ」、そして「今日の会合の資料として配りたい」と言う。「三陸新報」のWさんからはメール。購読の申し込みが関西から。HPへのアクセスが410ほど。こうして支えられて私は生きている。生きていることの《まばゆさ》を実感させてもらった一日。

3・11を忘れない 
【No.1710】 2023年03月11日

 気仙沼を詠む             武 勝美          
  ◇俳句
 本通りもう閉店や島の秋           
 福島の蕗味噌を買ふ復興祭
 新涼の汽笛届きぬ湾深く
 復興の橋の掛かりて鳥帰る
 初孫を授かる話どんと祭
 初凪の大島鳶の輪の下に 
 鮫尾鰭を室根颪に晒らす浜
 冬帽が大き手を振り出航す
 春立つ日棟上げのクレーン首を上ぐ
 春の海見下す坂のまだ途中
  ◇短歌
 題字下に「果たそう復興」と刻む日刊紙あり気仙沼市に
 「ジイちゃんのホヤ食べたいなー」と望郷の気仙沼大島育ち
 鼎ケ浦を跨ぐ橋の愛称は「かなえおおはし」叶え復興
 「十年支えてくれてありがとう」太き筆字に表われし生活
 〈福来旗立て出漁〉を詠みし歌朝日歌壇に嬉しく読みぬ
  ※空の青海の青のその間大漁旗なびかせて船が出てゆく
                     及川睦美(令和5・2・12)
 卒業号に『3・11を忘れない』を組みしPTA新聞
 フクシマの今を十年詠みし人の言う「フクシマは福島に戻らず」
 「生くることかなし」とフクシマを詠みつづく人あり今朝も歌壇に
 フクシマの復興は「未だし」フレコンバッグに辛夷の散りて


つながり
【No.1709】 2023年03月07日

5日 「エコー」の創刊時から読んでもらっているSさんが400号を祝い訪ねてみえた。Sさんは「教員は視野が狭い。いろいろな職種の人と交流して、心豊かな老後にしたら」とロータリークラブに誘ってくれた実業人。いただいた出来立ての桜もち、草餅、いちご大福は本当においしく、喜びの春を味合わせてもらった。Sさんに感謝!

6日 午後7時半からEテレの「沼にハマって聞いてみた」で『マンホール沼のさあやさん』を観た。小2の夏、茅ケ崎の南湖公民館で開いた「親子壁新聞づくりの講座」に参加したさあやさんはマンホールカードの新聞を作った。それがきっかけで「マンホール沼」にはまりこんでしまい、NHKのEテレから出演の依頼がきたのだ。今、小5のさあやさん、立派だった。妻は「どんな問いかけにもしっかり応えられることがすごい」と感心しきり。私に気を使ってくれたのだろう、プレゼントした秦野のマンホールカードも登場した。もちろんマンホール新聞も。この番組に出た「マンホール博士」こと垣下嘉徳さん(元高校国語教師) とさあやさんとは、I高校の野球部長だった妻の仲立ちで交流が始まった。これから、さあやさんとお母さんのマンホール探しは、さらに深い沼にハマり楽しくなるだろう。「道祖神めぐり」をしている私には、それがよくわかる。

旅立ちの季
【No.1708】 2023年03月04日

3月4日
 2月27日の午後5時少し前、台所の横の竹垣に尉鶲が一羽姿を見せた。しばらくして飛び去ったが、また舞い戻ってきた。その繰り返しが4回。3月1日も同じ時間帯に飛んできて羽を休めた。私からは3mほどの近さ。
27日の様子を見たから、また来るのではないかとカメラを用意していたので、その姿を撮ることができた。2、3日は現れなかった。
 我が家には毎年尉鶲が来る。そして、私が畑仕事や庭の草取りをしていると近くに来て私を見守ってくれる。尉鶲にはそろそろシベリヤや中国へ渡る季だ。その旅立ちの挨拶に来たのだ。
  
 尾を振りて旅立ちを告げに来しジョウビタキ元気で渡れ帰って来いよ  
 春耕の吾に鶲の尾を振りて

三月 うれしいたより
【No.1707】 2023年03月01日

3月1日
 南湖公民館の菅澤さんから嬉しいメールが届いた。
 武先生 ご無沙汰しております。南湖公民館の菅澤です。お知らせがあります。「親子で作る壁新聞」でお世話になりました渡邊紗花さんが、マンホールの縁で、NHK教育の「沼にハマって聞いてみた」に、「マンホール沼のさあやさん」として出演が決まりました。
 紗花さんのママより
 手づくり紙芝居「ぼくはマンホール」や「マンホールしんぶん」「マンホールしんぶん だい2ごう」からのご縁があちこち繋がって…NHK教育の「沼にハマって聞いてみた」に、「マンホール沼のさあやさん」として出演が決まりました。
 武先生には、壁新聞で思いの発信のきっかけ作りや、マンホール博士を紹介していただき、知識も行動も広がったのが良かったと思います。とてもお世話になりました。ありがとうございました。
 ・放送日 3月6日(月)午後7:30 NHK教育「沼にハマって聞いてみた」

 
 3月になった。HPの更新完了。

『ECHO』 400号に
【No.1706】 2023年02月26日

 『ECHO』は2月20日に400号を発行することが出来ました。そのことをタウンニュース紙が取り上げてくれました。
 下のアドレスで記事を読むことができます。お読みください。

https://www.townnews.co.jp/0610/2023/02/24/666383.html

秦野名画座
【No.1705】 2023年02月22日

2月22日
 アニメ作家・漫画家の松本零士さんが2月13日に亡くなった。アニメにはあまり関心がなかったが映画「宇宙戦艦ヤマト」は観た。年月日は定かではないが、長男と二人で秦野名画座に出かけた。過去に親子で映画を観たのはこれ一回だけである。
 私の記憶の中には秦野には映画館が二つあった。一つは「初音館」(本町、もう一つは「秦野新生」(今川町)。戦前からあった「初音館」は「秦野名画座」と名を変え2005年まで頑張ったが閉館。「秦野新生」は1952年にオーブンしたが1969年に幕を下ろした。二館の跡地にはマンションが建った。
 「宇宙戦艦ヤマト」が映画化されたのは1977年。すると長男と観たのは40数年前になる。「ヤマト」を一緒に観た記憶をたずねたら「お母さんと『がんばれタブチくん!!』を観たことは覚えている」と言った。「寺山のバスの終車に間に合わせるため、映画の途中で出たから」。
 そんなことを懐かしんでいたら、私は親と旅行や映画見物などしたことはまったくないことに気づいた。戦前・戦中・戦後の厳しい暮しの中に家族の娯楽などという余裕は無かった。
 私の記憶に残る映画は「石の花」「羅生門」「野菊の如き君なりき」、そして「エデンの東」これは新宿で立ち見だった。

誕生日の花言葉は「二人で旅に出よう」
【No.1704】 2023年02月13日

2月12日
 妻の86回目の誕生日ということで家族で食事会を持つ。コロナウイルスの出現前までは旅先で祝うことが多かった。
 会を閉じたのは午後1時半頃。料理店の前で「記念に写真を」と言うことで長男のスマホの前に二人で立ったら、後から出できたご夫婦が「撮りましょうか」と声をかけてくれた。「今日が妻の誕生日なので」と言い訳にもとれるような言葉を発したら「私も今日が誕生日なんです」と女性か笑顔いっぱいで答えてくれた。なぜか嬉しくなったのと少しばかりアルコールが入っていた勢いに乗り、お二人に「2月12日の花は「馬酔木」、花言葉は「二人で旅に出よう」であることなと話している私だった。
 会食中、家族で訪れた二月の旅での強い思い出の地は「雪の津軽」、「氷の北海道」、「底冷えの京都」、「青い海の沖縄」。「伊豆・戸田の恵方巻」、「豊川稲荷の節分祭」も印象深い旅だった。

事始め
【No.1703】 2023年02月08日

2月8日
農事暦では「事始め・事終い」の日。12月8日から始まった新年を迎える諸事は今日ですべて終わり(だから「事終い」)、農事に取り掛かるのが今日「事始め」の日。
 畑に立つのには寒い日になってしまった。その寒さの中ナズナが畑のあちこちにナズナが小さい白い花を咲かせている。ナズナは春の七草の一つで食用にもなっているが畑には厄介な草。引き抜こうとすると牛蒡根が深く伸びていて、途中で切れてしまう。するとその残った根から再生する。そんなナズナを引くことを30分ほどして「事始め」とした。
 小気味よくナズナ引く「事始め」 

お稲荷さんと狐
【No.1702】 2023年02月06日

2月5日
今日は「初午」。小豆飯の朝食を摂った後、正月飾りの注連縄を畑でお焚き上げをする。これは我が家のしきたり。
 初午はお稲荷さんのお祭りの日。秦野の白笹稲荷神社は、今日はたくさんの露店など出て賑わう。お稲荷さんは商売繁盛の神様として商人の参詣が多いと言われているが、農業の神さんでもある。だから農具(鍬、鎌,笊など)が並ぶ露店も出る。なぜなら「稲荷」は「稲成る」であり「稲を背負う」神様。だから畑で農の神を迎える火を焚く。
 お稲荷さんが「狐」と結び付くのは、田んぼの畔を壊すモグラや家に蓄えた米を喰うネズミを狐が退治してくれるからだ。
 父の代まで、我が家は近所三軒の農家で、お稲荷さんの祠を持っていた。その祠は、今は武義範さんの庭に安置されされている。

恵方巻
【No.1701】 2023年02月04日

2月3日
 教え子Mさんが恵方巻のセット(恵方巻、鬼除け汁、茶わん蒸し)を三つ持ってきてくれた。思いがけないこと。嬉しかった。4時半ころ豆撒きをして早めの夕食。妻は8+5粒の福豆。噛めるのは立派。私は3粒口に含み香ばしいかおりを味合う(だけ)。

 節分や東京にある「鬼の宿」
 節分や吉野の寺は「鬼も内」
 豆打ちや仁王阿吽で豆を受く

 足萎えし二人のために恵方巻三本持ちて教え子の来る
 節分の夕餉明るし恵方巻 
 節分や太巻き齧る老い二人
 イクラ粒いくつも逃がす恵方巻

(豆まきの話)鬼の宿
【No.1700】 2023年02月03日

2月3日
 今日2月3日は『節分』「豆まき」の日。
 この日、私たちは「福は内、鬼は外!」と「豆打ち」をして鬼を追い出す。追い出された鬼は、いったいどこに行くのか。その追い出された鬼に、宿を貸している家がある。
 東京・小平市の青梅街道沿いにある小川町の小山家では、昔から節分の日に《鬼の宿》という行事がおこなわれている。小山家では豆まきはしない。《鬼の宿》とは、節分の日に他家から追い出された鬼を泊めてやる家のこと。
 今から160年ほど前の、安政年間から始められたようだ。この家では、お正月のお飾りにオスイゼンサマ(竹を細かく割いてスダレのように編んだもの)を作り、かまどの横に飾る。これが節分の日の《鬼の宿》になる。
 その日、他家で豆まきが始まる前の夕方五時ごろ、小豆ご飯を炊きサンダワラ(俵の上下に付ける蓋のようなもの)に半紙を十文字に敷き、小豆ご飯を盛りオスイゼンサマに供える。そして、お神酒と燈明も上げ、鬼を迎える準備は終わる。燈明は夜中まで絶やすことなく灯しておく。やがて、方々で追い出された鬼たちがこの宿に逃げ込んでくる。そしてオスイゼンサマで休息する。
 その夜の丑三つどき(午前2時過ぎ)この宿の年男は、絶対だれにも見られないように用心しながら、鬼を四つ辻まで送って行く。この時にサンダワラの小豆ご飯にお神酒をかけて持っていき、四つ辻に置いてくる。鬼たちへのお土産である。帰りは決して振り返ってはいけないのだそうだ。
 「寒い夜の真夜中、たった一人で真っ暗な夜道を帰ってくるのは不気味だ。もっとも、近ごろは真夜中でも車が通るので、鬼を送り出すのにはたいへん気を使う。不審尋問されたり、犬にほえられたりするので、昔とは違う四つ辻に送り出すように変えた」と小山家のご主人は話す。「親からの言い伝えで『宿』をやっている。私で四代目。他家で嫌われ、追い出された鬼でも助けてやらなければと宿を続けている。お陰で、代々幸せに暮らさせてもらっています」とも話す。
 ※この話は、秦野西中から東京・小平市に転出した田村俊雄さん(昨年7月逝去)からもらった「小平市に伝わる民俗資料」をもとに構成した。
 
 「今晩は豆で打たれて、なんぼかひどかったべす」と、鬼を家に招き入れ暖かくもてなす家が山形市にもあるそうだ。。奈良・吉野山の釈迦堂では「福は内、鬼も内」と豆をまく。群馬・栃木・福島県でも「福は内 鬼も内」と豆を放る地域がある。日本人のやさしさに心が安らぐ。

1月31日 朔日正月
【No.1699】 2023年01月31日

1月31日
◎母の立ち日  17回忌の法要は29日に済ませた。 
 冬温し母の縫いたるちやんちやんこ
◎お棚納め  朝6時、家内の神仏に白いご飯を上げる。朝食後、神棚のおずっきやお神酒錫を6下ろし水洗いして所定の戸棚にしまう。
 我が家が祀っている神々は天照大神(伊勢神宮)、氏神・武御雷神(鹿島神社)、恵比寿・大国(出雲大社)、奥津日子神・奥津比売命(荒神)、大年神・若年神・御年神、道祖神。
◎『ECHO』400号出稿  2月20日発行の予定。
◎睦月の終わり お隣の小学校の校庭で凧あげが行われていた。懐かしい光景。

きょう「大寒」
【No.1698】 2023年01月20日

1月20日
 きょうは「大寒」だが春のような温かさ。寺山の午後2時の気温は14℃。
 庭のあちこちに水仙が例年になくしっかりと茎を立てて咲いている。この水仙は八重咲日本水仙と言うのだそうだ。特徴は茎一本に一つの花ではなく花が房で咲くところ。白い八重の花びらの中心に小さな黄の花弁がある。今咲き誇っている花の株数を数えたら四百くらい。訪れた人がその香を愛でてくれるのが嬉しい。ギリシャ神話の一つに水仙とエコーのはなしがある。
 薄紅のワビスケの花にメジロが来ている。梅もちらほら咲き始めた。南天と万両の赤い実が午後の陽に映える。
 今朝の庭に土竜塚を10ほど発見。
  散り敷きし枯葉突き上ぐ土竜塚
  冬枯れの庭に黒々土竜塚あまた立ちたり春遠からじ
 このまま春になってくれたらいいのだが、来週はこの辺りも《大寒波》に見舞われるらしい。 

ダンゴ焼き
【No.1697】 2023年01月15日

1月13日 
 夕食後、老い二人で明日の「ダンゴ焼き」のダンゴづくり。紅・白で20個ほどを蒸かして作った。昔は小楢の木に刺しだダンゴの木を大黒柱に縛り飾った。出来上がったダンゴは神棚と仏壇に供えた。

1月14日  
 今日は「どんど焼き(ダンゴ焼き)」の日。「大正月・元旦」から各家庭に滞在していた「大年神様」が山にお帰りになる日。それで村人は村境の道祖神の前で送り火を焚く。それがどんど焼き。
 15月15日は「小正月」。この日は大年神様に替わり「若年神様」が各家にお着きになる日。若年神様は穀物の神・豊作の神。その神様をダンゴ飾りでお迎えする。だから秦野では丸いダンゴだけでなく、お天道様、お月さん、米俵、大判・小判、里芋、人参、煙草の葉、落花生、繭玉などのダンゴも作って豊作をお願いした。
 清水庭のダンゴ焼きの「火入れ」は午後2時半。コロナが影響して集まった人の数は30人くらいだった。
 清水庭では「どんど焼き」を「ダンゴ焼き」と言っているが「どんど焼き」や「左義長」が一般的な呼び方。だが、西日本は「とんど焼き」、静岡や山梨では「どんどん焼き」、「どんと焼き」は東北地方。群馬・長野では「三九郎」などと呼んでいる。そのことが詠まれた句歌を新聞紙上で知ることができる。
 村の子の願ひを空にとんど焼く             一寸木詩郷
 亡夫愛しどんどん焼きの夜なれば            岩崎 玲子
 風呼んで火柱となれどんど焼き             北村 純一
 病得し友の消息どんとの火               伊藤 俊二
 満天の夜空をこがす三九郎.               小西 真奈 
 左義長と他所で言ふらしどんど焼き遠い故郷の竹爆ぜる音 古川 紘一

  ダンゴ焼き  
                    勝美
 山峡の里に今年も斎灯(さいと)立つ
 音捨てし里にどんどの竹爆ぜる
 熾火(おき)になりて賑わうダンゴ焼き
 どんど火にあたりホームに帰り行く
 どんど火を守り来し顔ひとつ消え
 どんど火の向こうに逝きし友の顔
 どんど火の竹爆ぜるごと妻癒えよ
 どんど火を守る昭和の教え子の輪に加わりてカッポ酒酌む
 どんど焼きに初お目見えの異邦人焦げた団子を咥え自撮りを
 この里に暮し始めし外つ国の家族も混じる今年のどんど

七草粥
【No.1696】 2023年01月07日

1月7日
午前六時に七草粥を家内の神仏六か所に供える。暮れの「年用意」から新年三が日の年男の務めと何とか果たせた。来週は「ダンゴ焼き」。25日は「天神さん」。29日は婆ちゃんの17回忌の法要。そして31日の「お棚納め」で一月は終わる。こんな暮らしができるのは丈夫な体に生んでくれた婆ちゃん爺ちゃんのおかげ。
 
 今日、ホームページ全ページの更新。

水道の検針員さん
【No.1695】 2023年01月05日

1月4日
 今日は「仕事始め」の日。 
 玄関のチャイムが鳴った。対応に出ると、水道の使用量の検針員さんが「今、検針したのですが前回より使用量がかなり多いので、何か心当たりは」と。検針表を読むと、使用水量は20立方b、料金で2100円ほど多い。漏水があるのではと心配をしてくれたのだ。イザというときは取水栓を締めなさいとの量水器の中のコックの締め方を教えてくれた。 老人二人の暮しなので心配してくれた検針員さんに心が洗われた。
 この水量の増は、浄化槽を洗ってもらったからだと、後になって気づいた。

去年今年 歌
【No.1694】 2023年01月01日

20222年12月31日 
 暖かいので大晦日の仕事は予定より早く三時前に終わる。それでYouTubeで演歌を聴く。「津軽慕情」山本謙司 「安曇野」原田悠里 「大器晩成」島津亜矢 「夜明けのブルース」レイモンド松屋 「俺でいいのか」徳久広司など。だが香西かおりの歌(恋舟、恋街しぐれなど)が好き。 
 夜は〈年寄りは早く寝ろよとNHK〉なので「紅白」にチャンネルは合わせず、Eテレで「第九」N響・井上道義指揮を聴く。「第九」は何年ぶりだろう。指揮の井上さんは78歳。いい演奏だった。
2023年1月1日 
午前3時5分からラジオ深夜便「オーケストラで聴く童謡・唱歌」。流された歌は「お正月」「故郷」「焚火」「ペチカ」「母さんの歌」「冬の夜」など13曲。しみじみと聴く。
 午前5時過ぎ、神奈川新聞の歌句蜥dを開く。歌壇の佐々木定綱選の第一席に武勝美の作品が選ばれていた。そして谷岡亜紀選の第二席にも私が。この「歌句蜥d」は昨年までは毎日曜の掲載だったが、2023年・令和5年から毎月第一日曜掲載に変わった。応募は一人一回一作品のみ。選者三名の共選で各壇5作品の入選と厳しくなった。新しい年の夜明けにこの奇跡。大きな喜び。 知り合いのAさんとKさんから快挙とメールが来た。

嬉しい話 二つ
【No.1693】 2022年12月24日

12月23日
 行きつけの季節料理の店の店主Kさんに「続道祖神の里めぐり」を持って行った。する「社寺や仏像に興味がある」とKさんは言い、私達の席の近くに座り「道祖神のご本尊は?」「道祖神の護持は誰がしていているのか」「この近くに道祖神はあるか」など問いかけられた。それで、箸を置き妻も加わりしばらく道祖神談義。楽しかったし、何より嬉しかったのは、差し上げた小書に直ぐに反応してくれたこと。次回訪れたときの会話が楽しみ。
 小・中学校は今日が終業式。M小のN先生から電話をもらった。私が少しだけ関わった二年生の壁新聞づくり。「遅れたけど3クラスで12枚が完成。校内に展示している」との報告とお礼。1月に訪問し見せてもらうことになった。 嬉しい。

ダブルで今年の〆
【No.1692】 2022年12月20日

 12月18日の神奈川歌壇「次点」、俳壇は「入選」。すると、丹沢連峰の冠雪の写真と一緒に「ダブル 久しぶりですね」とAさんからメールが来た。朋友のOさんは歌句壇に私の名を見ると必ず「評」をしてくれる。昨夕も届いた。ありがたいこと、そしてうれしい。
 来週25日が今年の最終週だが、私は今週で今年の〆にしたい。25日の入選は自信がない。

満ち足りた一日に
【No.1691】 2022年12月17日

12月15日
「道祖神ワンダーワールド・日本の道祖神 異形の神の系譜」の講座を鶴巻公民館で。受講者は六人。
今日12月15日は伯耆地方では「セイノカミ祭り」の日。それで、その祭りに登場する〈尻尾の焼けた藁馬〉の話をマクラにした。講座の中で「目一つ小僧」の紙芝居もグループ「竹の子」の伊東祐子さんと関智子さんが上演してくれた。
 〈ヨタヨタ・ヘロヘロ〉の歳と性質から、伝えたいと思っていた人名(今日の場合は柿本人麻呂)や地名(南牧村、久那土)を言い忘れたり、思い出せなかったりと、かなり焦った。それにもかかわらず次のような質問が出た。1岐神の性格 2相体像の男神・女神の立ち位置 3道祖神の建立は現在も行われているか 4神像が手にする物 5資料の道祖神の所在地。
 閉会の後、参加された日本石仏協会の方から「道祖神の譜系図は初めて」と励ましの言葉をもらった。昨年の「双体道祖神・千姿万態」の講座に参加してくれたかつての同僚・晶子さんが今回も受講してくれた。《同好の士》になってくれたらうれしいのだが。
 私の講座をよく聴きに来てくれる〈メガネのまっちゃん〉はご自身のツイッターで次のようにツイートしてくれた。
 12/15 鶴巻公民館主催の「日本の道祖神」に参加、講師は武勝美先生。2時間に亘って道祖神の分類や形態など石像物や丸石、木像、藁像など映像を使って一体ずつ詳しく説明された。レジュメの最後に掲げられた一首「過疎すすむ山峡の村に鯉のぼり泳ぎし今年を喜ぶ瞳  勝美」は光景が目に浮かぶ歌だ。 
 この講座で出逢った皆さんにおかげで、今日という一日は心から満ち足りたものになった。

《一人遊び》を超えなければ
【No.1690】 2022年12月13日

12月11日
 神奈川新聞の句歌柳壇に「お知ら」せが出た。作品の掲載が「毎週から月一回に変わる」ということ。その訳は書いてない。この句歌壇に投稿を始めたのは2000年2月から。「歳を取ったら一人遊びができなきゃダメ」とかつてあるご婦人が私に短歌を勧めてくれた。コロナで蟄居が始まったことも相まって投稿を始めた。各紙の句歌壇への投稿がコロナ禍で増大したと聞く。新聞社の担当者、そして何より選者の労苦が過大になっていると思う。
 毎日曜日号に1ページを取る句歌柳壇の存在価値を考えたこともあった。思いがけない人から、この欄で私の名を見たと聞かされると嬉しい。月一になれば入選はますます厳しくなるだろう。《一人遊び》を超えなければならないと思うが……。

12月8日 私版「今日は何の日」 
【No.1689】 2022年12月09日

12月8日
5時25分 タコーチ山から冬の満月が昇ってきた。
  81年前の今日太平洋戦争が始まった。新聞はこの日にまつわる様々な企画読み物を提示。しっかり読んだ。
 今日は「事始め(事終い)」の日。今年の農事は今日で終わりにし、正月を迎える準備を始める日。それにかかわる民俗行事行事が「目一つ小僧」が山から里に下りてくる夜。秦野地方では「目一つ小僧が来るよ。早く内に入んな。下駄をきちんと揃えんだよ」と大人が子供に言う日。
 神奈川の各地に「目一つ小僧」の言い伝えがある。藤田美穂子さんからプレゼントされた絵本「一つ目小僧とセーノカミ」を開く。この絵本は大和市が平成27年に発行したもの。
 また、今日はお釈迦さんが悟りを開いた日で、そのことを法要する「成道会」の日。梅川純代さんとのことを思い出す。

  「事始め」の民話を想う寒の月
  寒月の映す影絵の未明より

東公民館の歴史講座 
【No.1688】 2022年12月03日

12月1日
 東公民館の歴史講座で「日本の道祖神 異形の神の系譜」を話す。受講者は公民館スタッフを含め17名。
道祖神と言えば、石造の双体像や文字碑を思うが、自然石・丸石もあり、さらには木、藁、紙、泥などでつくられた神もある。これらの道祖神を整理して作った系譜の解説を映像でする。
受講者から「祀られている道祖神のエピソードを興味深く聞いた」「すべて現地で取材されたと聞き驚いた。これほどまで道祖神に魅かれている先生がうらやましい」などの言葉をもらった。みちしるべの会の会員や「エコー」の支援者などの顔が見えて嬉しかった。
 私にとって今日の講座は「道祖神再発見・再認識へのスタート」だった。
 
 今日の講座を支えてくれた公民館の泉さんの旧姓は「小野寺」だと知った。出身は宮城県栗原市(オオハクチョウの飛来地で知られている伊豆沼は栗原市)。
神奈川病院で気仙沼の小野寺さんに出会い、東海大病院では岩手・一関出身の小野寺さん、そして東公民館でも小野寺さんに。
 

晩 秋
【No.1687】 2022年11月24日

11月24日
例年にない早い時期に庭の手入れが終わった。庭の樹間から隣の花柚の黄の鈴なりが見える。その先には寒緋桜の返り花がちらほら。裏の家の皇帝ダリアの豪華な花も望める。
 ウチの庭に目をやれば、満天星躑躅の紅葉は昨日の雨で終わり。山茶花もピンクの花ビラを散らしている。ざる菊は枯れ色。イソギクの黄はまだ頑張っている。山茶花に代わって寒椿が開き始めた。南天の赤い実に来るヒヨドリがまだ姿を見せない。それで千両も万両もまだ無事。
 モズの猛りが聞こえる。 

  バス停は豆腐屋の横鵙日和  

宿儺(すくな)カボチャ
【No.1686】 2022年11月15日

11月13日
「エコー」396号に「今年の野菜づくりの報告」を田代茂洋さんに書いてもらった。その報告には「宿儺(すくな)カボチャは花を付けません」とあった。ところがきょう、田代さんが「野菜づくりの報告の続きです」と〈宿儺カボチャ〉を手に、にこにこ顔で訪ねてみえた。
 このカボチャは岐阜県高山市丹生川町の特産品だそうな。「ほんとはもっと大きいんですが」と言って袋から取り出したカボチャは、へちまのような形で緑色のまだら模様の皮。30aくらいの長さ。(50〜80aくらいが標準とか)。
 早速 夕食でいただいた。黄色の果肉でしっかりとした甘さだった。皮も薄いので食べられる。おいしいかった。種を取っておいて来年蒔いてみるか。田代さん、ごちそうさまでした。

晩 秋
【No.1685】 2022年11月12日

11月11日
 干していたサツマイモの蔓を燃やした。農家にだけ許されている「籾焼き」とは、文字通り籾殻だけを焼却してよいのだが、農作物の殻・サツマイモの蔓、ナスやトマトの茎などを我が家では「籾焼き」している。
 校庭の脇で燃やしているので、覗きこんで話しかける子がいた。「おじさん、焼き芋してんの。焼けどしないようにね」
  籾焼きの火を見守りぬ老い二人
  籾焼きの吾に近づき大人びた口調で話すランドセルたち

11月9日
 東南アジアの人たちに畑を開放しているAさん。今朝五時半に大根5本を軒下に置いていってくれた。
  軒先にそつと置かれし泥大根
  外つ国の人らと育てし大根が置かれてをりぬ早暁の軒

11月8日
 皆既月食を双眼鏡で見ていた妻。「今夜はお餅つきでなく煎餅を焼いているのね」。
 「煎餅を今夜は焼いている」と告げし双眼鏡の八十五歳


「みちしるべの会」 公民館祭りに参加
【No.1684】 2022年11月08日

11月6日
 東公民館祭りに「まほら秦野みちしるべの会」として参加。会が発行している「古道大山道」のウオーキングマップを展示し、その解説を会員5名で行った。 
 コロナ禍ということで模擬店の出店はなく、日程も午前中という小さな祭りだったが、三年ぶりということで予想以上の来訪者数。マップの展示は書道会、観光ボランティアの会と同室。私は@冨士道 A波多野城 B三浦の武将武常晴氏 C東地区の湧水について説明を求められた。久しぶりに地元・東地区について話すことができ、高揚した時を持つことができた。

さわし柿
【No.1683】 2022年11月04日

11月3日
 北上から「さわし柿」が届いた。渋柿の渋を焼酎で抜いた甘い、やわらかい柿。
 添えられた便り「今年の柿第一便をお届けします。ご試食ください。去年より実りがおそく、未だ橙色がきれいな色になりません。柿の木を見上げて色づいたと思ってもいでみると、ヘタの周りがまだ青かったりして、ちょっと焦っています。10月30日 気仙沼の〈柿もぎ隊〉が突然やってきました。ちょっとびっくり。手伝ってもらえるのはありがたいですが、弟に高枝切りノコギリを折られてしまいました。(笑い) 11月3日にもう一度〈柿もぎ隊〉が来ます。また送らせてください。 渡辺知子」 
 

11月 深まる秋
【No.1682】 2022年11月02日

11月1日
 きょうから十一月。黄のざる菊、薄紅の山茶花、赤色が増してきた満天星躑躅、柚の黄も目立つようになった。
 隣のN家は熊本へ里帰り。前隣りのS夫妻は伊豆の国市で「北条家ゆかりの地巡り、孫のUさんはおかあさんと一足早い「卒業旅行」で美瑛へ、展望(絶景)テラス巡りにはまっているH夫妻は今回は十国峠、私の講座の世話をしてくれるIさんは御朱印を貰いに貴船神社と下鴨神社を訪れた。千葉のYさんからも「鎌倉の朝夷奈切通しを歩いた」とのたより。畑で燃やしているモミ殻(芋殻)の煙の向こうに雪を被った富士が見える。
 ・もみ殻の火を見守りて老い二人  

年齢は同じ
【No.1681】 2022年10月31日

10月29日
 秦野の双体道祖神181基すべてを訪ね、それを淡彩画に描いた井越さんの来訪。その絵を画文集として出版するので何かアドバイスを、ということで。
 山登りが好きな井越さんが六年前の2016年、秦野に終の棲家を求めたのは丹沢があるから。その2016年、私の「道祖神ワンダーワールド」の講座への参加がきっかけで交誼が持てたのだった。
 二時間ほどで席を立たれたのだが、毎週木曜日を《道祖神の日》と決め、市内の道祖神を描きに出かけていた井越さん。帰りはバスを使わず歩いて帰った。「途中で道祖神に再会するので」と笑いながら。40分は優にかかる距離。荷物もかなり有ったのに。年齢は私と同じ。

ウオーキングマップ「富士江掛越」発行
【No.1680】 2022年10月23日

10月22日 お隣の小学校は運動会。参観は一家庭二人、午前中の開催。コロナ禍で演技種目も様変わりのようだ。これが当たり前の運動会となってしまったら《可哀そう》と思ってしまう。

10月20日 プリンターを替えたのでいろいろトラブル。PPTの編集も出来なくなった。「エコー」396号発行。

10月16日 「みちしるべの会」のウオーキングマップ第6編を発行することができた。このマップは「富士江掛越(富士へ掛け越し)」というコースのガイド。相州・大山から富士山に向かう江戸時代の信仰の道・冨士道は、秦野市内を通る。その道中の見どころ、史跡、社寺、石造の神仏、さらには景観などを紹介しているマップで、制作者としては自信作である。それは取材、編集、作図など印刷以外はすべて会員の手で成したものだから。私の「遺作」?

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